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1998/01/01〜03
上 州 探 鳥 記


 この年末年始に家内の故郷である上州(群馬県)へ私にとっては久し振りの旅をしました。その折に、群馬県支部恒例の高崎観音山元旦探鳥会へ参加し、また家内の実家の近く(前橋市総社町)を、2度ほど探鳥して来ました。他に途中下車し上野不忍池へも寄ってきました。以下その報告です。

<元旦探鳥会>

 高崎の白衣観音として有名な大観音像のある山で行われます。
残念なことに十年ぶり位の参加で、集合場所が変っているのに気づかず最初からの参加は出来ませんでしたが、同支部が市から委託をうけて管理しているバードハウスでの鳥あわせへの参加と、同支部元旦探鳥会恒例の、お汁粉のご馳走にあずかることが出来ました。

 同支部の探鳥会は早く7時が集合時間だったのですが、みんなを探している時、上部の駐車場で丁度初日の出の時間となり、曇っているので直接太陽は見ることは出来ませんでしたが、薄曇の空が真赤に燃えるのを見ました。

 肝心の探鳥の方はお天気が良くないせいか、我々が確認できたのは平凡な鳥12種のみでした。探鳥会の鳥あわせでも17種のみでした。

 もう一つの目的であった、今も群馬県支部会員である家内の旧知の友人達と会う楽しみも、5、6人は期待していたのですが、家内の知っている人が1人お見えになったのみで、突然の来訪をして驚かすのを楽しみにしていたのですがちょっと残念でした。

<前橋市総社町>

 もう一つの目的であった探鳥は家内の実家の近くで、オナガに会っていくことでした。愛知県では見られないあのオナガのことです。

 関東地方では極めて平凡な鳥で、ヒヨドリと同じくらいに見られる鳥なのですが、肝心のオナガは一度も出会わずちょっとがっかりでした。家内に言わせると、冬はちょっと少ないとのことで、まあやむを得ないかと思いました。

 家内の実家は県道沿いにあるのですが、少し路地を入ると関東平野が山にさしかかる当りの台地で、畑地の向うに赤城山や、榛名山が見え、雑木におおわれた小さな古墳がたくさん残るという街中に住む私とっては、探鳥には絶好の場所です。
 また天狗岩用水という幅20mほどの、台地を掘下げた用水もありこの上ない環境です。

 1月1日の午後と翌2日の2回鳥を見て歩きましたが、カカア殿下と空っ風の土地柄に似ず、手袋も要らないくらいの穏やかな陽気に誘われて22種類ほどの鳥たちに会えました。目玉はアカゲラでした。またコジュケイを至近距離で、カシラダカの大群、カケス等、普段名古屋ではみられない鳥たちにも会うことが出来ました。

<おまけ:東京上野不忍池>

 帰りの3日に上野で途中下車をして、これも久し振りの不忍池へ行ってみました。これは年末のML上で話題になったアメリカヒドリを見られないかと思ってのことですが、これも残念なが空振でした。ヒドリガモそのものも非常に少なく、池を一周し終わるころにやっと数羽いたのみでした。

 私がアメリカヒドリを知ったのはこの池でです。もう十数年の昔になりますが、もうすぐ出産する家内を実家へ帰しその帰り道に寄ったこの池で撮った写真で「判定」をしてくれたのは、支部の古い会員である吉村さんで、帰名直後に急性肝炎で入院した病院へ見舞に来ていただいた折にでした。

 相変わらず池のカモ達は慣れており、双眼鏡は焦点が合わない至近距離で観察が出来ます。他にはマガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ユリカモメ、ハシビロガモ、カワウなどで、キンクロハジロもたくさんいました。あまり種類はたくさん見られませんが手に取るようにカモたちの生態が分るのがいつ来てもいいですね。東京方面へ出張などでお越しの節はぜひ時間を作って行って見て下さい。

 全部の探鳥地をとおして、32種類の鳥達に合いました。

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