3mφ DISH

                
TVRO remake

どんなにもがいてもsun/csは7.5dBよりよくならない。お皿の鏡面精度の問題と覚悟して作り直しを
決意したのは2017年のこと。張りなおす金網だけはすぐに手配したものの、実際にCADを書いてみると
アルミアングル材では複雑になり、おまけに鏡面の微調整ができない・・・で・・頓挫していた。

最近なんとなく身の回りがスッキリし始めたようなので、その脳裏の空きスペースにもう一度思案を
めぐらせて見た。長生きはするもので、ネットを探るといろいろなものが出てくる。

金属を張り合わせる接着剤・・などもあって、ン?何か使えそう!!
さらに探ると発砲スチロールの「高硬」(発泡率30%)というものが有ってコレダ!!とひざを打った。
小西の接着剤から「*」を選んで試してみると結構いけるが、3時間以上固定しなければならない。
発泡スチロールを鏡面の補正構造材に使うと1mm単位で後からでも加熱補正が容易と考えた。

298dish-2.jww.pdf  *= [ ボンド小西 業務用品番 #05147 ]

早速CADで作図して所要量を割り出して発注。3mm厚のベニヤ板で型紙を作る。鏡面精度検証用と
底上げ用の構造部材作成用型枠と。現F/D約0.3を0.5にするためには中心部で173mmが必要だ。
発泡スチロールを切り抜くにはニクロム熱線を使ったカッターが市販されている。

試行錯誤しながら、1週間ほどで底上げ材の取り付け?いや貼り付けが終った。  (2021.07.22.)






ゴンタカラスに突き破られないうちに、鏡面検証(鏡面+メッシュ厚さ)を終えたいが熱中症も怖い。

照明を整備して夜間作業することに。今日は難産だったオリンピック開会式を見るとして、明日からの心だあ・・


お天道さまの力はすごい...人類の乱行にご立腹とあってか、梅雨の終わりのような大雨が続いて、なにもできず。
夜間作業などは計画倒れ・・・やってみても蚊に襲われてたいへん・・・・しかも電灯光では網の目が良く読めない。

8月27日になってヤット梅雨明けの感じ。

その間に、鏡面精度仕上げ用の型紙ベニヤ板を、カッターナイフで切り出しておいたので、あてがってみると
ポリスチロールに6mmから0mmまでの誤差があった。、ニクロム熱線カッターでスイスイと楽に微調整は成功。

網の縫合は地面に広げて、網目を拾いながらやらないといけない。7mφの様にはいかない。
膨らんだ編目を堅い材木の上でゲンノウでたたいて厚みを2mm以下にしたいのも理由のひとつ。
  ブルーシートの影で大汗をかきながらセッセと網目を拾うこと丸3日。ようやく出来上がったが腰の痛いこと。

予め決めてあった中心から必要な確認用のしるしを8方向に結んでおき、滑車を使って一人力で引き上げる。
このときお皿の開口面を垂直に向けておくのがポイント。センターが合ったところでロープを固定。
8方向のしるしの結び目の位置を確認しながら鏡面の網をワイヤでお皿の骨に仮固定する。
危険な高さのところは、滑車をかたずけたのち、お皿を上に向け脚立を使って仮固定する
四方八方からお皿の骨との関係をにらみながら突っ張り棒と手鍵を使って微調整する。
この間ポリスチロールはどこも壊れることは無かった。  あたり! 大成功!!!。 (2021.09.11.)

ポリスチロールと網の間は数mmもは離れておらず、後日ワイヤで骨に引きユックリ精度を上げればよい。
周辺の切れ端も後回しにして、9月下旬のSV5に備えてフイードの取り付けを急ぐ。

3本の支柱は先端に近いほうを切り、22φ1tのアルミパイプ約1mをかぶせて約30cm延長した。
給電ケーブルの類はルートを変えて従前のまま使用できた。元のfeed boxを取り付けて
3kgの6cm feedを乗せてみる・・・・。  異常なし!  (2021.09.20.)

さて、焦点を合わせようとしたところで、自慢の1回転1mm の既設伸縮棒が 30mmしか余裕が無い。
長ナットで継ぎ足そうとしたが、編目が丁度合わせ目で、硬くて通せなくて中止。
明確な焦点が見えずいい加減な計算値付近で SV5に挑戦することに。

結果は イザというときに MNメータを壊してしまい、 カン でWSJTXの 画面の自分のエコーを
見ながらの情けない 追尾となった。 が、それでも6cmで SV5はゲットできた。 (2021.10.3.)

楽屋裏が仮り配線の連続で、コンガラッテきたので、RCAなど使って切り分けを容易にした。2021.10.10.
この怪しい仮配線が MNメーターを壊す原因だったかも・・。        3m dish wired-10.jww.pdf

焦点合わせ用の伸縮棒は1mものが見つかったので、これを50cmに切り、取替えて準備完了。
雨となり中止    (2021.10.16.)

ゲリラ小雨?の中、100波長ほど前方にPLL oscをおいて焦点合わせを試みたがパットしない。
では、サンノイズで 合わせようかと 太陽をやたらと 追尾していると、AZアクチュエーターがダウン。
10Ω正常のコイル抵抗が45Ω。・・しかも過熱している。     ゲリラ小雨。 明日の心だア・・。

幸い、予備のアクチュエーターがあったので取替え。 焦点合わせは 計算値でのみ 設定。
シビアではないのでモウ納得することに。 23cmではかなりハッキリ見えた記憶があるが・・・。

この取り替えたばかりのアクチュエーター すぐに故障 ! どうしたことかと調べてみると
つまりは未完成品! 底ふたを開けてみると、いたるところネジがしまっていない・・・
調整するつもりで忘れてしまったままの状態だった。 これはひどい・・日時が経過しているので
文句も言えず・・・自分で調整すること半日。
短エンド側の停止カム調整にはチト要領が必要。取り付け基盤を緩めて該当する歯車を外して
カムの位置を考慮して入れなおすことが必要。2-3度繰り返すことになる。これを決めれば
長エンド停止カムは外しやすい上側にあるので調整は簡単。ストローク40cmに設定した。

ARRL leg1 は 13cm に 望みを懸けて セットすると またまた 問題発生。
SV5を追っかけているときから OK1KIRからQRHの指摘を受けていたが、時々発生する状態
なので原因を突き止めることができず、放置していたものが ついにロックはずれとなってしまった。
クーネのMKU23G4 TRVは 実に良くできている。 LO がGPS10MHzのロックから外れると
LED2 というのが消灯して教えてくれる。 徐々にはずれが多くなってきたので、10MHzのレベル
変動かな・・と思い、3dB upしても直らない。ついにテストベンチへ入院。アチコチ弄り回して
TRV10MHz入力コネクタ近辺に原因があることを発見。クーネに送ることを考えたが、チョットまて!。
MNメータの不調でBLC病院に入院して、ICの装着間違いを指摘され、認知症になったかもしれない
無念!の思いはどこに逝ったのか!!・・・で、考え直して、もう一度入念に探りを入れると、コネクタの
接続コードを押し込むようにすると OKで引くとNG!。 コネクタを取り替えてしまえばそれまでのこと
だが、気温の低下に伴ってコードがちじんで 接触不良が進行して行った・・・と結論づけるまでには
時間を要した。 過去にも23cmLNAの出力コードで 同じような経験をしたことがある。 
(2021.10.21.)




TVRO

無線小屋の横を東西に吹き抜けるビル風?は想定外に強い・・・。EUを望む・・・。




6cm用 Dish

MNI TNX JA4BLC

feed に手が届く状態でないとMWは調整上まずいと気がついて、アタリをつけるも、そうは簡単に手に入らない。
ソリッドと欲張ると深型しか出てこない。TVROもいろいろあって使いこなせるか・・・解らない。  (2015.10.15).

いろいろ迷って、例によって困ったときの又賀さん・・で、相談すると、pro用のお下がり専門の方を教えてもらったが
深型しかない模様・・・。じゃあこれを使ってみたら・・・とわざわざ他の九州方面の用事を作ってまで3mφのお皿を
自家用車で運んできてくださいました。    (2015.10.20)

さて、これからが大変。 菜園用にいい加減に造成された軟弱地盤にどうやってポールを立てるかが難題・・・。
鉄工所のアドバイスも取り入れながら、最終設計?を終え、来年1月末竣工予定というところまでたどり着いた。

このタワー設計の最大の特徴は、地盤が如何に傾こうとも垂直に補正できることだ。
 ポイントはタワーを底部のコンクリートの出べそ 1点で支えていることだ。

その基礎コンクリートを打ち込むための穴は自分で掘ってみないと確認が取れないこともあって1週間がかりで
掘り下げた。その昔防空壕を掘る時、息が続かなくて非国民呼ばわりされながらの苦い経験を思い出しながら。
約80cmほどで、九電引き込み工事で電柱穴を手掘りしていた電気屋さんが急に堅くなったとぼやいていたのと
同じ古い地層の尾根の部分に突き当たったので、これでヨシとする。     (2015.12.06) 
    3m dish finish.jww.pdf       fuuatsu-2.pdf         

 




コンクリート打ち込み完了。少なくとも3週間は”じっと我慢の子”。  (2015.12.25.)
生コン2.25立米、5トン強の基礎の出来上がり.


タワー?は予定の1月末は雨にたたられて2月1日の納入となった。




本来、架台に固定するための4本のM12が長すぎる(ネジ山がたりない?)ことにここで気が付いて、調達に走る。
2時間消費してしまい、焦り気味で網を挿入する練習を始めるが、思った程簡単ではない。フニャフニャでうまく溝に
はまらない・・・・・。何かサポ−ターかJIGといったものを作らないと1人ではヤッテイラレナイ!と結論が出たときは
トップリと日が暮れて、予定外の仮泊となった。       (2016.02.02.)


円周部のフレームを網をゆすりこむ?ための余裕を残して組み立てたほうが良いのでは・・・との判断で、そちらを先に
工作する。円周部つなぎ目の4か所の短いタップネジはゆすりこみとか今後強風にあおられたとき耐えられないと思い
M4ボルトに全数交換。疲れたあー・。今日は節分、ここまでにして恵方巻と豆まき用豆を調達して帰る。(2016.02.03.)


下から網を支えるサポーターを3本ほど作って試してみるとアタリ!。しかし、中央のM8やM12ボルトを緩めてフレーム
横間隔を広げてやらないと、先の狭い部分がどうしても入らないという強者もいた。だんだん要領を得て、フレームの
片方を円周部に固定してあるタップビスを一時的に外してフリーにするとはめやすくなった。・・・がこれって最後の1枚は
どうするのだろう?


架台を作ってもらった青柳鉄工建設(株)の社長さんが所用で見えられたので、写真を撮ってもらった。
案の定、最後の一枚ははめにくい。八手観音くらい手がないと手が足りないので、残して今日はここまで。
帰りの道々、最後の一手を考える。      (2016.02.04)


朝5時に目が覚めたものの、チョット早い・・と、も一度布団にもぐりこんだのが運の尽き、8時前まで朝寝坊。
10時過ぎ作業開始。まずぶち当たったのが、先が狭くて入りきらない。例によって関係するM12とM8を
緩めて木片のテコで押し広げる・・。先が入っても広いお尻がなかなか溝に入らない。塗装ケレン用ヘラを
2枚使ってなだめすかしつ、午前中の2時間をかけて何とか成功!。午後は周辺部の緩く止めてあるネジ
の締め付け、フイード取り付けステー用金具取り付け、中央ハブ部のM8・M12の締め付け、強風でデングリ
返らないように、下部の固定などで終わる。今日はここまでにして、あとは4〜5日続くであろう冬将軍のお通り
が過ぎるのを待つのみ。 今日は、意気揚々、ご機嫌で博多にご帰還でした。         (2016.02.05.)

人も物もどこも切り欠くことなく復元出来たことは出雲を始め、八百萬の神々様のご加護のお陰、感謝!感謝!。
3m dish finish.jww.pdf



6cm用AZEL駆動

難題は続きます。お皿を駆動するための中心ポールをアクチュエーターで動かす・・ことは考えたことも無かった。
アクチュエーターなるものをネットで調べるとAC100Vレバーシブルモーターを使ったものがあり、これならば
現在の駆動装置に手を加えずにそのまま使える・・・が、よーく仕様を見るとスピードコントロールが容易ではない
1分間当たりの通電可能回数・時間がなぜか短かすぎる・・メッチャ高い・・などの理由でOUT。

数あるDCモーター用アクチュエーターを使うためには、AC駆動回路をDC駆動用に改造しなければ・・・・・。
ARRLコンテストでアクチュエーターが故障、取り換えた…という記事を見て、すかさずJH1KRCさんに質問。
OE5JFLの記事紹介があって、その中に「L6203」なるロボコン用ICを見つけた。これは、かつて、雷害を
食らったとき、予備駆動BOXを現用に合わせてメンテするのを忘れていたがために、追尾システム全体を
取り換えざるを得ない憂き目に遭遇したとき、JA4BLCさんからアドバイスがあったものと同じでした、が、
当時はDC駆動は頭から私のAC駆動希望対象外で、それに辛くも古いIC書き込み道具が復活し、基盤が
再生できたのですっかり脳裏から削除されてしまっていました。
L6203は1個1280円前後で手に入ることを確かめて、回路を考えることとなった。 
カメさんの歩みに似て良し。焦らない。今年もおわりか・・・。 (2015.12.05)
ゆっくりでも 止まらなければ けっこう進む

AE cont BOX2のDC駆動へ回路変更設計(試作用)・L6203・アクチュエーター(小)注文。  (2015.12.10)

年末始のナンダカンダで手つかずのアクチュエーターコントロールBOX、なめてかかったのがいけなかったのか
・・・キットそうにちがいないと反省しているが、ここに同居させている8bitアブソリュートエンコーダーの読み取り
角度を11bit分周するCPU回路が全く動作しない。旧ACモーターコントロールBOXの配線とも比較してみるが
無駄な配線が2本ある以外には全く間違いがない。デバイスは差し替え試験して正常動作する・・・・。

”シュン・・・”とすること2〜3日。チョット小型化しすぎて省略したターミナル類もあったので、思い切って作り直す
ことに覚悟を決めて、ルーペをメガネ装着からヘッドバンド装着に、ハンダコテ先も精密?級に取り換えてはまり
込んだ。・・・が、ヤッパリ配線図にも無かったあの無駄と決めつけた配線が怪しい・・・・と未練が残った。
半信半疑配線してみるとビックリ ポン・・・。完全動作し本来の約0.175度ステップの表示をするではないか!。
結果良ければ万事良し。自分の手落ちは棚上げにして、何もなかったことに・・・。
忘れないうちに、新旧の配線図に書き加える。  あとはL6203関連の動作試験のみ。  (2016.01.11.)

AE-CONT-new DC mot.jww.pdf

L6203試作回路とアクチュエーターを21V電源で動作させてみると、地気起動で問題なく正逆回転した。
バンザイ!。残りはBOX収容と接続コードの作成。 荷重テストは実装してからのお楽しみ。(2016.01.12.)


L6203の周辺のコザコザはまとめてブロック化して、6本のリード線のハンダ付けで着脱できるようにした。
L6203の装着は1.5φのはと目を利用するとうまくいった。  (2016.01.13.)

AE cont BOX 2-2.pdf


6cm Septum feed horn
昨年夏以来放っておいたFeedのリターンロス測定を銀の櫂!と自作方結を使って再挑戦。銀の櫂を使えば
簡単に測定できるという確信はあったので延び延びになってしまった。 ところがドッコイそうはいかない・・・。
すぐにわかったのが、接続コードの不良というかMWではRG58A/uのカシメコネクターでは使い物にならない
ことを思い知らされた。かねてこんなこともあろうかとコスモウエーブ社のお勧めで買っておいたセミフレキに
コネクタをつけて測定するとピッタシカンカン・・・。シールドが効きすぎて?反射電力が-88.8dBm以下となり、
DET-01で測定できない。銀の櫂に20dBampを付加して測定系完成。
F/D=0.38用に作ったseptum feedにスカラリングをつけたものではTX端子よりもRX端子のほうが数dB良かった
のでSMARコネクタごと取り替えてリターンロス31.4dBと出た!。万歳。しばらくはこのまま。 (2016.01.20.)

外は大雪で外出できないので、BLCさんからアドバイスのあったセミリジッドの外皮をエレメントに使って試した。
23dBまでは追い込めたがそれ以上追い込もうとするとご機嫌斜めになる。あの31dBはどこに消えたのか?
元のエレメントでも再現できない。悩んでいるうちに作ったばかりのセミフレキのコネクタネジが緩んで測定系が
断線状態になっていることに気が付いてハンダでネジをロックしてしまう。 原因はこれか? (2016.01.24.) 

5760 septum HORN.pdf

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昨年12月にG4CCHのfeed hornを参考に波長比だけを頼りに各バンドのIMU hornを計算してみたが
どうも確たる根拠が掴めず悩んでいたところ、先達がまとめられたHORNCALCU.EXEにたどり着いついた。
導波管部はほとんど同じだがフレア部分から先がかなり違っている。フレアの広がりの半分を30度に取ると
作図は簡単だが、理由はそれだけだろうか?今回は面倒でも作図し直して作ることにした。 (2015.2.08)

W2IMU DUAL MODE FEED HORN.pdf
W2IMU HORN DIMENSION.pdf
5760 IMU HORN-2.pdf

JA4BLCさんからの情報で、あるところにはあるもの・・・アルミ塊を切削してセプタム フイードを作っている。
ビックリ!
http://pe1rki.com/5760septum.html



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