1 初めに/調査概要
| 1−1 初めに | ||||||||||||||
| 2014年4月から2015年3月までの1年間、名古屋市依頼の野鳥生息調査を手伝った。名古屋市内で50数か所箇所に及ぶ調査箇所が選定されているが、私の担当した箇所は今までと同じ自宅に近い、高座結御子神社・高蔵公園である。 この調査は1975年(昭和50年)からほぼ5年ごとに続けられている。40年目というちょっと節目の年とも云えそうである。間隔が4年だった時や今回のように6年目と云う変則的な場合が今回も含めて3度ある。 私が参加したのは1989年(平成元年)が最初で調査地もこの時から加えられた。したがって当地の調査、私の参加回数ともに6回目ということになる。 この調査結果は、2016年の春には全調査地をまとめてWebで紹介されるはずであるが、約1年後であるため私の調査地点を先行して自分用にまとめたものである。 従来は全調査地を冊子にまとめていたが、昨今の予算ひっ迫により冊子発行は難しくなり、Webにするという予告があった。しかし、この種の調査結果は、色々検索が出来るようにWebにした方が時代に合っているように思う。過去のデータもWeb検索できるようになれば云うことないと思うが、予算面でどうなるのかは未定の様である。 公表されるものは、私の報告をもとに作表・編集されるので全く同じではないが、この1年の調査内容がほぼ同様にわかるはずである。特に写真集は報告する内容にはなっていないのでこのページのみでの公開である。 |
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| 1−2 調査地概要 | ||||||||||||||
| 高座結御子神社は小さな神社ではあるが熱田神宮の摂社で、子育ての神様として「たかくらさん」の愛称で親しまれている。神社は歴史が古く、植生も自然のまま残っており原生林を思わせる風情がある。 この神社を取り囲む様に高蔵公園があり、近隣の親子連れや保育園児の散歩場所として良く利用されている。公園北側部分は野球場と洋式の庭園になっており、また庭園の一部は南大津通りと接しており、市街地の中にあって複雑な環境となっている。特別緑地保全地区であり、名古屋市野鳥保護区でもある。
神社と公園は境界のフェンスはあるものの、ほぼ一体となっており、クス、ケヤキ等大きな古木が多い森となっている。周辺の開発や台風等による損傷で樹勢は年々衰えているようで、調査のたびに隙間の多い森となっているのが気ががかりである。
小さな市街地の公園なので観察できる鳥の種類・数とも多くはないが、春・秋の渡りのシーズンには、市街地でもこんなきれいな鳥がと思わせる、キビタキ・オオルリ・ルリビタキが見られた。 渡りの途中の休憩場所として機能しているのではないかと思われる。また、神社境内で掃き清められた落葉は木の根元に戻されており、クスやツバキなど豊かな緑を保ち、餌となる虫などの発生に寄与していると思われる。
境内にも公園にもツバキの大木が多く、早春の開花時季、落花の時季にも風情が楽しめる。
一度に見られる種類・数とも多くはないが、散歩の途中に立寄って自然観察も兼ねて見るには都合の良い場所である。 |
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| 1−3 調査内容概要 | ||||||||||||||
| 今回の調査では月に1回以上、ただし4、5、9、10月は繁殖・渡りの時期であることから2回以上の調査をすることになっていたが、合計50回調査をした。月平均では4.1回になる。一番多く通った月は5月の7回、ついで4月、9月の6回であった。また一番少なかった月は8月の2回であった。調査表への記載は各鳥が各月で一番多かった日の分を書くことになっていたので、1種でも多く書けるよう渡りの鳥が見られる4月5月9月は足繁く通った。 今回の調査では年間を通して27種類の鳥を見ることができた。季節的な平均値では、春(3〜5月)17.6種、冬(12〜2月)15.3種、秋(9〜11月)15種、夏(6〜8月)9種 であった。月別に見ると、多かった月は4月9月19種、少なかった月は8月8種、7月9種であった。6、7、8月を除けば毎月ほぼ十数種類の鳥を見ることができた。 毎月見ることができた鳥は、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ハシボソガラス、カワラバト(ドバト)の5種であった。 春には、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キビタキ、コサメビタキ、オオルリ の夏鳥の渡り鳥が見られた。冬には、シロハラ が常駐、ルリビタキにも会えた。先回は多かった、シメ には全く会えなかった。後述する野良ネコの影響かと思われる。 (以上の詳細は、2 調査記録 3 写真集 参照) 今回調査期間をとおして、野良ネコに餌をやりに来る人がいて、何匹かが調査地東南の茂みに棲みついている。この影響か、前回はこのあたりの地上や低位置でよく見られた、シメ が見られなかったり、ツグミ、セキレイ類が極端に少なくなったのは残念であった。
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