1296LPF
 1296 LPF 
                
1296MHz LPF の実験
clean QROに備えてJA9BHBさんからお借りしたLPF(チェビシェフ?5素子2段)



TXでの実測では、残念ながら2400MHz近辺の山を第2高調波が
すり抜けてしまい抑圧度は15dB程度しか得られない結果となって、
大慌てで実験することになりました。(構造上の良いヒントが有りました)


大急ぎで作ったチェビシェフ9素子LPF。もう少し・・・


気を良くして、もう少し気合いを入れて作ったチェビシェフ10素子LPF。格好は良くなった。


どちらも胴長約130mm

10素子の後に9素子を接続。2000MHz付近にイヤラシイ陰??。


それでは・・前後逆にして、9素子の後に10素子を接続。良い格好です。



素子の接続はそのままで、測定コードを前後逆に接続。良い格好は変わらず。



事の発端は、QRO申請について1296MHz+-25KHz以内の帯域外漏洩電力を見るために
波形画像を提出せよ、とのことで、測定ついでに、念のためLPFの性能も再確認しておこうと
測定してみたところ、落とし穴に落ち込んでいたことに気がついた。それまでは、GigaSt-5の
波形を漫然と信じていた。応答速度の関係か2次高調波はうまい具合に?見えていなかった
・・・、危ない危ない・・・・。

1296MHz LPF の実験 (その2)


審査完了?通知がなかなか来ないので、時間的に(精神的に??)
余裕が出てきたので厳密に数値通りに作成し直した 9素子 チェビシェフLPF。
 パスバンドのデコボコが少なくなった。
リターンロス 25.5dB。 通過パワーロス 0.4dB。



同上、作り直した 10素子 チェビシェフLPF。
リターンロス 18dB。目標値20dBに少し足りない。 通過パワーロス 0.5dB。



10素子に9素子を直列接続したときの帯域特性。



同上直列接続のまま、入出力コードを逆にしたときの帯域特性。




1296MHz LPF の実験 (その3)

左から7素子・9素子・10素子



(下)
左から5素子(上が素子組み立て後・下がパーツ、5φ銅棒に6(5)φパイプをスペーサー兼Lとして
挿入、20φアルミの厚さをCに換算する)。次が7素子の全分解状態、右が9素子の全分解状態。

各素子の両端の真鍮材9.5(5)φは50Ωラインでここを利用して接栓との捻子止め方法を模索する
(押し捻子よし、通し捻子よし、皿捻子もよし・・・出来上がり素子の僅かな長短もここで吸収できる)。

ポイントはCとなるアルミ20φ円盤の中心が正確であること{芯がずれると、0.5tPTFEを2回巻いて
25(22)φの外筒内へ、スルッと収まらなくなるし、キツイ分だけCの値にも狂いが生じます}。アルミ20φ
の中心部の厚さは軸との垂直を保つためにもLの長さを吸収計算するにも4mmが適当で、直径の
半分くらいまでの厚さをCに合わせて削ります。LもCもノギスはもちろんマイクロレースなど必要です。

長生きすればありがたいことに、マウスさえ動かせばこれらのLCの計算はネット上でやってくれます。
http://gate.ruru.ne.jp/rfdn/Tools/ClpfForm.asp#
http://gate.ruru.ne.jp/rfdn/Tools/WireForm.asp#
http://keisan.casio.jp/has10/SpecExec.cgi?.xml







1296MHz LPF の実験 (その4)
2010.Aug.3.QRO免許状到着の日にこともあろうか、スペアナがパチンと言う音とともに
昇天・・・・、電源部の故障か、CRTはもちろんすべてのLEDが点灯しない・・。しばし休憩・・。

スペアナは目の玉が飛び出るような修理代を払って生き返ってきた。(2010.09.06.)

そうこうしているうちに、インターデジタル3素子BPFの作りかけが有ったのでこれを2個直列に
接続してみるとかなり良い特性で、パワーロスも少ないことがわかった。

さらに、私の実運用面では2次高調波を退治しておけばほとんど問題はないので、専用トラップ
を作って見たところ損失も少なく良い結果が得られた。

しかし、検査用となるとそうはいかないので、この機会に確かなものの測定データを手にして
おきたい。が、見かけの体裁を整えるのに四苦八苦している。(2010.09.19)



1296MHz LPF の実験 (最終データ)

JA4BLC又賀さんのアドバイスもあってJARL技術研究所に測定をお願いしました。
JARL技術研究所 近藤様には大変お世話になりました。(2010.10.01〜08)
その一部をご紹介いたします。         これをどう使うかが問題です。
いずれも末尾製作デ−タのC1側から送った波形です。逆方向も大差ありません。
中華鍋底型?になるとは予想していませんでした。


チェビシェフ 5素子 (5−1)



チェビシェフ 7素子 (7−1)



チェビシェフ 9素子 (9−1)



チェビシェフ 9素子 (9−2)



チェビシェフ 10素子 (10−1)



チェビシェフ 7+5素子 {(7−2)+(5−2)}




各素子数別に数値を丸めて製作した最終データ (単位 mm)





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以下  インターデジタル3素子 BPF

単体では2倍波は良く切れるがそれ以上はNG。 (OLD-#1)


同上  (OLD−#2)



3素子2段直結も思ったほどには高域が良くない。




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