怖いお話し


我が家は標高500m 標高が100m毎に温度が一度下がるそうですから平地とは5℃差があります
夏は特に快適で街へ出掛けたら一刻も早く帰りたくなります。
我が家のある小さな団地は○○の軽井沢と呼んで皆さんお気に入りです。

県庁の所在地のある街まで行こうと思ったら車で30分の距離です。。
道中にはいろいろ面白いお店があり「若妻の店」は野菜直販と名物団子汁やジャンボいなりなど何時も大人気 です。
初めての人は「若妻の店」のネーミングに引かれて入るようですけど「昔若妻」の方が多いようです。
日本一無愛想だともっぱら評判のピザやさんもあり話しの種に行ってみました。
入ってみて納得 やっぱり日本一かも・・・般若のような表情な顔は何処かへ笑いを忘れたのでしょう。
人は見かけによらないので付き合ったら良い人かも知れません。
無人野菜売り場もあちこちあり、この時期は生椎茸が並んでいます。
休日は特に街から野菜の買い出しや温泉へ入りに来る車で渋滞します。
特に野菜は1袋100円 新鮮で大人気です。

その中でレストラン風の食べ物屋さんが道中のありどういう訳かオーナーが何回か変わっても潰れてしまいま す。
うどん屋さん 洋食屋さん カレー屋さん 和食屋さん 半年持たないのです。
見晴らしも良い所で駐車もしやすい所なのね不思議です。
別に陰気な建物というわけでもなくておしゃれなカフェ風なのです。

暫く閉まっていたこのお店1年半前から営業をしているようです。
前の道路を通る度にガラス越しに中のオレンジ色の照明が見えます。
しかし・・・・一度も駐車している車も店内に入ってお客さんの姿の見たことがないのです。
1年半もの間です。
地理的に歩いて行けるようなお店でなく車でないと無理なのです。
お客さんがいなくて1年半もの間潰れなく営業してると摩訶不思議なお店です。

一度探検気分で入って見ようかということで傍まで行きましたけど・・・不思議に入れないのです。
別に訳もなく入るのが嫌な気分です。
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ある日街に行く中酷い濃霧でした。
行き交う車もライトを付けてノロノロ運転 先へ行けば行くほど酷くなって行きました。
最初は視界10m位が7m・・・5m 運転していた旦那はこれ以上無理だから霧が晴れるまでちょっと休もうと 左へハンドルを切ったら何とそこは例のお店です
霧の中にぼんやり窓越しにオレンジの照明が見えています。
気が進まないけどお店の入り口へと歩を進めるとおしゃれなドアが見えて来ました。
引き返したい衝動に駆られたけど・・・すでに遅し・・・旦那は思いっきりドアを引いた。
古くも無いドアなのにギギギーと嫌な音である。
店内は・・・6人掛けのテーブル5個ばかりで思ったより狭い感じでです。
当たりを見回しても人影が見えなくて初夏というのに肌寒い。
冷房が効き過ぎているのか・・・
程なくして白髪の腰が曲がったおばあさんが現れた。



 続く





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