2011年5月22、23日

那須高原、那須平成の森 他

 娘の定休日に合せ、希望する那須への小旅行に行った。那須へは初めてである。この間の震災では震度6弱のゆれがあったので他の観光地と同じくキャンセルが続き、春の連休頃から持ち直してきたようであるが人出は少ないように感じた。

5月22日

 東北新幹線もまだ臨時ダイヤであることを思い出し、前橋から浦安へ移動する時に東京駅で臨時ダイヤ表を貰っておいた。那須塩原駅に停まる列車は1時間か2時間に1本しか無いので事前に貰っておいて良かった。(小さな町なので普段でも少ないのかも知れない。東海道新幹線の10分も待てば次が来るという感覚ではこの方面の旅は出来ない?東海道でもこだましか止まらない駅もあるが・・・。)

 予約は娘がNetで行い、ホテルを知らせてくれたので検索はしておいたが、思ったより大きなホテルであった。駅からホテルのバスで行き、チェックイン時間前なのでフロントに荷物を預けた。雨が降っていたが、1日乗り降り自由の高原周遊シャトルバス(キュービー号)のチケットを購入して高原巡りに出かけた。

 ラッキーなことに普段は1000円のところ、この日は明日行く予定の「那須平成の森」オープン記念の日で、この日だけ半額であった。地域にとってはこの森への思い入れが強いようである。那須高原は広いのでこのバスは便利である。車で来た人も山道を迷わず行けるので利用する人もいるようである。このホテルも立ち寄り先の1つになっているのでエントランスで乗車できた。

 最初に行った所は「南ケ丘牧場」。いわゆる観光牧場で、おそい昼食をした後、ウサギを抱いたり、アーチェリーをしたりした。羊もいたし乗馬が出来るようにもなっていて、ここだけでも1日過ごせるようである。

 次に行った所は「那須ステンドグラス美術館」。

 雨模様の天気で上の写真は発色が良くないが、比較的明るい茶色でイギリスの古い館を思わす建物である。花もきれいに咲いていた。同じ敷地内に教会もあるが、こちらは非公開のようであった。

 こうした別荘地にある美術館は多くがどなたかのコレクションを公開したものが多いが、今回その辺のところは調べもせず、貰ったパンフレットにも記載はなかった。

 落ち着いた室内にステンドグラスの作品がさりげなく置いてあるような雰囲気であった。調度品はイギリスから譲受けたものとの説明がしてあった。

 順路最後にある礼拝堂は周りがステンドグラスに囲まれ、パイプオルガンもあって良い雰囲気であった。結婚式をすることが出来るようで、アルバム用の先撮りをしている組や式の予行練習をしている組が2、3組いて、ほほえましい光景であった。

 後日譚: 5月29日夜に「仁」というTVドラマで、この美術館で撮影されたシーンが出ていると娘から連絡があり、チャンネルを合わせると確かにこの美術館であった。物語上では横浜という設定らしい。残念ながら我家では見ていないドラマなのでストーリーは全く分からないが、建物と云い周囲の雰囲気と云い、写真うつりの良い場所であることは確かである。

 この美術館を出ると時間は5時頃で、シャトルバスも最終便となるので、ホテルへ戻った。2箇所だけであったが、バスは高原内の主な施設を巡って一周したので「雨の高原ドライブ」を楽しむことができた。

5月23日

 日差しはないが雨はあがっていて、我々の部屋(11階)から那須高原の眺めは良かった。写真では視野に入る一部しか撮れない。左の建物は那須中学校、この左端にホテルのゲートがある。右の方の建物は他の宿泊施設と思われる。右縁はこのホテルの別棟の端っこで、13階建てが2棟ある大きなホテルであった。名前は「ホテルエピナール那須」エピナールはフランス語でホウレン草の意。

 この日はチェックアウトを済ませた後、荷物を預かって貰い、ホテル主催の「ネイチュアツアー」に参加した。行先は昨日オープンした「那須平成の森」。3年くらい前、天皇陛下のご意向で那須御用邸の約半分560ヘクタールが宮内庁の管轄から環境省に移され一般公開に向けて整備をされてきたものである。

 ホテルのマイクロバスに乗った同行者は4家族12人くらいだった。しかし、このツアー震災以来中断していて再開初日、しかも行く先もガイドさんにとっても初めての所とあって、勉強を兼ねて3人のガイドさんが付いてくれた。運転手さんは女性。昨日はオープンのセレモニーがあったので1000人位集まり那須街道は大渋滞となった由で、裏道を行くとのこと。

 下は車内で貰った行く先のパンフレット。環境省作成の初版だそうで、ホテルで300部下さいとお願いしたが、取りあえず100部にして下さいと云われたいわくつき?まだあまり出回っていないレアものである。真ん中を表紙に3つ折りで、裏面は動植物など自然の解説が付いている。

 我々は地図のオレンジ色部分(自由散策OK)のPマークの当たりの「ふれあいの森」を小一時間歩いた。黄色の部分は現地のガイド付き(有料)でないと入れない「学びの森」部分である。

 上の地図のPマークの位置にあるフィールドセンター。上は駐車場から林を通してみた外観。下は中の様子。内装は木を使ったものでかなり凝った立派な建物である。

 フィールドセンターを出て森の中へ入る。チップをひいた道、階段で整備したところ、木道の所と歩きやすくなっていた。本当は駒止めの滝へ行きたかったが、時間制限もあるので断念。多分那須の連山が見える所のはずであるがまたの機会に行ってみたい。

 ホテルからガイドさん3人付いてくれたが、うち2人は木工、陶芸のインストラクターをしている由である。今回はこれらのプログラムがお客さんが少ないのでお休みと云うことで、新しい場所勉強を兼ねて付いてくれたものである。しかし皆さん自然には造詣が深く、花や木の名前を次々と教えてくれた。同年輩のガイドさんは「震災以来お客さんが減って5日しか勤務してないのですよ」などという悩みも話してくれた。震災の影響はこんなところにもあるのだと改めて考えさせられた。

 下の白い花は、葉が5葉にまとまっていることから「ゴヨウツツジ」。愛子さまのお印になった花である。沢山ではないが清楚な花で、森の中の所々で見られた。期待していた野鳥にはほとんど会へなかったが、時折シジュウカラ、キビタキ、ヒガラ、ウグイスの声が聴こえた。フィールドセンターの展示資料では約60種類の野鳥が観察されているとのことであった。

 平成の森を後にして、少し下ったところにある「八幡つつじ群落」へ。もともとは牧草地だったがつつじは餌にならず、つつじだけが食べ残されたので、群落として残った由である。例年だと満開の時季であるが今年は寒さが続いたせいで1週間ほど遅れているとのことであった。

 那須連山の主峰、茶臼岳が間近に見える。園内は木道が整備されていて楽に歩ける。

 つつじを見た後、帰途についた。高原上部の標高約千mの所から400mの所へ下る。途中ここが「御用邸への入り口」という所へ寄ってくれた。500mほど先に建物はあるそうであるが、手前に監視カメラもあって通行禁止であった。

 那須塩原駅の待合室からガラス越しに見た那須連山。薄曇りのせいで近くで山並みが見える程度である。左に行くと日光の山並みに連なり、右へ行くと福島方面である。ちなみにここは福島の原発からは約100kmほどである。