新体験

(Bed&Breackfast)

 私達が行った街、Viterboはローマから70km、中世の家並みが残る町として旅行ガイドには案内されており、中心部は7つの門がある城壁(南北2km東西はちょっと狭い)に囲まれた街で、Lazio州Vierbo県の県庁所在地です。人口は城壁外の新市域を入れても数万程度だということですから名古屋で云えば私達の住む熱田区程度ということでしょう。

 今回の旅行で、私達は今までにない体験をしました。

 私達の今までの海外旅行は、ほとんどホームスティでしたが、ところが今回はホストファミリーは結婚式の準備で大忙し、両親の家も町に引越したのでちょっと狭くなっている、ということもあって、今までのようにホームスティは無理で、近くのホテルでいいですよと伝えて探してくれたのが、Bed&Breackfast(通称B&B)でした。

 後日、英国をB&Bに泊まって旅をしたという人に会いました。B&Bはヨーロッパで安く旅をする宿泊方法としては、一般的な宿泊方法として存在しているようでした。
 広い通(Via Giuseppe Mazzini)からこの狭い道を少し下った所に私達が泊まったB&Bがあります。こんな狭い通にもちゃんと名前がついていました。

 右の壁の上のほうに付いていた石の標識です。
 B&B、朝食だけ付いた宿、日本風に云えば民宿に近いものでしょう。しかし私達のB&Bは完全に独立した共同住宅の一軒で朝食も自炊でしたから、今の日本風に云えば、ウィークリーマンションのイメージでした。もっとも日本のそれは最近出来た建物が多く、外観はきれいなものが多いのですが、私達のB&Bは初めは「エッここへ泊まるの?」という印象でした。
 上の写真の所から下ってきて、真鍮のプレートがある建物がB&Bの玄関。

 車で送って貰う時は上から来ますが、パパのスタジオへ歩いて行く時は下へ行きます。

 初めて来たらちょっと迷いますね。
 

 玄関を入り、階段を登り2階へ、写真左の階段へ、それからもう1回登ってやっと我がB&Bの入口にたどり着きます。

 最初、着いた夜はB&Bの主(夫婦)が迎えてくれので、階段には明かりが点いていて気にもしなかったのですが、次の日は「スイッチ何処だった?」分らないまま手探りで登り、手探りで鍵穴を探しての始末でした。3日目にB&Bの主宅の呼鈴と思って押したらそれが階段の電気でした。随所にあり2,3分で消えることも分ってやれやれでした。


 室内側の鍵。古いけれど頑丈そうで、まだまだ当分現役?です。
 これがイタリア精神だ!という感じですね。中から三角のもダイヤルを2回廻して掛けます。
 イタリア旅行でよく聞く悩みは鍵。
 ここの鍵もご多分に漏れず、重くて厚い木の扉に、古い古ーい鍵で、2回廻して(180度×2回)掛けたり外したりに慣れるのに2,3日かかりました。
 しかし、中へ入ればこのとおり。きれいなキッチン、リビング、寝室、トイレ(洗面・シャワー付)となっています。今回は3人で使ったのでリビングも寝室に使いましたが、寝泊りだけだけですから充分な広さでした。

 写真には写っていませんが、温水暖房も付いていていました。
 室内は濃いピンクと白が基調の壁でしたが、壁のすき間には、木の枝を束ねたオブジェがあったりして、ちょっとおしゃれな雰囲気でした。

 もっとも、精算をする時B&Bの主は「今度来た時には壁の色は変わっているかも知れないよ」と云って笑っていたので、今までの利用者からの評判は今一なのかも知れません。

 また、掃除道具が見当たらなかったので質問したり、足らなくなった朝食材料を頼んだりはメモでやり取りしましたが、初め向こうから英語のメモで来たのに、イタリア語で質問したらイタリア語で返ってきて、ちょっと癖のある字で解読に手間取ったというハプニングもありました。

 精算する時ははSusyが立ち会ってくれましたが、3人1週間で500ユーロ、当初どおりで追加は無しでした。おもしろかったのはちゃんと領収証を発行してくれて、しかも収入印紙も貼ってあったのでしたが、リラの頃の使い残しがあるのでと云って、リラの印紙とユーロの印紙を混ぜて貼ってくれました。日本の印紙よりちょっと小さめで、500リラ2枚と1.29ユーロ1枚でした。

 支払いが済んだところで、これはお土産だと云って生の栗を一杯入れた紙袋をくれました。気前のいいB&Bに、グラッツェ、グラッツェで別れを告げました。