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蘭----------原種------------

このページでは蘭の原種を紹介します。(自然交雑種も含めます。)
属名、種名は交配などに使う場合が有るので、サンダースリストを基準にしています。

     属名をクリックすると飛びます。
Ada Aerangis Aerides Angraecum Anguloa Anoctochilus Arachnis Ascocentrum Asellia  Bifrenaria  Bollea Bothriochlus BrassavolaBrassia  Bulbophyllum Cadetia  Catasetum  Cattleya Ceratocentron Ceratostylis Christensonia  Cirrhopetalum Clowesia Cnths. Cryptocentrum Cycnoches  Den. Dendrochilum Drac. Dryadella  Dyakia  Encyclia Epidendrum Epigeneium  Gastrochilus Habenaria IdaIsabelia Isochilus Leptotes  Lycaste Maxillaria Mediocalcar Mexicoa Miltonia Neofinetia Nervilia  Odontoglossum Oerstedella Oncidium Papilionanthe  Phaius  Phalaenopsis  Pholidota Phymatidium Pleurothalis  Podangis  Polyradicion Polyrrhiza Prosthechea Psychopsis Renanthera Schoenorchis Sedirea  Sophronitis  Spiranthes Stanhopea Staurochilus Sudamerlycaste  Stelis Thunia Tolmania Trichoglottis Trchopilip  Trisetella Vanda

Chri. vietnamica 

     以下、写真、をクリックすると大きくなります。また、青い文字をクリックすると別の個体の写真が出ます。

Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada Ada

Ada 属

コスタ・リカ以南、ベネズエラ、ペルーにかけての雲霧林、標高1,500〜2,800mに分布。属名は古代国家カリアの女王の名 Ada に由来する。

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Ada aurantiaca

種名は「赤橙色の」の意味、アンデス原産、草丈30cm前後、花茎35cm前後やや弱い、10輪前後付ける、夏はやや暑がる、暑いと葉に黒い点が出やすい、光線は弱目、 水は多目が良い。
花期は冬から春

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Ada keiliana

2003年1月撮影
コロンビア産、写真の個体は'J.E.M.'AM/AOS(84P)1981年入賞、入賞時の記録は14輪開花2つ蕾、花径4.5cmペタルの長さ6cm。
花保ちは極良い、株はやや大柄になるが丈夫で作りやすい、ブラッシア属に近い様に思える。
花期は冬から春

Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis Aerangis

Aerangis エランギス属 (略 Aergs.)

約50種がアフリカ、マダガスカル、スリランカ、に分布する着生種、属名はギリシャ語の「空気」と「入れ物」を組み合わせたもの。
単茎性で花色は白が多く、距が細長い。中温性で光線は弱目が良くパフィオなどの栽培環境でよい。

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Aergs. cryptodon クリプトドン

 マダガスカルの200〜1800mに分布してる着生種。種名は歯状の物を隠すの意味?隠れるようにリップの喉部に歯状の突起がある事からきてるのか?
 葉は卵形で肉厚、長さ15cmぐらいになる。花茎は弓形に伸び40cmぐらいなり、白で赤味をおびた花を20輪ぐらい付ける。花弁は上のセパル以外は後に 反る。距は長く14cmぐらいになる。秋咲き。
 中温、半日陰で栽培し易いが下葉が落ちやすい。根は茎の途中から出やすく真っ直ぐ下がるので吊って栽培するか太目のヘゴ棒などに付けると良い。

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Aergs. modesta モデスタ

マダガスカルの100〜1200mに産する着生種、花茎は50cmぐらい下垂して多少ジグザグ状になる、径4cmぐらいの白い花を20輪ぐらいつけ、距の長さは 15cmぐらい。有香。光線は弱目、夏の間は成長は鈍い、中温性。
花期は初夏
異名同種 articulata

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Aergs. rhodosticta ロードスティクタ

2004年7月撮影、
種名は「ばら色の斑のある」の意味、ケニア、タンザニアなどの標高1,700m以下の川沿いの林や山林に自生する、着生種。
花径3cm前後、花茎、 下垂し10輪前後付ける。水を好む、ミズゴケ植への時はこまめに植え替える、光線は弱目、中温性。luteo-alba ver.rhodosicta

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Aergs. somalensis ソマレンシス

 南アフリカの海抜1,000〜1,800mの木などになどに着生してる、
 花径3cmぐらいで花茎弓なりに下垂し15輪ぐらい着く、距は長さ13cmぐらいある、 光線は弱目が良い、



Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides Aerides

Aerides エリデス属 (略 Aer.)

東南アジアに分布する単茎性の着生種、属名はギリシャ語の「空気」と「類似」を組合わせたもの。
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Aer. lawrenceae ローレンセ

2002年9月撮影、
種名はイギリス人 T. Lawrence 夫人にちなむ。フィリピンのミンダナオ島にのみ自生する。株は大きくなると1m以上になる、花茎は伸びると 60cmぐらいになり、径3〜4cmの花を多数つける。有香。花期は秋、中温性、花の個体差はかなり有る。

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Aer. odorata オドラタ

 東南アジアに広く分布する単茎性の着生種。種名は「芳香のある」意味。
 葉は長さ30cmぐらいになり肉厚で舌形、湾曲する。花茎は下垂し長さ35cmぐらいになり径3.5cmぐらいのロウ質の花を密に多数付ける。種名の由来に なる香りが有る。花の色は白地に先端が紫紅色が普通だが変異が多い。染色体数の数もいくつか報告されている。花期はほとんど秋。
 大株になりやすく、下から子供も良く吹く。花付も良く一度に3〜4本出る。中温性、湿度を好む。   0806

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Aer. rubecens ルベセンス

2004年4月撮影、
種名は「やや紅い」の意味、ベトナム産、径0.8cmぐらいの花を多数つける。花期は春、中温性

Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia Ansellia

Ansellia アンセリア属 (略 Aslla.)

2種類が熱帯アフリカから南アフリカ東岸に分布。着生種、学者によっては1種類にする。属名は発見者のJohn Ansellにちなんで。Cymbidium属に近縁で属間交配も 成功してる。Leopard Orchid(ヒョウラン)の別名が有る。。

Aslla. africana

2003年7月撮影、
種名は「アフリカ」の意味。熱帯アフリカから南アフリカ東岸に分布。
着生種、バルブは50cm前後、葉は20cm前後のものを8〜10枚つける。 花茎は長さ30〜90cm伸び、時には分岐する、径5〜6cmの花を多数つける。ロウ質で花保良く、日が当ると香る。花の個体差はかなり有る。花期は春から夏。中温性。 株の周辺に白色の気根を上向きに多数生じる。
別名 gigantea nilotica

Angraecum Angrecum Angraecum Angrecum Angraecum Angrecum Angraecum Angrecum

Angraecum アングレカム属 (略 Angcm.)

熱帯アフリカ、マダガスカルとその近くの島々、スリランカなどに地生および樹木にや岩に着生してる。
Aerangis,Rangaeris,Tridactyle,Ypsilopus, の各属とは、花粉の着いてる部分とリップの形で区別するそうです。
属名はマレー語の「着生ラン」からくる。
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Angcm. distichum ディスティクム

 ギニア、シエラ、レオネ、ウガンダ、アンゴラなど西アフリカに分布してる小形の着生種、種名は葉が2列に並んでいることから由来する?
 葉は扁平で茎をおおい鋸の刃状に付き株立ちになる、葉の付け根から短い花茎を出し先端に径1cmぐらいの白い花を1輪つける、花期はおもに秋から冬で この時期はまとっまて開花するが他の季節にも咲くこともある。
 栽培はしやすく、株立ちになり易い、小型の種類だが結構楽しめる、日光は弱目、水、湿度は好む、中温性。
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Angcm. elephantinum エレファンティヌム

 マダガスカル原産の小形の着生種、種名は像のような?木の割りに花が大きいから?
 葉の長さは12cmぐらいで肉厚の革質。花茎は極短く、径7cmぐらいの良く展開する花を1輪つける。距はらせん状になり、長さ10cmぐらい。 秋の終わりから初冬にかけて開花。
 光線は弱目、生育期の水、湿度は好むが休眠してる夏は水のやりすぎに注意。花芽が出ている時、水のやりすぎによりダメになる事が有る。中温性。
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Angcm. equitans エクイタンス

2003年1月撮影
種名はラテン語の「equitant」からくる。マダガスカルの2000m前後。
小型の着生種、1花茎に2〜3輪、花径2.5cmx4.5cm 距は8cm(写真) 有香。コルク板などに付けて栽培する。冬の最低温度は10℃ぐらい、夏は光線は弱目が良い
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Angcm. germinyanum ジェルミニアヌム

 マダガスカルとコモロ諸島原産、種名はフランスのラン愛好家 Aderin de Germiny にちなむ。
 葉は綺麗に2列に付き、長楕円形舌形、長さ4cm位、光沢のある緑色で薄い。花茎は極短く、セパル、ペタルは極めて細い花を1輪つける。株が大きくなると 一度に数輪咲く。
 分岐しやすく生長も早いので支柱などを添えてやら無いと倒れてくる。中温性、夏の光線は弱目が良い。栽培し易い種類。冬〜春咲き。
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Angcm. infandibulare インファンディブラレ

2003年9月撮影
種名は、ロート状のリップによる。西アフリカ原産、気根を樹などに這わせ立ち上がっていく性格。1花茎に1輪、径8cm前後の花を付ける。 花期は9月頃、夏の間、外に出して良く雨に当てた方が良く咲くみたいだ。有香。

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Angcm. scottianum スコッティアヌム

2004年7月撮影
種名は R. Scoot 氏にちなむ。コモロ諸島の標高350〜600mの日当たりの良い場所に自生する小型の着生ラン。径4〜5cmの花を1花茎に 2〜3輪付け、1輪づつ開花、距の長さは12〜15cm、コルクやヘゴの棒に添わせると良い。花期は夏が多い。
Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa Anguloa

Anguloa アングロア属 (略 Ang.)

南アメリカのアンデスの高原、標高1500〜2500mに分布、崖や急な斜面に地正、またはコケの生えた樹に着生してる。リップは可動式にで、大きなセパルとペタルの 中に隠れ目立たない。
乳児を思わせる形のリップが花の中にある様子から、「ゆりかごラン」また、花の形から「チューリップ オーキッド」と呼ばれる。
ペルーの植物学者、Don Francisco de Angulo にちなんで付けられた。
比較的、栽培しやすく、冬は最低10℃前後で越す。
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Ang. brevilabris

2004年7月撮影
コロンビアの中高地原産の地生種、




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Ang. cliftonii

2004年7月撮影
種名は Clifton 氏にちなむ。ペルー、コロンビアの原産。1花茎1輪、株ができると同時に数本出る。ペタルに赤紫色の網目が入る、 花径は9cmぐらい、花期は春、新芽が出ながら蕾が伸びてくる、この時期に水をかけすぎると蕾がしけることが有る。肥料は好き、バルブが完成してから乾すと花芽が 出やすい。冬の最低温度7℃ぐらい。

Anectochilus Anectochilus Anectochilus Anectochilus Anectochilus Anectochilus Anectochilus

Anectochilus アネクトキルス属 (略 Anct.)

 インド、東南アジア、ポリネシア、沖縄にかけての広い地域の暗い林などに生育する地生蘭。属名はギリシャ語の anoektos(開く)と cheilos(リップ)の 合成語。
 茎は地表を這い、先端部は立ち上がって茎の先端に花を付ける。
 葉はおもに卵形、茎に互生し、先端部は螺旋状に数枚付ける、葉の表面は ビロード上で網目模様が美しく「ジュエル オーキッド」と呼ばれる仲間、花は小さく花茎上部に数輪つける。

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Anct. burmannicus ブルマンニクス

 ヒマラヤ、ミャンマー、タイ(海抜600〜1000m)。種名は地名(ミャンマーの旧称 Burma)にちなむ。
 茎は基部が横に這い、先は立ち上がり、 草丈は25cmぐらい、葉は3〜5枚互生する、楕円形で長さ10cmぐらい、基部は細くなり茎を包み、先は尖る。葉の表面は濃緑紫色ビロード状で黄金赤色と赤色 の脈がはいる。裏は淡桃紫色。花は幅1.5cm、長さ2cmで12輪ぐらい密に総状に付く、リップは長く帯状に伸び先端は大きく2裂する。鮮黄色。秋咲き。
 栽培はほとんど日の入らないような暗い場所で湿度が保て得るような場所、冬の最低温度は7℃ぐらい、コンポストは常に湿っているほうが 良い、葉に直接、水をかけると汚れるので注意する。

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Anct. formosanus フォルモサヌス(キバナシュスラン)

 沖縄、台湾(1500m付近)の暗い林に地生してる。種名は台湾(英名,Formosa)の地名にちなむ。
 花茎を含めた草丈は約30cmぐらい、 葉の長さは4cmぐらいの卵形で数枚付く、葉の表面はビロード状の暗緑色地に白色の細い糸状の網目入りで美しい、花は2cmぐらいでリップの造作のきれい、 1花茎に数輪つける。
 栽培はほとんど日の入らないような暗い場所で湿度が保て得るような場所、冬の最低温度は7℃ぐらい、コンポストは常に湿っているほうが 良い、葉に直接、水をかけると汚れるので注意する。

Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis Arachnis

Arachnis アラクニス属(略 Arach.)

 東南アジア、インドネシア、フィリピン、ニューギニア、ソロモン諸島、日本(南西諸島)などに約10種類、地生または着生する単茎性種。 属名はギリシャ語の「クモ」に由来する。
 葉を2列につける、花茎の長さはさまざまで、分岐する種類もある、花は平開するものが多く、ペタル、セパルは細く先が広くなる。0806

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Arach. annamensis アンナメンシス

 ベトナム産海抜1500mぐらいに分布、種名は安南(ベトナム、ベトナム中部産)の意味。
 株は大型の種類で花径4cmぐらいの花を枝をかけて多数つける。春咲き。 0806



Ascocentrum Ascocentrum Ascocentrum Ascocentrum Ascocentrum Ascocentrum Ascocentrum

Ascocentrum アスコセントラム属 (略 Asctm.)

 ヒマラヤからタイ、インドシナ、中国南部、台湾、フィリピン、ジャワ、ボルネオに10種類ほど分布する。小型の着生種。Vanda属とはリップや花粉塊柄の形態で、 Saccolabium属とはリップの形態で区別する。
 属名はギリシャ語の「asco」 袋、と「kentron」 距 を組み合わせたもの。リップの後ろについてる袋状の ことを指す。

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Asctm. christensonianum クリステンソニアヌム

 ベトナム 海抜100〜150mに自生、種名は Eric A.Christenson にちなむ。
 葉は細く日が強いと赤味を帯び長さ16cmぐらいになる、葉と葉の間隔は2〜3cm空く。花茎は一度に2〜4本出て直立し長さ6cmぐらい伸び、径1.5cmぐらい の花を密につける。花付は良い。冬から春咲き。
 栽培は容易でバスケット、木付け、鉢植えなどで栽培できるが水苔より粗目のバークが良い。中温性で最低10℃ぐらいあれば大丈夫。

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Asctm. garayi

2005年2月撮影
 ヒマラヤ、タイ、インドシナに分布する。
 小型の着生種、葉は硬く、幅1〜1.4cm、長さ5〜25cmぐらい、花径は1cmぐらいのものを密に 円柱状につける。
 栽培は夏は水をたっぷりやり光線は50%遮光、秋の涼しくなり始めたら水を控えめにし、最低温度が10℃を下まわるようになったら室内に 入れる、冬は良く乾かすと 5℃位まで大丈夫で花芽が出やすい。栽培温度により開花期は冬から初夏。脇芽も出やすく、分けないで栽培すると大株になり、 開花した時に見ごたえが有る。
 一般に「miniatum」の名前で出まわっている品種は正しくは「garayi」だそうだ、miniatum はジャワ産で、 花の形態が異なるそうだ。

Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria Bifrenaria

Bifrenaria  ビフレナリア属 (略 Bif.)

 ベネズエラ、コロンビア、からブラジルとペルーまで30種が着生または地性してる。属名 bi 2つと frenum 紐と言う意味からなり、 花粉塊の柄が帯状で2本あることから由来する。近属の Maxillaria と区別するのに使う。見よ⇒Bifrenaria属とMaxillaria属との違い。
 バルブは稜のある卵形、葉は幅広くバルブの頂上に1〜2枚つける。花茎はバルブの基部より出て直立または弓なりになり、花を複数輪つける。
 栽培し易い品種が多いが光線不足などにより花付が悪くなる事がある。

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Bif. harrisoniae ハリソニアエ

 ブラジル原産、種名は Arnold Harrrison 婦人にちなむ。
 バルブは稜のある卵状洋梨形で溝が入る、高さ7.5cmぐらいになり、葉を頂上に一枚付ける。葉は長楕円形で先がややとがり、長さ30cmぐらいになる。 花茎はバルブの基部より出て直立し、長さ5cmぐらいになり、径7.5cmぐらいの良く展開する花を1〜2輪つける。象牙白色で先は赤色を帯びる。香りが有り、 春咲き。
 株は丈夫で凍らなければ越冬する。夏の間に肥培してよく太らせ、冬の時期に低温で水を切りバルブにしわがよるくらいにすると花付が良い。光線は強め。

Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea Bollea

Bollea ボレア属 (略 Bol.)

 南アメリカのアンデス、特にコロンビア、エクアドルの熱帯雲霧林内に生育する着生種、バルブがなく、柔らかめの葉を扇状に展開する。花は1花茎に1輪。属名は、 ドイツの博物学者 C.A.Bolle にちなんで付けられた。低温には強く、光線は弱目の方が良い。

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Bol. violacea ビオラセア

2002年12月撮影
種名は「すみれ色」から来る。ギアナ原産。1花茎1輪、径5〜7cm、花茎短く、株の根元に咲くような感じ、花弁はロウ質で厚い、開花期は不定期、香りが有る。 葉は長さ30cmぐらいの光沢の有るものを扇状に着く。

Bothriochilus Bothriochilus Bothriochilus Bothriochilus Bothriochilus Bothriochilus Bothriochilus

Bothriochilus ボスリオキラス属 (略 Bot.)

 メキシコからパナマにかけ、中央アメリカに4種類分布してる、属名はギリシャ語のbothrion(小穴)とcheilos(唇弁)の2語からなり、唇弁の基部のくぼみを 指す。
 以前は Coelia属とされていた、バルブは球形から卵形で、膜質の苞を残して太る、中心より軸状の葉鞘を直立し、細い数枚の葉を展開する。 花茎はバルブの基部より苞を伴い直立し、数輪から多数の花をつける。丈夫で栽培し易い。

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Bot.bellus ベラス (=Coelia bella)

 メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、標高1500m以上に自生してる。種名は「美麗な」の意味。
 バルブは球形で高さ6cmぐらいになり密集して付き、頂上より幅の狭い長さ40cmぐらいの葉を4枚前後つける、花茎はバルブの基部より出て 長さ10cmぐらいになり苞につつまれている、花が咲く頃には茶色く枯れこむので、取り除くと花が綺麗に見える。花は筒状で先端だけ開き6輪ぐらいつける。
 栽培は容易で冬の寒さも5℃ぐらいあれば十分である。秋にはよく日に当てたほうが花が付きやすい。

Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola Brassavola

Brassvola ブラッサボラ属 (略 B.)

 約20種類がメキシコから中央アメリカ、ブラジル、アルゼンチンまで広く分布している着生種、属名は16世紀のベネチアの貴族で植物学者の Antonio Musaa Brassvola にちなむ。
 バルブは細く頂上より棒状の多肉質の細い葉を1〜2枚付ける。花茎はバルブの頂上から出る種類と付け根から出る種類が有る。花色は淡緑黄色から白色、セパルペタルは 細いものが多く、リップの基部は細く蕊柱を包み、先は大きく展開する。花粉塊は8個、花粉塊の数ではソフロニティス(旧レリア)に似るがリップが急に大きく広がる ことで区別される。以前は本属に含まれていた Rhyncholaelia 属はバルブは太く、葉は平らで幅広である。
 栽培はしやすいとされているが鉢では冬場に水のやりすぎで根をダメにしてしまうことが有るのでコルク付けが良い。冬場の最低温度は10℃位。  0807

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B. nodosa ノドサ

 メキシコからパナマ(標高1500m)、グアテマラ(標高500m)ベネズエラに自生する着生種。種名は「結節ある、節くれ立った」などの意味?
 バルブは直立し細長く15cmぐらいになり先端に長さ30cm位の肉厚の棒状の葉を一枚付ける。花茎は葉の付け根から出て20cmぐらいになり径8cmぐらいの 花を5輪ぐらい付ける。夜間に香る、蛾による受粉をするためなのか?秋咲き。産地が広いためか個体差がかなり有る。
 冬場の最低温度は10℃位、寒さには強いが低温での栽培は水やりに注意、鉢の中が常に乾燥してる状態が良い。コルクなどにつけると管理は楽。光線は年間通して強めが良い。    0807

Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia Brassia

Buassia ブラシア属 (略 Brs.)

約35種が熱帯アメリカに分布、属名は18〜19世紀の植物画家で1790年頃ギアナと南アフリカの植物採集に従事したイギリス人 William Brass にちなむ。
バルブは卵形、長楕円形から円筒形で頂上に1〜2枚の柔らかい革質の葉を付け、1〜3枚の葉状の鞘葉で包まれる。花はセパル、ペタルが細長く伸び、 spaider orchid (蜘蛛蘭)の愛称がある。
ほとんどの種類が標高1500m以下の林内に着生している。丈夫な種類が多いが一部冬場の低温に弱く葉をふるいやすい種類がある。 1011

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Brs.chloroleuca クロロリュウカ

 ブラジル原産。種名は緑色と白または色の薄いの意味?
バルブは扁平の卵形、葉はバルブの先端に2枚付ける。花茎はバルブの基部から出て、弓なりに下垂し10数輪の花を2列に着ける。
調べてみても詳しく記載しているものが少ない?  1011

Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum Bulbophyllum

Bulbophyllum バルボフィラム属 (略 Bulb.)

日本の本州中部以南から熱帯地方に広く分布する着生種、1200種ぐらいと見積もられており、蘭科最大の属との1つと言われている。
リップの付け根に関節が 有り、風などでリップが揺れるのが特徴の1つである。花の大きさ、形態が色々あり、この属だけ集めても面白い。
属名はギリシャ語の 「bulbos(球)とphyllun(葉)」からの造語、ここでは花が扇状に着くものをCirrhopetalum属にします。


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Bulb. affine アッフィネ

 南西諸島、台湾(海抜1000m)、中国南部(海抜1300m)、ベトナム、タイ(海抜750〜1300m)、ヒマラヤ(海抜660〜1300m)に分布。種名は「酷似した、 近似の」意味、何に似るのだか?
 バルブは長卵形で高さ2cmぐらい、長さ15cmぐらいの細長い肉厚の葉を頂上に1枚付ける。バルブの間隔は広く5cmぐらいになる。花茎は古いバルブの 基部から出て、長さ7cmぐらい、直立して径2cmぐらいの平開する花を1輪付ける。夏咲き。  0806
 シノニム(同種異名)⇒Bulb.kusukuensis 

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Bulb. annandalei アナンダレイ

 タイ、マレーシア(海抜1000m)に分布。
 バルブは長卵形で高さ3cmぐらい、長さ15cmぐらいの細長い肉厚の葉を頂上に1枚付ける。
バルブの間隔は広い。花茎は新しバルブの基部から出て、長さ15cmぐらい。一つのバルブからずれて年に2回ぐらい咲くらしい。  1112

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Bulb. breviscapum ブレビスカパム

見よ⇒Bulb.lasiochilum

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Bulb. chlorostachys クロロスタキス

見よ⇒Bulb.propinquum

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Bulb. concinnum コンシナム

2004年8月撮影






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Bulb. hashimotoi ハシモトイ

 macrobulbon セクション、ニューギニア原産、種名は植物学者、橋本保氏にちなむ、1997年に湯川、唐沢氏により命名。
バルブはほぼ円形で密につき、 高さ8cmぐらい、葉は舌状でバルブの頂上に1枚つき、長さ80cmぐらいになり下垂する。花茎は横に伸び 3.5cmぐらいで長さ6cmぐらいの花を5輪ぐらいつけるが、 平開しない。不定期咲き。栽培はしやすい、中温性。

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Bulb. jolandae ヨランダエ from.Boruneo

2003年1月撮影
ボルネオ産 バルブは密に着き、四角張った球形で高さ1.5cmぐらい、葉は厚く幅、4cm、長さ10cm、開花期は不定期、株は丈夫で栽培しやすい。




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Bulb. kusukuensis クスクエンシス

台湾の Mt. Kuo-Shin-hu に由来するらしい。和名のクスクスランは学名からきている ?  0806
見よ⇒
Bulb.affine

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Bulb. lasiochilum ラシオキラム

 ミャンマー、タイ、(海抜1200m)マレー半島の山地に着生してる。種名は「毛深いリップ」の意味。
 バルブは卵形で高さ2.5cmぐらいになり、長さ5cmぐらいの硬い葉を頂上に1枚つける。バルブの間隔は長く3cmぐらいになる。花茎はバルブの基部から 出て、長さ6cmぐらいになる。一花茎に一輪で幅2.5cm、長さ3.5cmぐらいの縦長の花をつける。最近の本にはドーサルセパルとペタルが濃紫色だが古い本 を見ると赤紫色の斑点のものもあり、色の個体差も大きいと書いてあるものもある。
 栽培し易く、ヘゴ棒や平鉢、バスケット植えなどが良い、光線は弱めで、水は好む。バルブの間隔が長いのでリード(新芽)を誘引して広がり過ぎないように してやるとまとまってきれいにできる。冬から春咲き。
 シノニム(同種異名)⇒Bulb.breviscapum Cirr.breviscapum

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Bulb. laxiflorum ラキシフロラム

2004年3月撮影






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Bulb. lemniscatoides レムニスカトイデス

 ジャワ、スマトラ、タイ、ベトナムの海抜1500m位間でのところに産する。
バルブ、2cmぐらい、葉の長さ、10cmぐらい、バルブが完成すると堕ちやすい。 ステーム25cmぐらい伸び、20輪から30輪つく。光線は弱目で栽培、花は不定期に出るが、夏などの暑い時期に出ると咲かずに結実してしまう。




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Bulb. occulusum オキュルサム

マダガスカル産
バルブ、6cm扁平、長さ30〜40cmの光沢の有る葉を2枚つける。堕ちは無くバックバルブからでも目は出やすいが、花が咲くと枯れると言う 噂、株が出来上がってないのに咲くからかも知れない?
香りが有るが、くさい、ハエになどによる虫媒花かも?


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Bulb. ovalifolium オバリホリュウム

ジャワ、スマトラ、マレーシア、ニューギニア原産
小型種でブッシュ状態になり、1花茎1輪だが一度に花が咲く。水は好きそうなので平鉢などで栽培すると 良い。





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Bulb. phaleanopsis ファレノプシス

 macrobulbon セクション、ニューギニアの海抜500mぐらいに自生してる大型の種類。種名はphalaina(蛾、蝶)とopsis(見かけ)の2語からなる、 葉に由来する。
 バルブはつぶれた卵形、高さ10cmぐらい、頂上に長さ70cmぐらいの舌状の下垂する葉を1枚つける、花茎はバルブのもとより出て薄い緑色の苞を ともなう、花は長さ8cmぐらいで平開しない、香りはあるが腐敗臭でハエなどが寄ってくる、(ハエによる虫媒花?)、不定期気味に咲く。
  場所さえ有れば栽培し易い、光線を弱めにすると葉が長く伸びるので50%遮光で、水を多くすると良い、植え替えは新芽が動いてからのほうが良い。

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Bulb. propinquum プロピンクウム

 タイの海抜1400m付近に自生、種名は「関連ある、近似の」意味?
 バルブは卵形、高さ3.5cmぐらいになり、頂上に線状長楕円形厚肉の長さ11cm位の葉を1枚つける。バルブの間隔は2cm位。花茎はバルブの基部から出て弓なりに 伸び長さ8cm位になる。花は6x13mmぐらいの大きさで花茎に対し円筒状に密に着く。秋〜冬咲。
 栽培は容易、光線は弱目、水は好む、ヘゴ棒などにつけると良い。
 シノニム(同種異名)=Bulb.chlorostachys

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Bulb.putidum プティダム

   見よ⇒Cirr.putidum

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Bulb. tricornoides トリコノイデス

 タイ1200〜1290m、マレーシア、ラオス、ベトナム、ヤンマー、インドなどに分布、種名は3つの角の意味。
 バルブの高さは5cmぐらいになり、頂上に長さ20cmの硬めの葉を1枚つける、バルブとバルブの間は6cmぐらい、花茎はバルブの基部より上に伸び、 5cmぐらいで弓なりになる、花は1cmぐらいで60輪ぐらい円筒状に密に着く。
 光線は弱めで、水は好む、栽培は容易だが、バルブの間隔が広いので鉢での栽培は面倒である、鉢からとび出した芽は誘引して鉢の中にバルブが入るように したほうが良い、大き目のヘゴにつけたほうが管理が楽です。

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Bulb. triflorum トリフロラム

2003年1月撮影





Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia Cadetia

Cadetia カデティア属

 約50種類ほどが知られており、そのうちの40種類ほどがニューギニアに自生してる、他にインドネシア、東南アジア、オーストラリア、などに分布してる。 バルブはコン棒状で先端に1枚、やや固めの葉をつける。花は葉の付け根に1から数輪つける。1年に数回開花する。
  属名は、フランスの化学用語辞典の著者 Cadet de Gassicour にちなむ。

Cad. taylori タイロリ

 2005年6月撮影、ニューギニア、オーストラリア(東部熱帯、海抜1300m)原産、バルブの長さ10cmぐらい、葉は細い楕円形で長さ5cmぐらい、先は不均等に2裂する。 花径は1cm前後、花期は不定期。種名は人物名から由来するらしい?
 写真の個体は taylori ではなさそう? リップが淡黄色または淡紅色で先端部が 下側に湾曲する、ペタル、セパルともに前側に湾曲するが、逆に反っている点が違う??




Catasetum Catasetum Catasetum Catasetum Catasetum Catasetum Catasetum Catasetum 

Catasetum カタセタム属 (略 Ctsm.)

 約50種が中央・南アメリカ熱帯と西インド諸島に分布、着生種、属名はギリシア語の kata(下の)とラテン語の seta(突起)からなり雄花の芯柱(コラム)の 下部にある2本のアンテナ状の突起に由来する。
 バルブは紡錘形で葉は薄くバルブが完成すると落ちる、花は雌雄別だが稀に両性化が咲く事もある、バルブが 大きくなり日当りの良いところだと雌花が咲きやすい。雄花には柱頭を取り囲む、反転する触角または巻きひげ状突起が有り、それに触れると敏感で花粉塊を弾き飛ばし 昆虫などにつける。
 休眠期の水のやりすぎと成長期の葉裏につく
ハダニは注意した方が良い、冬の越冬温度は 15℃以上あったほうが管理が楽である。 新芽の時期に水が多いと腐りやすいので、屋外で栽培するときは梅雨が明けてから出した方が良い、成長は短期間にするので新芽から新しい根が出てきたら肥料を多目 に与えると良い。

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Ctsm.expansum エクスパンサム

 エクアドル 海抜0〜700mに自生、種名は蔓延した、拡がったなどの意味。
 バルブはやや扁平な紡錘形、高さ20cm位、葉は薄く長さ50cm位になる、 雄花の花茎は弓なりになり長さ30cmぐらいで、径8cmぐらいの花を6輪ぐらいつける、花は形態、色彩とも変化に富む。リップの中央に3角形のカルスがあり pileatum と区別が付く。雌花は花茎短く、直立し、やや小さい緑の花を数個つける。

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Ctsm.pileatum ピリアタム

 ベネズエラ、トリニダート島、ブラジル原産の着生種、ベネズエラの国花、種名は帽状物の意味、
 バルブは卵状紡錘形で高さ25cm位になる、 葉は薄く長さ35cmぐらいになりバルブが完成すると落ちる。花茎はバルブの下から出て雄花は下垂し長さ40cmぐらい、径14cmぐらいの花を10輪ぐらい 付ける、リップは大きく浅いヘルッメと状で中央部が袋状になってる、香りがある。雌花の花茎は直立し花弁は肉厚、リップは袋状になる。

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Ctsm.tenebrosum テネブロサム

 エクアドル、ペルーの海抜1200〜1500mに自生、種名は暗色の意味。
 バルブは長楕円状卵形で高さ10cm位になり、葉は薄く長さ30cm位、 花茎はバルブが完成する前に出て、直立か少し弓なりになり30cm位になり径6cm位の花を10輪位つける。春咲き。



Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya Cattleya

Cattleya  カトレア属 (略 C.)

属名は、イギリスの園芸家 「Cattley」にちなむ。
1818年、ブラジルのプラントハンターの W.Swainson から観葉植物などの採集資料が送られてきた。 Cattley氏は資料よりも、資料を押さえる梱包材に使われていた肉厚の丈夫な葉をもつ植物に興味をもち、栽培したところ、大輪のきれいな花が咲いた。 これを期に Cattley氏にちなみ、Cattleya属が出来た。そのとき咲いた花がリップが美しいことから「ラッパ状のしん弁」の意味から種名を labiata とした。 (ブラジルのオルガン山のものらしい。)
分布は中央アメリカから南アメリカの熱帯に分布し、樹木や岩上に着生してる。Laeliaとは花粉塊の数により区別してる、 Cattleyaは4個、Laeliaは8個

Mamy's Garden 冬の間、部屋の中で頑張ってカトレヤを栽培してる人のホームページ

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C. amethystoglossa ,coelurea

2004年3月撮影
種名はamethystoは「紫水晶のような色」、glossaは「唇弁、リップ」という意味、ブラジル原産、双葉系のクラスター咲き、 開花期は3〜5月、バルブは細長く、30〜50cmぐらいになる、葉は長楕円形で15〜20cm。花は径10cmぐらいでよく出来ると30輪ぐらいつける。
普通種は淡紅色の地に濃紫紅色の斑点、濃紫紅色のリップ、種名の「紫水晶の」というのは、coelurea の方が先に発見されたのでは?



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 C. bowringiana ボーリンギアナ

 ガテマラ、ベリーズ原産、種名は種名は英国のラン栽培家「 J.C.Bowring 」にちなむ。
 バルブは密生し、棒状、長さは 80cmぐらいまでになり、 基部は肥大する、葉は 2枚上部に付け長さ 20cmぐらい、花茎は頂上より出て長さ 25cmぐらいになり、径7cmぐらいの花を総状につける。
 セパル、ペタルは紫紅色、リップは濃紫紅色で咽喉は淡黄白色、秋咲き。栽培し易く芽吹きが良く大株になりやすい、バルブが細いので良く伸びたときは 早めに支柱を添えた方が良い。

C. bowringiana,coelurea ボーリンギアナ、セルレア

 ガテマラ、ベリーズ原産、セルレア系、秋咲き。新芽が伸びてるときに葉鞘の部分に水がたまり蒸れると腐りが入る場合いがあるので梅雨に入ってから 秋の彼岸頃までは外の風の通りの良いところに置くか、日中 30℃を超えるときは株の頭から潅水せずに夕方、鉢にたっぷりやると良い。

C. bowringiana,albesens ボーリンギアナ、アルベッセンス

 ガテマラ、ベリーズ原産、白に近いがわずかに色が入る、秋咲き。



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C. dowiana.aurea

2003年8月撮影
種名はオーキッドハンターを運んだ船の船長「J.M.Daw」にちなんで付けられた。
バルブの長さは20cmぐらい、葉は1枚で長さ 20cmぐらい、カトレアの中では細身の方である。径15cmぐらいの花を2〜5輪つける。開花期は夏。入社した頃は、栽培しにくい種類でしたが最近、 入ってくる株は丈夫に感じます。
「aurea」 は独立した種類として考える人もいる、コスタ リカ産を「dowiana」コロンビア産は「aurea」、 花は「aurea」がセパル、ペタルの黄色がクリヤーでリップに目立った黄色い目が入る。
黄色花の交配親としても有名で、サンダースリストでは 500品種ぐらい登録されている。



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C. intermedia インターメディア

種名は「中くらいの」の意味、ブラジル原産、双葉系でバルブは細く、長さは20〜30cm、葉は長楕円形で長さ、 10〜15cm、花は径10〜12cm、3〜10輪つく、花には変異が多い。開花期は春。
成長サイクルは春、伸び始めた芽は夏までに完成し、 少し夏眠した後、また新芽を伸ばし始める。上手に出来ると、来春に1度に花が2本咲く、小柄のわりには肥料好きである。光線も好み、 特に花を展開させるには良く日に当てた方が良いようだ。寒さにも強く、外で霜が降る直前まで根を伸ばして成長してる。

C. intermedia albescens

咲き始めは純白だが、次第に淡いピンクの色彩がのってくる種
個体名 'Kurt’メリクロン


C. intermedia amethystina

リップが濃い紫水晶色の種
個体名 'Aranbee' メリクロン



C. intermedia aquinii

ペタルに楔状のリップと同じ色彩の模様がある種
個体名 'Boa Vista' メリクロン



C. intermedia aquinii coerulea

aquiniiタイプで色彩が青空色の種、人工的に作られたタイプ。
 元は紫赤色の aquinii タイプと 青空色の coerulea を掛け合せて出来たもの。 初期の実生は coerulea タイプもかなり出たが、代を重ねることにより aquinii-coerulea が安定して出るようになった。
  紫赤色の花が出ないのが不思議で有る?
個体名 'Doda' 分け株


他の個体 'S'.


C. intermedia coerulea

青空色の色彩の種。




C. intermedia orlata

リップが異常に大きく、リップが濃い色で縁取られる種。 ’Momotarou' 2004年4月撮影



他の個体  'Melindrosa' .

C. intermedia orlata coerulea

orlatano の coerulea タイプ、ベラビスタの実生から出た個体、
2003年4月撮影 NS 105 x 115mm



C. intermedia ( orlata coerulea x aquinii coerulea )

この交配よりセルレアの 色々なタイプの花が咲いているのでタイプ別に写真を並べます。また、 葉によって識別できるそうなので葉の写真が有るものは並べて置きますので御検証のほどを?
  この交配は「オーキッド・クラブ・藤沢」の藤原さんの交配で intermedia に関しては色々、勉強させてもらっています。
  藤原さんのホームページは Mr.intermedia Homeです。

orlata coerulea タイプ

'2134' 2004年3月撮影






 aquinii coerulea タイプ

'2166' 2004年7月撮影

'2166' 2004年7月撮影






 aquinii orlata coerulea タイプ

'2134' 2004年3月撮影






C. intermedia (tipo x flamea'Fujiwara' )

1995年4月藤原さんの交配、1996年1月播種
この交配はほとんどflameaタイプが咲く、形はあまりよくないがフラットに開く。

2003年4月撮影
NS 90 x 110mm
2004年2月撮影2005年4月撮影
NS105 x 100mm
2005年4月撮影
NS110 x 110mm


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C. labiata ラビアタ

2004年7月撮影
種名はラッパ状のリップのことを意味する。ブラジル原産、バルブの長さは12〜30cmぐらいでやや扁平、葉は長楕円形で長さ15〜25cm、 花は径15cm前後で1花茎に2〜5輪つける、開花期は秋。きわめて変異にとみ、現在の交配の元になっている1品種。

他の個体 No.0210.  coerulea'Skylight' .

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C. luteola ルテオラ

 種名は黄色がかったの意味、ペルー、エクアドル、ボリビア原産、
バルブは大きいと10cmぐらいまでなり、長さ15cmぐらいの葉を1枚つける、 新芽は傾斜して伸びやすく、そのままだと傾斜したままバルブを完成する。
 花茎は短く、径5cmぐらいの半開の花を6輪ぐらいつける、 産地により形態にかなり差があり、バルブのがっちりしている個体ほど、花は黄色味が強い、きゃしゃなほどグリーンが強く出るみたいだ、有香、初夏咲き。
 C.luteolaとSophronitis cocciniaとの交配でSc.Beaufortが登録されている、登録時の交配はあまり良い結果は出なかった様だがそのあと、 再交配された中から'Elmwood' や 'Elizabetu'などが作出された。のちにSc.Beaufort'Elmwood'のメリクロン変異が黄色のミニ.ミディ−カトレアの元に なっている。

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C. maxima マキシマ

ペルー、エクアドル、コロンビア原産、海抜10〜1500mの木に着生してる、山岳地帯に生えてるものは、草丈が低く花数が少ない、それに対して海岸沿いに 生えてるものは草丈が高く花数も多い、種名は大きいと言う意味、
 バルブ、葉ともには直立し、行儀が良い、草丈は産地により20〜60cmぐらいになる、 うまく成長すると、年間に2バルブ出て、一度に咲くが、夏の気候によっては2回に分かれて咲く場合いがある、
 冬の寒さにも強く、栽培し易い、 光線が好きで、風通りの良い場所に置く、ただ、水のやりすぎに注意する、秋から春咲き。

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C. picturata ピクチュラータ

 ブラジル原産 guttata x intermediaの自然交雑種、ブラジルから入荷したときは interguttata でしたがこの品種は intermedia x guttata に 付けられてる名前で変えられました。 Veitch が1877年に人為的に交配したものをやはり Picturata で登録してます。
 バルブはコン棒状で葉は2枚葉、根が弱く、バルブの高さは20cm前後しかならなく花も付いても4輪ぐらいである、詳しいデーターが無いのでどのくらいに なるのか判らない? 花は年に2回咲くことが有る。

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C. schilleriana シレリアナ

ブラジル産、バルブは棍棒状、長さ8〜14cm、葉は2枚楕円形で長さ5〜10cm、花径10cmぐらいのものを3輪前後つける、花弁は厚く、光沢がある、 花期はおもに5〜6月、根の数少なく作りにくい、バルブの間隔が広いので開株はバスケットか平鉢植えが良い。香り強い、

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C. skinneri,coerulescens'Orchidglade'

2005年5月撮影
 種名は G.U.Skinner 氏にちなむ、coerulescensは青味がかったの意味、中央アメリカ原産、
 バルブは棍棒状、長さ20cmぐらい、 長さ10〜15cmの長楕円形の葉を2枚付ける。花茎は直立し、ちょうど2枚の葉の間に乗るように8〜12輪、ボール状に咲く、普通種に比べると小柄である。 栽培は簡単で芽吹きもよく大株にすると見ごたえがある。花期は春

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C. trianaei トリアネ

 コロンビア原産、種名はコロンビアの植物学者 J.J.Triana にちなむ。
バルブは棍棒状、長さ25cmぐらい、葉は一枚で長さ25cmぐらいになり、花茎はバルブの頂上より出て長さ25cmぐらいになり、径18cmぐらいの花を 3輪ぐらいつける。花色は変化にとむ。リップは近縁種の C.labiata などに比べると小さい。冬咲き。 0901

C.trianaei ‘Mooreana’ トリアネ‘ムーレアナ’

trianaei の中では有名な個体の一つ、個体名の Mooreana は人名にちなむ。
普通種に比べると株が全体にこがらで花数が少なく1〜2輪しか付かないが株が充実すると3輪付く事もある。夏暑がるせいもあり山上げなどして夏の間涼しく してやると良い。0901

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C.walkeriana ワルケリアナ

 ブラジル(バイアとミナスジェライス)原産、種名は発見者の友人「E.Walker」にちなむ。
 バルブは紡錘形で高さ、10cmぐらいになり、長卵形の長さ、 10cmぐらいになる肉厚の葉を1枚つける、バルブとバルブの間隔は広く3cmぐらいになる。
 花茎は10cmぐらいになり、匍匐茎から直接出る、 花は紅紫色で平開し、径10cmぐらいで3輪ぐらいつける、冬咲き。
 中温性、日光は好むが夏場は50%ぐらい遮光したほうが管理がラクです、植込み材料は水はけの良いものを使い、平鉢やバスケット植えにすると良い、 コルク板などにつけても良いが植え付けて3〜4年経つと根に障害を起こすこともあるので注意したほうが良い。新芽の成長期には肥料は多めにやり、 そのほかの時期は控える、水やりは晴天が数日続きそうな日にやり、特に秋から冬にかけてはやりすぎに注意する。

C.walkeriana, alba

 他の色素をまったく持っていない個体、 walkerianaの場合、純白種
2006年3月(semi-alba'Taishi' x semi-alba'Waikoloa') でアルバの出た個体を 追加




Ceratocentron Ceratocentron Ceratocentron Ceratocentron Ceratocentron Ceratocentron Ceratocentron

Ceratocentron セラトセントロン属(略 Crtn.)

属名はリップにある角から由来する、1種1属、フィリピン産、1989年の命名

Crtn. fesselii フェセリィ

2005年2月撮影
フィリピン(ルソン島)海抜700mぐらいの場所に着生してる。種名は発見者 H.Fessel にちなむ。
 単茎性で葉は3〜5cm、 1花茎に径1.5〜2.0cmの鮮やかな花を3輪ぐらいつける。乾燥は嫌うので、水を切らさないように管理する。

Ceratostylis Ceratostylis Ceratostylis Ceratostylis Ceratostylis Ceratostylis Ceratostylis Ceratostylis

Ceratostylis セラトスティリス属(略 Css.)

属名は kerato(角)、cheilos(しん弁)の合成語、リップの袋状の基部にある2個の角による。インド、ヒマラヤ、からニューカレドニアイン及ぶ広い地域に、 約70種が分布している。中温性のものが多く温度さえ保てれば栽培しやすい。

Css. incognita インコグニタ

2003年1月撮影
フィリピン原産、径2cmの花を18cmぐらいのコン棒状の葉の付け根に1花茎で1輪つける。丈夫で花付が良い。



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Css. rubra ルブラ

2001年9月撮影
フィリピン原産、種名は「赤色」の意味、葉の長さは10cmぐらいで多肉質で互生し株が大きくなると下垂してくる。
花径は 3cmぐらいで葉の付け根に1花茎、1〜2輪つける、花期は不定期で、年に2〜3回咲く。丈夫で咲きやすく、大株にしてコルクなどに付けても面白い。 別名 retisquama

Christensonia Christensonia Christensonia Christensonia Christensonia Christensonia Christensonia Christensonia

Christensonia クリステンソニア属 (略 Chri.)

属名はアメリカの植物学者 E. A. Christenson にちなむ。
ベトナム産の一種のみ、Vanda属に近縁だが、蕊柱脚を欠く、花粉塊柄が細長い、リップにカルスやその他の突起物を欠く、距の腹部に痕跡を有する点などで別属とされる。 また、Rhynchostylis属とは3裂したリップと、Aerides属とは蕊柱脚を欠く点で別属とみなされる。 1210


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Chri. vietnamica ベトナミカ

2012年9月撮影
ベトナム原産、種名は産地による、葉の長さは6cmぐらいで革質で浅いV字状、密に互生する。
花径は 3cmぐらいで葉の付け根から8cmぐらいの花茎が出て3〜5輪つける、花期は夏の後半。比較的、丈夫で咲きやすくい。
原産地の気候を調べてみると年間通して高温状態で雨季と乾季がハッキリしている、耐寒性がどの程度か分からないが調べてみると3℃ぐらいまでとも書いてあるものもあるが定かではない。1210

Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum

Cirrhopetalum シルホペタラム属 (略 Cirr.)

属名はcirrhus(巻きひげ)とpetalon(花弁)とからなり、長く伸びる側萼片(下側の2枚のセパル)由来すると思われる。
Bulbophyllum 属の中の1節、同じ属にする場合が有るが、この場では別の属と扱う。
特徴は擬似散形花序、花が扇状に付く種類を言う。 和名でシコウランと呼ばれている種類はCirrhopetalumに属する。

Cirr.breviscapum

見よ⇒Bulb.lasiochilum

Cirr. gracillimum グラシリマム

2005年2月 撮影
 タイ、マレー半島、スマトラ島、ニューギニアなどに自生している、種名は非常に細長い、大変繊細な、などの意味がある。 バルブの間隔は2cmぐらいあり、バルブの高さは1.5〜2cmぐらい、葉はバルブの頂上より長さ10cmぐらいのを1枚着ける。
 花茎はバルブの下より出て、長さ20cm伸び花を10輪ぐらいつける。光線は弱めで、水が好き、丈夫で作りやすい。花期は秋〜冬。

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Cirr. medusae メデゥサエ

 マレー半島、スマトラ島、カリマンタン島、タイ、などに自生してる、おもに低地林の樹幹や枝に着生する。種名はギリシャ神話に出てくる怪物の名に由来する。
 バルブは卵形で高さ4cm位で頂上に長さ20cmぐらいの長楕円形の厚めの葉を1枚つける。バルブの間隔は3〜6cm離れる。花茎はバルブの下から出て 直立または斜上し長さ20cmぐらいになる、先端に多数の花が密集して付きお坊さんが持つ払子(ほっす)を思わせる。セパルが糸状で淡黄白色にピンクの斑点が入り ドーサルセパルの長さが3cmぐらい、ラテラルセパルは長くなり15cmぐらいになる個体もある。
 栽培は容易で光線は弱目、水は好き、冬の最低温度は7℃ぐらい、ヘゴ棒や板に付けると良い。秋〜冬咲き。

Cirr.medusae,albiflorum メデゥサエ、アルビフロラム

 前種の点の入らない個体、ver.albiflorumで輸入されていたが、最近は混ざっているようだ、咲いたら確かめると良い。




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Cirr. purpurascens プルプラセンス

 マレー半島、スマトラ島、フィリピン、ジャワ島(海抜200〜1700m)、カリマンタン島(全域、海抜0〜1200m)に分布する。種名は淡紅紫色の意味、 葉の色から付けられたと様?
 バルブは長さ1.2cmぐらいの卵形、葉は長楕円形で厚肉、長さ9cmぐらいになり1枚付ける。縁と裏面は紫色。花茎は葉より伸び先端に放射状に 19輪ぐらい付ける。花はあまり開かない。夏咲き。
 株は丈夫で栽培し易いが大株にしたほうが花付が良いようだ。
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Cirr. putidum プティダム

 シッキムからベンガル、タイ、スマトラ島、カリマンタン島、フィリピンまでに分布、種名は「臭い」の意味。
 バルブは卵形で4稜があり高さ3cmぐらいになる、頂上より長楕円形で肉厚の葉を1枚付ける、葉の長さは10cmぐらい。花茎はバルブの下から出て長さ10cm ぐらいで長さ14cmぐらいの縦長の花を1輪つける。秋〜冬咲き。
 栽培は容易、光線弱めの水は好き、冬の最低温度は10℃位保つと良い、ヘゴ付けがお勧め。
   シノニム(同種異名)=Bulbophyllum putidum  、  Mastigion putidum

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Cirr. setacium

2005年2月 撮影





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Cirr.wendlandianum ウェントランディアヌム

 Cirrhopetaloides セクション ミャンマー、タイの海抜200〜900mに自生。種名は人名にちなむ。
 バルブは卵形で高さ3cmぐらい、バルブの間隔は3cm位で連なり、線状長楕円形の長さ11cmぐらいで肉厚の葉を一枚つける。花茎は長さ11cm位で バルブの基部から出て、直立し、長さ15cm位の花を6輪ぐらい散形状につける。
 栽培は容易、光線弱めの水は好き、冬の最低温度は10℃位保つと良い、ヘゴ付けか平鉢での栽培が良い。

Chondororhyncha Chondororhyncha Chondororhyncha Chondororhyncha Chondororhyncha Chondororhyncha 

Chondororhyncha コンドロリンカ属 (略 Cndrh.)

    見よ⇒Cochleanthes 属 (略 Cnths.)

Cochleanthes Cochleanthes Cochleanthes Cochleanthes Cochleanthes Cochleanthes Cochleanthes Cochleanthes

Cochleanthes コクレアンテス属 (略 Cnths.)

 属名はギリシャ語の巻貝(kochlias)と花(anthos)に由来する、花の外観による。
 熱帯アメリカに10種類あまりが分布してる、バルブは無く、 葉は2列に扇状につく、冬の寒さに強く、光線は弱目が良く、水が好きである。

Cnths. discolor ディスカラー(=Chondororhyncha (Cndrh.) discolo)

 種名は2色の異なる色の意味、中央アメリカとベネズエラの海抜700〜1850mに分布。
 葉は長さ25cmぐらいなり、1芽に4〜5枚着く、 花茎は長さ10cmぐらいまで伸び、直立するが花の重みで咲く頃には傾斜してしまうこともある、径6cmぐらいの先端が開く筒状の花を1輪つける。個体差が有り、 リップの色や形にかなり差が有り、山取りの株は自然交雑種みたいのも咲いたことがある。
 1芽から数本出るが、1度にきれいに咲きにくい、芽吹きがよく、 大株になりやすいが、花が隠れてしまうので小鉢でかわいく作った方が好きである。
 光線は弱めで、水が好き、冬の低温にも強い、夏咲き。


ClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesiaClowesia

Clowesia クロウェシア属 (略 Cl.)

 5種類がメキシコからブラジルとエクアドルまでに。自生してる。属名は本属を初めて咲かせた英国の Rev. John Clowes にちなむ。
 バルブは密につけ、卵形または紡錘形、葉鞘で包まれる。葉は数枚出て長楕円形から楕円形で基部は細くなり葉鞘と関節でつながりバルブが完成すると落葉する。 花茎はバルブの元の節より生じ、下垂する。多数の花を総状につける。Catasetum 属に入っていたが雌雄両性花なので分離された。

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Cl. rosea ロセア

 メキシコに自生してる。種名はバラの色の意味。
 バルブは卵形で高さ10cmぐらいになり、葉は楕円状披針形、先は細く尖り、長さ10cmぐらいになる。バルブが完成すると落葉する。 花茎はバルブの基部から出て長さ8cmぐらいで下垂する、バルブが大きくなると両側から出る。花は通常展開し径3.5cmぐらいで密に多数つける。 強香を放つ。冬咲き。本種は Clowesia の基準種。
 Catasetum より寒さに強く冬場の最低温度は10℃あれば良く、栽培し易い、生長期には多目の水と肥料、光線はやや強め。休眠期は乾燥気味に、しかし、 花が伸びてきたら極端な乾燥は避ける。

CoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoeliaCoelia

Coelia セリア属 

    見よ⇒Bothriochilus 属 (略 Bot.)

CryptocentrumCryptocentrumCryptocentrumCryptocentrumCryptocentrumCryptocentrumCryptocentrum

Cryptocentrum クリプトセントルム属 (略 Ctcm.)

 約20種類がコスタリカからペルーにかけて自生する小型の着生種。茎は短く葉鞘に覆われるか、まれに二枚の葉を伴うバルブをもつ。葉は線形から棒状 花茎は横か頂上から出て一輪つける。セパルは基部で合生し、同形またはラテラルセパルが長く、ラテラルセパルは細長い管状突起を持つ。ペタルはセパルと 同じ形。リップは卵状披針形、基部に管状の距を有し、セパルの管内に収まる。属名は隠された距の意味。

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Ctcm. standleyi スタンデレイ

 コスタリカ、パナマ(海抜2000m)に自生してる小型の着生種。種名は人名に由来する。
 葉はやや棒状で長さは1cm位、茎に螺旋状につけ。花茎は株の基部から出て長さ2.5cm位、径1.5cmぐらいの花を一輪つける。
 栽培しやすく水は好むほうである。不定期咲き。

CycnochesCycnochesCycnochesCycnochesCycnochesCycnochesCycnochesCycnochesCycnoches

Cycnoches シクノチェス属 (略 Cyc.)

 熱帯アメリカに約12種類が分布、落葉性の着生ラン、バルブは紡錘形から円筒型で柔らかい、葉はバルブの上半分に付きバルブが完成すると落ちる、花茎は バルブの上部から出て、下垂または斜上する。花は雌雄別の花になり、雄花と雌花が同じ形の種類を Cycnoches チクノチェス節、両者の形が異なる種類を Heteranthae ヘテランタエ節とに分けている。属名はギリシャ語の kyknos(白鳥)と auchen(首)とからなり、細く曲がった蕊柱から来る、英名は スワン・オーキッド。
 冬の最低温度は12℃前後有れば大丈夫、成長期は短く新芽から新しい根が出始めたら水と肥料はたっぷりやる、花が終わり葉が落ちたら乾燥させるが設定温度が 高いときは極端に乾燥させない方が良い、葉に
ハダニが付きやすいので注意する、バルブも腐り易いので毎年植え替えて バックのバルブは外した方が良い、

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Cyc. barthiorum バーシオラム

 エクアドル原産、種名は人名に由来する。
  バルブの高さ12cmぐらいで花が咲き、径5cm位の花を密に10輪以上つける、花茎がバルブより長くなるので花が咲く頃には吊り下げると良い、 シクノチェスの中では花もちが良く、個体差はやや大きい、秋咲き。



Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.

Dendorobium デンドロビウム属 (略 Den.)

 東南アジアを中心に南北はニュー・ジーランドから日本、東西はポリネシアからインドまで広く分布してる。約1000種ほど有る大きな属で日本にも3種類が 自生してる。多くは樹木などに着生している、稀に地生しる種類も有る、垂直分布も広く、高温多湿の熱帯の低地から、熱帯地方でも年間通して涼しい高地まで 幅広い環境に自生してる、栽培も種類によってかなりの違いがあるので、デンドロビウムだからといって一律に栽培するのは難しい、 産地の環境にあった栽培をするのが理想です。
 形態により4亜族41節に分ける方法が指示されている。 属名はギリシャ語の dendron(木)と bios(生活)に由来し、木の上に着生してることによる。

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Den. aggregatum アグレガツム

見よ⇒Den.lindleyi

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Den. anosmum,album アノスマム アルバ

 Dendrobiumセクション、タイ、マレー半島、インドネシア、フィリピン、ニュー・ギニアに分布。
 花色が純白種の個体、バルブの長さ60〜120cm  弓なり状に下垂する、花茎はバルブの先端部から1節に径10cmぐらいの花を1〜2輪つける、香りはかなりきつい。
 生長しきれないうちに寒さに当ると、 生長してる先端が腐ることが有るので、最低温度が15℃を切るようであれば早めに温室などに取り入れたほうが良い。梅雨の頃から屋外に出し、 夏場の遮光は50%ぐらいで水と肥料をたっぷりやる。
    シノニム(同種異名)= Den.superbum
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Den. bullenianum ブレニアヌム

 フィリピン(海抜60m)種名は Low 社のラン栽培を担当した Bullen にちなむ。
 バルブは長い棒状、長さ60cmぐらいになり、直立または下垂する。葉は長楕円形長さ14cmぐらいになる。花は落葉したバルブの上部の節に付く。 径2cmぐらいの花を密に房状に付ける。
 栽培は夏は半日陰で成長期は水をタップリやり冬は10℃ぐらい保てれば良い、支柱は新芽が伸び始めたら早めに添える。 0809
  シノニム(同種異名)= Den.topaziacum

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Den. christyanum クリスティアヌム

 Formosanaセクション、タイからベトナム、中国の南西部の標高1200mぐらいまでに分布、種名はイギリスのラン愛好家、T.Chrityにちなむ、
 バルブ直立し、長さ、5〜8cm、径、5cmぐらいの花を1節に2輪ぐらい古いバルブのほうにつける。コンパクトな株の割りに大きな花を咲かせる。
 八重桜が咲き終わった頃から屋外に出し、夏は50%遮光ぐらいで栽培すると良い、花期は冬から春、有香、
  シノニム(同種異名)= Den.margaritaceum

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Den. dalhousieanum ダルホウシアヌム

見よ⇒Den.pulchellum

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Den. devonianum デボニアナム

 インド北部(1000〜1500m)、ミャンマー、タイ、中国南部(650〜2000m)に自生している。種名は1937年に Gibson によってカシー山地で 発見され、イギリスの Devonshire 伯爵家の温室で初開花した。その伯爵の名にちなんで付けられた。
 バルブは細く下垂し長さ1.5mぐらいになる。葉は細長く長さ10cmぐらいでバルブが完成すると落ちる。葉が落ちたバルブの先端に近いところの各節に径5cm ぐらいの美しい花を1〜3輪付ける。花命は短い。初夏咲き。
 花はバルブの先端近くに付くので出来るだけバルブを長く伸ばしてやるのが花を沢山付けるコツである。5℃ぐらいの低温でも冬を越すが春先に温度を上げて新芽を 早く出させてやり、成長が始まったら薄い液肥の入った水をタップリやる。光線は50%遮光ぐらいが良い。

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Den. farmeri ファーメリ

 Callistaセクション、インドからマレー半島の海抜300〜1000mに広く分布。種名は最初の栽培者にちなむ。
 バルブは紡錘形で上部の三節がふくらむ菱形、バルブの長さは30cm前後までなる、葉は上部に3〜4枚着く、花茎はバルブの上部から出て下垂し、 長さ25cmぐらいなる。径4cmぐらいの花を30輪位房状につける、個体差有り、白からピンクまで出る、
 八重桜が咲き終わった頃から屋外に出し、 春〜夏場は50%遮光ぐらいで、水をたっぷりやる。9月の下旬ぐらいから無遮光にして徐々に葉水程度にする、 気温が30℃を越えて天気が良いと葉焼けを起こすことがあるので注意したほうがよい、霜が降る前に温室などに取り入れ、1ヵ月ぐらいバルブがしおれるくらい、 水やりを控えると花付が良い、越冬温度は5℃ぐらい、冬から初夏咲き。
 1998年にalbiflorumを入荷、花は白いが、farmeriにしては花も株が大きかった、 どうも palpebrae みたいだ?

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Den. lindleyi リドレイ

 Callistaセクション、インド、中国南部からタイに広く分布してる、種名はイギリスの植物学者、J.Lindleyにちなむ。
 バルブは紡錘形で長さ8cmぐらいになる、厚く硬い葉をバルブの頂上に1枚つける、花茎はバルブの上半分の節より出て長さ25cmぐらいになり、 下垂し、花は15輪ぐらい房状に着く、花の着きかたも、まばらに着いたり密に着いたり個体差が有る。花は径3cmぐらい、香りが有り、 淡いクリーム黄色から黄金色まで個体差が有る。
 株の栽培はコルク付けが良く、冬の最低温度10℃位あったほうが良い、 八重桜が咲き終わった頃から屋外に出す、直射でも大丈夫だが、水やりが大変なので、50%遮光ぐらいしたほうが良い、 新芽が出て伸びきるまでは水をたっぷりやったほうが良い、芽が伸び切った所で水を徐々に控えバルブを太らせる、 9月の下旬ぐらいから無遮光にしバルブの充実をはかる、霜が降る前に室内に取り入れ、バルブが萎れるくらい水を切ると花芽が出易い、 花付にも個体差が有るみたいだ。
 変種で majus があるが花の大きさによる物らしいが良く分からない? また小形の jenkinsii は独立した種になりました。
 シノニム(同種異名=aggregatum)

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Den.lyonii ライオニー

見よ⇒Egm. lyonii

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Den. margaritaceum マルガリータセウム

見よ⇒Den.christyanum

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Den. pulchellum プルケルム

 Callistaセクション、インドからマレー半島の海抜230〜2200mに広く分布。種名は「美しい、優雅」の意味。
 バルブは円柱形で長さ2mぐらいになる、葉は長さ15cm位になり長楕円形で硬い。花茎は落葉したバルブの頂上から弓なりに出て、 長さ25cmぐらいになり、径8cmぐらいの美しい花を10輪位つける。花もちは良くなく3〜5日と短い。ジャコウの香りがする。春咲き。
 株は丈夫で栽培し易い、年間通して光線は強めの方が良い、とくに成長期は弱いと徒長してバルブの背ばかり伸びて花付が悪くなる。
 シノニム(同種異名=dalhousieanum)

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Den. superbum スーパーバム

見よ⇒Den. anosmum


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Den. topaziacum トパジアカム

見よ⇒Den.bullenianum

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Den. unicum ユニカム

 Dendrobium セクション タイ、ラオス原産、種名はユニークなの意味。
 バルブは棒状で長さ5〜15cm、直立または下垂する。葉は長さ7cm、柔らかく、バルブが完成すると落ちる。花茎は葉が落ちた後に各節から出て長さ 2cm、子房の部分が長く、セパル、ペタルの反転した花を4輪ぐらい付ける。リップを上にして開花し、付け根は筒状で先に向かい開く。 同じ様な色彩の花が数種類ある。春から初夏咲き。
 栽培はやや難しく夏の暑さに弱いようだ、個体、産地により栽培し易いものもありそう? 夏は50%遮光で水は好き、こまめのシリンジが良いようです。

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Den. wassellii ワッセリー

 オーストラリア、ヨーク岬半島原産。種名は本種を採集したオーストラリア人 J.L.Wassell にちなむ。
 匍匐茎は約2.5cm間隔で小さなバルブに葉をつけて這う。葉は棒状で長さ9cm、径1cmぐらいになり5本の縦溝がはいり直立する。花茎は葉の付け根から 出て直立し長さ19cmぐらいになり、径2.5cmぐらいの花を60輪ぐらい付ける。夏咲き。
 栽培は容易で冬場の最低温度は10℃位、光線は半日陰(50%遮光)が良く、生長期以外は乾燥気味でコルク付けなどが良い。 0807

Dendrochilum DendrochilumDendrochilum Dendrochilum Dendrochilum Dendrochilum Dendrochilum Dendrochilum

Dendorochilum デンドロキラム属 (略 Ddc.)

 約100種がタイからニュー・ギニアに広く自生してる。属名はギリシャ語で「樹の唇弁」の意味、樹上に着生する事と唇弁をもつことにちなむ。
 ほとんどが樹上や岩上に着生する常緑種、バルブは紡錘形から卵形、先端に一枚葉をつける。葉は細長くやや肉厚のものが多く、長い柄がある。 花茎はバルブの基部から出るものと、新芽とともに出て、バルブの先端につものがある。花の穂は細く垂れ下がり、密に2列につける。香りのある種類が多い。
 セロジネ続に近縁であるが、花が小さく多数着き、蕊柱に突起が有ることで区別する。
 栽培は比較的容易。2000年前後から日本にも数多くの種類が入り面白みを増した属。

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Ddc. cobbianum コビアナム

 ルソン島、ミンダナオ島などフィリピンの海抜1400〜2400mに自生。種名は栽培者 W.Cobb の名にちなむ。
 バルブは高さ8cmぐらいで長卵形。葉は長楕円状披針形で長さ35cmぐらいになる。花茎は長さ50cmぐらいになり、新芽とともに出てきてバルブの 先端に付き開花後バルブが太る。花茎は花の重みで垂れてしまう、きれいに見せるには花が咲きだす頃に支柱で少し斜めに花茎を立ててやる。 花茎は下から押し出すように伸びるので早めに強く止めると曲がってしまうので注意。冬咲き。
 栽培は容易、冬の低温にも強く最低5℃あれば大丈夫、夏は70%ぐらい遮光すると良い。芽吹きはよく、一バルブに対し2芽出ることが多く大株にしやすい、 小さい鉢のうちは水苔で大きな鉢になったらバーク植えが良い。

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Ddc. cornutum コルナタム

 カリマンタン島、スマトラ島とジャワ島(900〜2400m)に自生してる。種名は角のあるの意味、どこの部分を言っているのかはわからない?
 バルブは密に付き細長い卵形で高さ6cm位になり頂上に葉を一枚つける。葉は細長く先が尖りやや柔らかく長さ20cmぐらいになる。脈が3本入る。
 花茎は新芽とともに出てきて開花後バルブが太る。花の径は6mmぐらいで2列で多数つける、花色は黄緑色から褐色と個体差が有る。夏から初秋咲き。
 栽培は容易でよく増える。夏の遮光は70%ぐらいが良く水は好きである。

Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula Dracula

Dracula ドラキュラ属 (略 Drac.)

 以前はMasd.属の一部であったが、1978年に分離、ペタルはごく小さく、先が2枚貝状になる、リップはお椀状になり、キノコの傘裏のような脈が放射状に入る。
 おもにコロンビア、エクアドルの雲霧林に自生してる。クールタイプで低温に強いが夏の暑さには弱く、冷房を入れるか、 山上げ(高原の涼しい場所に持って行く)しないと栽培できない。
 属名は「小さな竜」「双翼の怪獣」の意味だが、 吸血コウモリを思わせる花姿からDracula伯爵にちなむとも言われてる。(大輪の品種は、日が当ると元気が無くなる。)
 この仲間なんとなく好きで、小輪の花はなんとなくサルの顔に見えてくるし、大輪の花は色々な表情をした人の顔に見えてくる。 属名は恐ろしい名前だが、花を覗きこんで見ているとなんとなく癒される!
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Drac. astuta アスツタ

 2001年10月撮影 コスタリカ産、葉の長さは10〜20cm、秋咲き





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Drac. bella ベラ

 2005年5月撮影 コロンビア中西部の西側山脈、海抜1800〜2600m、種名は「美しい」から由来する。
 葉は長さ15〜23cm、花茎は下垂し長さ15〜20cm、写真の花の幅は4.5cm、長さ16cmぐらい、 大きい花は6 x 22cmぐらいになるらしい、1花茎に数輪つき1輪ずつ開花する、完全に下を向いて咲くので下から覗かないと観賞できない。春から初夏咲き。泣いてるような顔かな?



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Drac. chestertonii チェスタトニイ

 2004年4月撮影 コロンビア中西部の西側山脈、海抜1500〜2000m、種名はラン採集家で発見者のJ.H.Chestertonにちなむ。
 葉の長さは10〜18cm、花茎は水平または斜め下方に伸び、長さは20cmぐらい、写真の花は幅3.5cm、 長さ4.5cmぐらい、大きい花だと5 x 7cmぐらいになる。リップが大きく発達している。春咲き。大笑いしてる顔。

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Drac. bendictii ベネディクティイ 

 2005年5月撮影 コロンビア、海抜約1800〜2400m、種名は発見者Benedict Roezl氏にちなむ。
 葉の長さは13〜18cm、花茎は水平か斜上し長さ3〜5cm、花は幅5cm、長さ7cmぐらい、1茎に1輪だが一度に多数咲く。春咲き。サル顔かな?
 
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Drac. carderi カーデリ

 2001年6月撮影 コロンビア、海抜約1000〜1500m、種名はラン採集家John Carderにちなむ。
葉の長さは8〜15cm、花茎は下垂し長さ4〜7cm、花は深いお椀状になり写真は幅4.5cm、長さ4.5cm、1茎1輪だが一度に多数咲く、 おもに春咲き、下を向いて咲くので覗きこまないと判らない、サル顔、最高。


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Drac. erythrochaete エリトロカエテ 'Mies'AM/AOS

 2005年5月撮影 コスタリカからパナマ、タリマンカ山脈、海抜約1500〜2000m、種名は「赤」と「長毛」の2語からなり、がく片の尾状 のもの指すらしい。
 葉の長さは8〜23cm、花茎は水平か斜め下に伸び、長さ10〜20cm、1〜4輪を順番に咲かせる、写真の花は幅4cm、長さ7cm、A.O.S.でAMを採っているが普通種とは違うようだ?  ちょっと怒った顔かな。
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Drac. hirtzii ヒルツィイ

 2005年6月撮影 コロンビア、エクアドル、海抜約1500〜2000m、
 葉の長さ12〜15cm、花茎は水平か斜め下に延びる、長さ10〜20cm、花は良く展開し、幅12cm、長さ20cm、1花茎に数輪つき、1輪づつ開花する。 種名はエクアドルにてランの収集家で知られるドイツ人技師、Alexander Hirtz にちなむ。
 完全に怒ってる顔ですね!



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Drac. ligine リギネ

 2001年1月撮影 コロンビア、海抜約1000〜2000m、威張っているような顔。





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Drac. polyphemus ポリフェムス

 2000年9月撮影 エクアドル、海抜約2000m、
 葉の長さは12〜25cm、花茎は水平か斜め下へ延びる、長さ12〜25cm、花は良く展開し、長さ20cm、幅12cm。少したれ目で情けない顔。




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Drac. velutina xanthna ベルティナ ザンシナ

 コロンビア、海抜約1300m 
 葉の長さは10〜25cm、花茎は斜め下に伸び、長さ5〜15cm、数輪を順次開花する。
 種名はベルベットの様な、意味、xanthna は黄色の意味、美白系黄色人種顔。




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Drac. vespertilio ウェスペルティリオ

  コロンビア、エクアドル、コスタリカ、海抜約1200〜2100m、
 葉の長さは10〜20cm、花茎は真下に伸びる、長さ8〜10cm、花は下を向きよく展開する。幅3cm、長さ7cm、 顔はリップで隠れてよくわからない? 種名は「コウモリ」を意味すらしい?





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Drac. sp-0506

 2005年6月撮影 エクアドル産、品種名不明
 葉の長さは14〜15cm、花茎はDrac.には珍しく、葉の付け根から出てほぼ直立し、幅1.5cm、長さ2.0cmの花を下向きにつける。可愛い顔立ちの花である。





Dryadella ドリアデラ属(略 Dde.)

 中央アメリカ、ガアテマラから、南アメリカ、ブラジルにおよぶ広い範囲に約40種が分布してる。属名はギリシャ神話の森の妖精「 Dryads 」にちなむ。
 小型の着生ラン、以前は Masd.属に入っていたが、独立した小集団。花茎は短いが、花付が良く、葉の間を埋め尽くすように咲く種類もある。栽培は容易でよく増える。光線は弱目、 鉢が小さいので乾きすぎに注意する。

Dda. aureum

 エクアドルの海抜950mぐらいに自生、種名は花の色から由来してる。
花径5mm、花期は秋



Dda. liliputana

 ブラジル産、種名は小さなの意味から由来する。
 葉は多肉かして長さ1.5cmぐらい、花茎は短く、葉の間に埋もれるように咲く。花は幅 4mmぐらい、 長さ1cmぐらい、1輪の花もちは悪いが、咲き出すと次々に咲いている。夏咲き。


Dda. simulatri

 ecuagenera から入った種類、良くわからない?
 葉の長さは6cmぐらいになり、花茎は短く、株の付け根に花を付ける、花の大きさは1cmぐらい。 株は立ち上がる性質がある。春咲き。 


Dda. zebrina

 ブラジル、ペルー、ボリビアの1500〜3400mに自生してる。種名はゼブラ(シマウマ)の縞模様から由来する。冬咲き。
 







Dyakia ディアキア属(略 Dy.)

Ascocentrumより分離された属、1種1属

Dy. hendersonianum

2001年9月撮影 種名はHenderson氏にちなむ。
ボルネオ島、標高800m以下の河川流域に自生する着生種、単茎性で葉の幅は2〜3cm、長さ7〜15cmでややたれ 気味につける。花は径2cm前後、1花茎に20〜40輪つけ株が出来ると、1度に2〜4本出る。リップが扁平の長い袋状。
花期は夏から初秋。栽培温度は最低温度15℃、 水、光線を好む、ヘゴやコルクに添わせて栽培すると良い。




Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia Encyclia

Encyclia エンシクリア属 (略 E.)

 属名は enkykleiu (とり囲む)の意味から来る。リップがずい柱を包むことによる。
 エピデンドラム属に含める場合もあるが茎が肥大化して球状のバルブになり、リップがずい柱の元だけ結合しているてんで区別される。
 中南米一帯に分布する着生種、約200種類ぐらい確認されている。
 栽培はしやすく、寒さに強い種類もある。香りの有るものもある。

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E. adenocaula アデノカウラ(=nemorale)

 種名は「有腺茎」の意味、メキシコの海抜1,000〜2,000mに自生してる着生種。
 バルブは卵型、高さ6cmぐらい、葉はバルブの頂上より2〜3枚着く、 硬く細長い葉で長さ30cmぐらい、花径は直立し長さ1mぐらい伸びることもあり、枝分かれする。花期は夏。
 花の咲く前から新芽が伸び始めるので、花が終わってから置肥などをやり外に出すと良い、冬は水を控え、低温で越冬する。光線は好む方である。


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E. ionophlebia イノホルビア

見よ⇒Prostechea ionophlebia

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E. prismatocarpa プリズマトカーパム(=maculatum)

見よ⇒Prostechea prismatocarpa

Epidendrum Epidendrum Epidendrum Epidendrum Epidendrum Epidendrum Epidendrum Epidendrum Epidendrum

Epidendrum エピデンドラム属 (略 Epi.)

 熱帯アメリカを中心にカロライナ北部からアルゼンチン南部まで約800種が分布。属名はギリシャ語で「樹の上」の意味。
エンシクリア属とはリップが蕊柱の先端まで結合している点で区別する。新世界(大航海時代にヨーロッパ人が「新たに」発見した土地に対する呼称) で初めて記載されたラン科最初の属。 0910

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E. endresii

見よ⇒Oerstedella endresii

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Epi. peperomia ペペロミア

 メキシコからパナマの海抜約1200m、ベネズエラからペルーの海抜1000〜3000mに自生している小型種。種名はペペロミアに似る?(コショウ科ペペロミア属)
茎は棒状で分岐し、長さ10cmぐらい、葉鞘で包まれて元は葡蔔する。葉は肉厚で互生し長さ2.5cmぐらい。花は茎の先から出て径2cmぐらいの花を一輪つける。冬咲き。
栽培は容易、水は好み、光線は弱めが良い。0910

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Epi. porpax

見よ⇒Epi.peperomia

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Epi. schweinfurthianum シュウェンフルシアナム

 ガテマラ、ホンジュラス、エル・アルバトルの海抜1500〜2400mに自生。種名はボタニカルアーテイストの人名に由来する。
茎が細く、草丈120cmぐらいになり先端から花茎を出す。花茎は長さ15cmぐらいで径2.5cmぐらいの花で枝をかけてつける。セパル、ペタルは裏表で色が違い裏側は綺麗なピンク色。 葉は長さ12cmぐらい、薄く、長楕円形で互生する。
葉鞘に黒いいぼ状のの物が付く点でエルステデス属に入れる場合もある。夏咲き。
栽培は容易ですがハダニが付きやすいので注意したほうが良い。 0910

Epigeneium Epigeneium EpigeneiumEpigeneium Epigeneium Epigeneium Epigeneium Epigeneium Epigeneium

Epigeneium エピゲネイウム属 (略 Egm.)

 台湾、インド、ニューギニア、フィリピンなどに自生してる中小型の着生種で約35種類が知られている。属名はギリシャ語の epi (上)と genion (顎)に由来する、 リップの基部と側萼片の翼状に伸びた基部が蕊柱の基部と合着し、メンタム(顎)を形成することによる。
 Schlechter がデンドロビウム属のアテケビウム亜属サルコポジウム節として取扱っていたものを、Gagnepaon が1932年にエピゲネウム属として 独立させたもの。この属の特徴はバルブを形成し頂上に二枚の葉を付け、葉の間から花茎を出し、花を1〜数輪つける。
 栽培は容易な属で冬は最低5℃あれば大丈夫。

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Egm. acuminatum アクミナツム

見よ⇒Egm. lyonii

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Egm. lyonii ライオニー

 フィリピン、800〜1100m、カリマンタン島、100〜400mに自生してる。種名は人名にちなむ。
 バルブは密に付き、4〜6稜のある卵形で先端に行くほど尖り曲がる、高さは8cmぐらいになる。葉はバルブの先端に二枚付き、長楕円形で長さ25cmぐらいに なる。花茎は葉の間から出て弓なりに下垂し長さ50cmぐらいになる。花は星形でよく展開し8cmぐらいの花を30輪位つける。香りが有る。初夏咲き。
 芽吹きが良く、バスケットなどで大株にすると良い、植え替えによる株のダメージが大きいので植え替えの時期は注意したほうが良い。 低温性で比較的水は好きなほうなので極端な乾燥は避けたほうが良い。
 同種異名(シノニム) ⇒ Den.lyonii Egm.acuminatum Egm.treachrianum

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Egm. treacherianum トリーチェリアヌム

見よ⇒Egm. lyonii

Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis Gastrochilis

Gastrochilus ガストロキルス属 (略 Gchls.)

 インド、タイ、インドネシア、台湾、中国、日本などに約20種類が自生してる。属名は gaster (胃)と cheios (唇弁)の合成語、リップの形態からつけられた。
 樹木などに着生する常緑の単茎性のラン、寒さに強いものが多く栽培し易い。

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Gchls. bellinus ベリヌス

 ミャンマー、タイ ラオス、中国(雲南)の海抜12〜1600mに自生してる。種名は「美しそうな」の意味。
 葉は細長く30cmぐらいになり、太い茎に交互につける。花茎は短く、径3cmぐらいの肉厚でろう質の花を先端に密につける。冬咲き。
 低温性で冬の最低温度は5℃でも大丈夫、光線は夏は50%遮光、水は好きなほうである。栽培は容易。

Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria Habenaria

Habenaria ハベナリア属 (略 Hab.)

 約600種が知られる大きな属。属名はラテン語のHabena(革紐、手綱)に由来するが、葯の形にちなむとも、細裂するペタルやリップの形によるとも言われる。
 砂漠と両極地を除くほとんど世界中に分布するが、特にブラジル、熱帯アフリカと北半球の温帯域に多くの種が自生する。ほとんどは地生種で、草原、湿地、林床に 生育するものが多いが、アクアティックプランツのように流水の中に生えるものや、岩上のコケの中に根を張って着生状態に近い生活を送る種もある。
 落葉性で地下の肥厚した塊根で休眠する。この塊根から一本の茎を出し、多くは線形の葉を数枚つける。花は茎の上部に数輪から多数が総状に付く。 リップは3裂し、縁が櫛の歯状になる種もある。

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Hab. medusa メドゥサ

 タイ、カンボジア、ラオスに分布する地性種、種名はギリシャ神話に出てくる怪物に由来する。
 塊茎(球根)は4cmぐらい、元のほうの葉が幅2.5cmぐらい、長いもので20cmぐらいになり4枚ぐらい付く、中心から花茎が伸び上がり 長さ40cmぐらいなり、途中、包葉を3枚ぐらいつける。花序は30cmぐらいに径5cmぐらいの花を15輪ぐらいつける。
 乾季と雨季のはっきりしてるところの林か草原に生えている。休眠期の乾季は地面がひび割れするぐらいに乾燥し、雨季には毎日雨が降るようなところに生育すそうです。 休眠期は乾燥気味にして最低15℃ぐらい保、成長初期の5月ごろに2〜3mmの越水をし成長を即す。休眠中に植込み材料に湿気が多すぎると球根にカビが生えて 腐る事が多いので注意。 また、掘り出して保存するのもダメみたいです。
シノニム(同種異名)⇒ Hab.myriotricha

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Hab. myriotricha

見よ⇒Hab.medusa
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Hab. radiata ラディアタ (サギソウ)

 日本の本州、四国、九州および朝鮮半島と台湾に分布。種名は放射状の意味、和名のサギソウは鳥の鷺に由来する。
 春、新葉が出て夏に開花し秋には地上部は枯れて塊根で冬を越します。茎は高さ30cmぐらいになり、葉は広線形鋭尖、数枚が基部につく。 普通種は表面が濃い緑色だが白い覆輪模様や全体に黄色味をおびた品種も有る。花は径3cmで4輪ぐらい付ける。セパルは緑色。ペタルは白色、 卵形でセパルより大きく上に向いて付く。リップは大きく、3裂して側裂片の縁は羽状に細裂する。距は長さ4cmぐらい。
 よく栽培されているが、昔は河川敷や山間部の湧き水の出ている所など自然に見られたそうですが今ではほとんど見られなくなり自生地は激減してる。
 栽培は容易で水苔で年間通して腰水をしてる状態で新芽の出初めから梅雨の頃までは日向で梅雨の開ける頃から半日陰に、1〜2月頃(新芽が動き出す前)に 毎年植え替える。

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Hab. rhodocheila ロードケイラ

 タイ、カンボジア、ラオスに分布する地性種、種名は 淡紅色のリップ、rhodo はバラ色の cheila はリップの意味。
 草丈30cmぐらいになり、葉は長いもので12cmぐらい、細く下の数枚は長く、上に行くほど小さく苞状になる。葉は濃い緑色、緑褐色、黄緑色、濃淡の 模様など変異にとむ。花は径3.5cmぐらいで上部に密に20輪ぐらいつける。セパルとペタルは普通は緑色で兜状になる。リップは3裂し長さ3cmぐらいの距が付き、 紅色、桃色、橙色、黄色と色の変異も多く美しい。初夏から秋咲き。
 成長期には水をタップリやり、開花後は水を控え、極少量の灌水で乾燥状態にしておき春になったらタップリ水をやる。地上部が枯れる休眠中は最低10℃ぐらいは保つ。 花が咲く頃には新しい塊根が出来上がるので肥料は早くからやると良い。植え込み材料は軽石などの無機質が良さそう、休眠期に水が多かったり、植込み材料が雑菌に 汚染されてると塊根が腐り易い。   0809

Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida Ida

 元はリカステ属に含まれていたがおもに南米産の種類をイダ属に分けたが、それ以前にSudamerlycaste属で命名分類しているのでキューガーデンではこちらの属名を使用している。2010年の時点では RHSの登録はイダ属を使用している。 2010
見よ⇒Sudamerlycaste

Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia Isabelia

Isabelia イサベリア属 (略 Isa.)

 ブラジル原産、一種一属の種類、カトレアに近い仲間、属名はブラジルの花卉園芸の後援者であった伯爵婦人「Isabel de Alcatara」にちなむ。

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Isa. virginalis バージナリス

 ブラジル原産、種名は清らかなの意味。
 バルブは1cmぐらいで、葉鞘が網目状の繊維になり包んでいる、葉は針状でバルブの頂上より長さ5cmぐらいの ものが一本出て、花茎は短く、1.5cmぐらいの花を1〜2輪つける。初冬咲き。
 栽培はカトレアに準じるが光線は弱めで、鉢植え栽培よりコルクに付けた方が管理がしやすい。最近は実生が人為的な実生が多いが昔の山取りの個体の方が花が 大きくピンクが強かったような気がする。

Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus Isochilus 

Isochilus  イソキラス属 (略 Iso.)

 中央アメリカから西インド諸島、南アメリカにかけて10種類が地生または着生してる。属名は同じ形の唇の意味、花弁の形から由来する。
 茎は細く密生し2列生の葉をつける、小さな花を頂上付近に1〜数輪つける、茎の割りに太い根を出し根張りは良い。丈夫で良く増える、半日陰で水は好む、

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Iso. aurantiacus アウランティアカス

 メキシコ〜ニカラグア、海抜1300〜1650mに自生してる、種名は花の色から由来する。
茎は細く直立し、長さ30cmぐらいになる、葉は長さ4cmぐらいで2列に多数つける、花茎は長さ4cmぐらいで茎の頂上付近から出て長さ1cmぐらいの管状の 花を3〜4輪つける、セパルは長く合生するため平開しない。芽吹きが良く、丈夫、半日陰で水は好む、冬の最低温度は7℃ぐらいでも越す。

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Iso. linearis リネアリス

 熱帯アメリカの海抜3900m以下の場所に広く分布している、地生、岩生または着生する。種名は線形の意味。
 長さ50cmぐらいの細い茎を密生し、多くの葉を互生し、いぼのある葉鞘で包まれている。葉は線形で長さ6cmぐらいになり、薄い革質。花茎は頂上より出て短く 、長さ8mmぐらいの釣鐘状の花を数花、2列につける。茎の割りに根が太く、アンバランス差が面白い。不定期咲き。
 

Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes Leptotes

Leptotes  レプトテス属 (略 Lpt.)

 ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンなどに4種類が自生してる小形の蘭。属名はギリシャ語で繊細の意味、葉の形状による。
カトレアに近い種類で属間交配もされている。バルブは極短く多肉質の葉を1枚つける。花茎は葉の付け根から出て株の割りに大きな花をつける。栽培は容易、 鉢植えよりもヘゴやコルクに付けたほうが楽である。水は好きで冬の休眠期以外は乾かさないほうが良い。 08.04.

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Lpt. bicolor ビカラー

 ブラジル東部原産。種名は2色の意味。
バルブは長さ3cm位になり棒状、葉は1枚で10cmぐらいになり多肉質で深い縦溝が入り、弓状または下垂する。花茎は葉の付け根より出て平開せず、3輪位付ける。 セパル、ペタルとも幅が狭く長さ3cm位になり内側に湾曲する。リップは肉厚で長さ2.5cm位、側裂片は丸い。セパル、ペタルが白でリップの中央が濃紫紅色で 2色になるのが種名の由来になる。香りが有る。冬から春咲き。
 栽培はカトレアに準ずるが寒さには強く5℃ぐらいで十分冬を越す。鉢植えよりもヘゴやコルク板に付け水をタップリやったほうが管理が楽である。 08.04.

Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste Lycaste

Lycaste  リカステ属 (略 Lyc.)

 メキシコからペルー、ボリビアまで中、南アメリカに分布する着生、地生又は岩生する。属名はトロイのPrima王の美しい娘の名にちなむ。
 バルブは密につき、卵形で横から見ると扁平、葉は柔らかくバルブの上から1〜3枚つけ、葉のある鞘葉を1〜2枚もち、古い葉は落葉する、 バルブが出来ると1年目で落葉する種類もある、落葉した後、バルブの頂上に2個の硬い針状突起物を残すものもある。
 花茎はバルブの基部から、1〜多数生じ、通常直立し1花茎に1輪つける、花はセパルが大きく発達しほぼ同じ形、 ペタルとリップは蕊柱を囲むように出て展開しない、
 2005年ごろから locusta など常緑の葉のものは Ida属に分かれた。

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Lyc.skinneri スキンネリ

 メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスの海抜2000m前後に自生してる。グアテマラの国花。種名は発見者の G.U.Skinner (1804-1867) にちなむ。
 バルブは扁平な卵形で高さ5〜10cm、頂上から細長い葉を生じ、長さ50〜60cmになる。花茎はバルブの基部から出て直立し、長さ15〜30cmで 径12〜14cmの セパルの大きく発達した花を1輪つける。
 クールタイプで夏は涼しい場所で栽培する、新芽が伸びてる時は暗めの遮光で、秋に涼しくなって来てバルブが 出来る頃は50%遮光ぐらいにする、寒さには強く最低5℃も保てれば冬は越す。プラ鉢のバーク植えが良い。。
 シノニム(同種異名)=Lyc.virginalis

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Lyc. virginalis バージナリス

見よ⇒Lyc.skinneri

Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion Mastigion

Mastigion マスティギオン属 (略 Mg.)

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Mg.putidum     見よ⇒Cirr.putidum

Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria Maxillaria

 Maxillaria マキシラリア属 (略 Max.)

 約400種がアメリカ大陸の熱帯から亜熱帯の広い範囲に分布する、属名はラテン語の maxilla (あごの骨)を意味し、横から見た花の形が口をあけた昆虫のあごに 似てる事による。一般に小形から中形の常緑の着生蘭、バルブは密につくものが多く、頂上より1〜2枚の葉をつける、花茎はバルブの基部から1〜多数本出て花を 一輪つける。
 株の形態は変化に富、面白い、花は地味な色彩が多いがその分香りに変化がある。一般的に栽培し易い種類が多いが、中にはクールタイプがあり、 夏の高温を嫌う種類もある。比較的、水を好む種類が多く、冬でも極端な乾燥を嫌う。

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Max. callichroma カリクロマ

 コロンビア、エクアドル、ペルーの海抜900〜2200mに自生してる。種名は美しい緑色の意味?
 バルブは密に出て、卵形で高さ5cmぐらい、大きな鞘葉で包まれる、葉はバルブの頂上に一枚付き長さ40cmぐらいになる、花茎はバルブの基部より多数出て 、長さ20cmぐらいになり径10cmぐらいの花を一花茎に一輪つける、花には個体差が有る。
 栽培は比較的易しく、冬の最低温度は5℃有れば十分越す、 夏場の光線は弱目の方が良い。

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Max. curtipes クルティペス

見よ⇒Max. hotteana

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Max. fractiflexa フラクティフレクサ

 エクアドルの800〜2000mに自生してる、
 バルブは密につき、ごく扁平な卵状長楕円形、長さ7cmぐらいになり、頂上より長さ30cmぐらいの 葉を1枚つけ、2〜3枚の鞘葉に包まれる、花茎はバルブの基部より複数出て直立する、セパルは細く縁は外に巻く、展開し長さ9cmぐらいになる、 ペタルはセパルより短く、前方に湾曲し先端がねじれる。
 夏は山上げをしてクールタイプとして扱っているが産地によっては山上げの必要がなさそう。不定期咲き。

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Max. houtteana ホウテアナ

 メキシコ、コスタリカの海抜3000mぐらいまでに自生してる。種名は人名による。
 バルブは扁平な長楕円形で長さ6cmぐらいになり、頂上より線状の長さ30cmぐらいの葉を一枚付ける、花茎は長さ4cmぐらいで径5cmぐらいの 花を一輪つける、強く甘ったるい香りがする。
 栽培は容易で冬の最低温度は5℃有れば十分越す、良く増え花付も良い。夏咲き。
 シノニム(同種異名)= Max.curtipes

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Max. juergensii ユールゲンシイ

 ブラジル原産、種名はドイツの藻類学者 G.H.B.Jurgens にちなむと思われる。
 バルブは長卵形で長さ1cmぐらい、密生して生じ、バルブの先端に棒状の葉を2枚つける。花茎は直立し長さ1.5cmぐらいになり、先端に径1cmぐらいの 半開の花を一輪つける。冬咲き。
 丈夫で栽培し易い、冬の最低温度は5℃有れば大丈夫で夏の暑さにも耐えうるが極端な乾燥は嫌う。

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Max. pseudoreichenhemiana プセウドライヒェンハイミアナ

 エクアドル、コロンビア 230〜1600mの暗くて湿ったところに自生してる。種名は偽のreihanheimianaの意味、reihanheimianaはMax.の別の種類で人名から 由来してる。
 バルブは扁平な卵形で高さ2.5cmぐらいになり、頂上より肉厚の長さ13cmぐらいの葉を一枚つける、葉の表面には灰色の水玉模様が入り、裏側は 紫色になる。花茎はバルブの下から出て長さ4cmぐらいになり径4.5cmぐらいの花を一輪つける。
 栽培は容易で冬の最低温度は5℃有れば十分越す、 光線は弱めで水を好む。

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Max. striata ストリアタ

 ペルー、エクアドル、コロンビアの1,500から2,200mに自生してる。種名は花の筋に由来する。
 バルブは高さ7cmぐらいになり、長さ20cmぐらいの葉に長さ10cmぐらい柄をつけて一枚バルブの頂上より出る、花茎はバルブの下より一度に数本出て長さ30cm ぐらいまでになり径10cmぐらいの良く展開する花を一輪つける、個体差がある。
 クールタイプで夏は山あげなどして暑さ対策は必要、 冬は最低5℃有れば十分越す。

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Max. strumata ストルマタ

 中央アメリカ原産、種名は「はれたような膨らみのある」の意味、花の容姿から来る。
 細長い卵形のバルブに細い葉を一枚つける、花茎はバルブの下から出て径7mmぐらいの花を一輪つける。
 栽培は容易で中温、光線は弱めで、乾燥は嫌う。秋咲き。
 シノニム(同種異名)=Sepalosaccus strumatus

Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar Mediocalcar

Mediocalcar メディオカルカー属 (略 Med.)

 約40種がニューギニア島、マルク諸島と周辺の島々に自生。
小形種、匍匐茎は這う。バルブは匍匐茎から離れて生じ、斜上して細く、先に1〜4枚細長い葉をつける、花茎はバルブの頂上より出て1輪つける。 セパルは基部から中部まで合生し、ペタルは基部で袋状になる。
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Med. abbreviatum アッブレウィアツム

 ニューギニア島、海抜800m、植物体は長さ50cm位になり、下垂する。バルブは高さ1.4cmぐらいになり、長さ6cmぐらいの細長い葉を1枚つける。 花茎は長さ1cmぐらい、花は鐘形、緋赤色で先端が緑色。セパルは3分の1まで合生し、長さ約1.2cm、先端は少し反り返る。冬から春咲き。
 キューガーデンでは versteegii のシノニム(同種異名)になっている。  2008/4
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Med. decoratum デコラタム

 ニューギニア島、海抜900〜2000m、種名は美しい、飾られた、飾りをもつの意味。
株はマット状に広がり、バルブは0.5cm間隔で生じ、バルブは円柱形〜やや棍棒状、長さ2cmぐらい頂上より細長い葉を3〜4枚つける。花茎は0.7cmぐらい、 冬咲き。
 栽培は容易、水は好む。ヘゴなどにも付けられるが付け初めに水を切らさないようにしたほうが良い。

Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa Mexicoa

Mexicoa メキシコア属 (略 Mex.)

 メキシコに一種類、自生している。属名は地名にちなむ。小型の着生種でオンシジューム属に近い。 1006

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Mex. ghiesbreghtiana ギースブレヒティアナ

 メキシコ(ミチョアカン、ゲレロ、オアハカ)原産、種名は採集者・Ghiesbreght にちなむ。
バルブは密に出て、扁平な狭卵形で高さ4cmぐらい、葉は2枚で細く長さ10cmぐらい、花茎は新芽の葉の間から出て弓なりに伸び15cmぐらい、新芽が伸びきる前に開花し、径2.5cmぐらいの花を 10輪ぐらい付ける。花期は春から初夏。
 産地はレリア・アンセプスと同じようなところで冬の寒さにも比較的強く栽培しやすい。個体差があり、産地により花の色の乗りが違う。 1006

Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia Miltonia

Miltonia ミルトニア属 (略 Milt.)

 約10種がアンデス高地とブラジル南部、コスタリカに分布。属名は当時園芸界の後援者でラン栽培家であった英国ヨークシャーのMilton伯爵こと C.W.W.Fitzwilliam にちなむ。
中〜大型の着生種、短い葡蔔茎があり、バルブは扁平な卵形、頂上に2枚の葉を付け数枚に鞘葉で包まれる。花茎はバルブの基部、鞘葉の間から出る。花数は種により1〜数花付ける。丈夫で栽培しやすい属。 1006

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Milt.flavescens フラベスケンス

 ブラジル南部、ミナス・ジェライスからサンタ・カタリナにかけて分布、種名は「淡黄色」の意味で花の色から来る。
バルブは2〜3cm離れ、扁平な長卵形、高さ12cmぐらい、葉はバルブの先端から出て細長く35cmぐらい。花茎は生長中の新芽から出て斜上し長さ60cmぐらい伸び、径6cmぐらいの花を10輪着ける。花期は春から夏。
 冬の寒さにも比較的強く栽培しやすい。花上がりも良く大株にしやすい。 1006

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Milt.spectabilis スペクタビリス

 ブラジル原産、種名は「壮観の、美しい、明瞭な、素晴らしい、目立つ、注目すべき」などの意味。
バルブは2〜3cm離れ、扁平な長楕円形、高さ10cmぐらい、葉はバルブの先端から出て25cmぐらい、他に2〜3枚の葉のある鞘葉に包まれる。花茎は扁平で鞘葉の間から出て弓なりに伸び25cmぐらい、花茎も鞘葉に包まれる。 花の苞は長さ7cmぐらいで花柄子房を完全に包む。径7cmぐらいの花を一輪着ける。花期は夏。
 冬の寒さにも比較的強く栽培しやすい。色の出方に個体差が有る。夏の光線は強すぎると葉の色が悪くなるので注意。 1006

Milt.spectabilis fma. alba スペクタビリス フォルマ アルバ

 前種の白いタイプ、バージナリスとも言われていた。 1006




Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia Neofinetia

Neofinetia ネオフィネチア属 (略 Neof.)

 一種類が日本、朝鮮半島、中国に分布。属名は neos(新しい)とフランス人のラン研究家 E.A.Finet からなる。

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Neof. falcata ファルカタ (フウラン)

 関東南部以西から沖縄、朝鮮半島、中国の樹幹や岩肌に着生してる。種名は鎌状の意味。和名の風蘭は風がよく吹き抜ける枝に好んで着生する事からつけられた。
 葉は鎌状に湾曲し左右二列に互生し、長さ10cmぐらいで断面はV字形で硬い、花茎は一芽から3本ぐらい出て長さ10cmぐらいになり先端に径2cmぐらいの 純白の花を6輪ぐらい付ける。セパル、ペタルが後に反り返るのに対し長さ5cmぐらいの距は前方に湾曲する。良い香りを放つ。葉、花などの個体変異が多く 日本の古典園芸の一つとして江戸時代末期より富貴蘭として栄えてきた種類。

Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia Nervilia

Nervilia ネルビィリア属 (略 Ner.)

 アフリカ、ユーラシア大陸の熱帯、亜熱帯に約80種が地生種として分布。ムカゴサイシン属。日本にも2種類自生してる。
 塊茎状の球根ができ、葉は一枚つき、幅広い心形または円形、強くひだが入り、柄がある。花は葉が出る前に咲く。花茎は直立し1〜数輪つけ、受粉後に 長く伸びる。

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Ner. plicata プリカタ

 ヒマラヤからマレー半島、ベトナム、中国、オーストラリアにかけて。海抜1500m付近まで自生してる。種名は扇たたみの意味。
 塊茎は径約1.5cm。葉は時には紫色の斑を多数生じる、円形、または心形で鋭頭で長さ10cmぐらいになる。縁は鋸歯状になるものもある、葉脈に沿って 刺状の毛を生じる。花茎は葉が出る前に出て直立し、長さ12cmぐらいに生る。花は良く展開し径3.5cmぐらいで3輪ぐらい付ける。自生地では5〜6月開花。
 葉が伸び始めたら肥料と水を多目に施し、葉が枯れて休眠期には鉢のまま乾燥させる。葉の成長期は光線は弱いほうが良い。

Odontoglossum Odontoglossum Odontoglossum Odontoglossum Odontoglossum Odontoglossum Odontoglossum

Odontoglossum オドントグロッサム属 (略 Odm.)

 中央、南アメリカの山岳地帯に約60種類ぐらいが自生している、もとは約140種類ぐらいのグループでしたが RHSが登録上、細分化して分離しました。 属名はギリシャ語の odonto(歯)と glossa(舌)の合成語、リップ基部の歯状の突起による。
中〜大型、バルブをつくり、頂上に葉を1〜3枚つけ、 葉のある鞘葉で包まれる。花茎はバルブの基部より出て直立か弓なりに伸び、多数花を付ける。 クールタイプが多く夏は冷房を入れるか山に避暑に出さないといけない種類が多い。

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Odm. wyattianum ワイアティアナム

 エクアドルからペルーの海抜1600〜2200mの雲霧林の樹に着生してる。種名はこの種類を最初に咲かせて、RHSに出品した牧師の Poul Wyatt にちなむ。
 バルブは長卵形でやや扁平、葉の付いた鞘葉と頂上より1〜2枚の葉を付ける、葉の長さは20cmぐらい、花茎は鞘葉の間からだし、直立または弓なりになり、 縦長の花を8輪ぐらい付ける。バルブが良くできると2本ぐらい出る。
 クールタイプで夏は避暑に出すか冷房の効いた部屋で栽培し遮光は50%ぐらい。 冬の最低は5℃で無遮光で大丈夫。冬から春咲き。
 輸入の時に「harryanum」と混同してることがあるので注意。

Oerstedella Oerstedella Oerstedella Oerstedella Oerstedella Oerstedella Oerstedella Oerstedella

Oerstedella オエステデラ属(略 Oe.)

 属名はデンマークの植物学者 Anders S. Oested氏にちなむ、中央アメリカに32種類確認されている。Epidendrum属に入れてる場合も有る。

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Oe. endresii エンドレシイ

 種名はA.R.Endres氏にちなむ、
 コスタリカ、パナマの1200m〜2400mに自生している。草丈は30cmぐらいまでなり直立し、葉は互生し、 径 15x35mmの花を頂上に多数つける。写真は実生の初花で草丈10cmほど。
 風通りの良いやや暗めのところで栽培すると良い、極端な乾燥は嫌う、 葉にハダニがつきやすく、ハダニにより突然、葉が落ちて枯れることが有る。
シノニム(同種異名)=Epidendrum endresii

Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium Oncidium

Oncidium オンシディウム属 (略 Onc.)

 元はフロリダからメキシコ、ブラジル、アルゼンチン北部まで広く分布していた大きな属でしてが遺伝子の解析により細かく細分化されブラジルを中心に卵形の バルブに1〜2枚の葉をつけ数輪から多くの花を付ける種類を差す。属名は ギリシャ語の onkidion (小さなこぶ)による、リップの基部に小さな突起が有る事にちなむ。
 クリック⇒⇒ 
Onc. から分かれた属     0811

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Onc. chrysomorphum クリソモラファム

 コロンビア、ベネズエラの高地原産。種名は花色から黄金色との意味。
 バルブは密に生じ高さ5cmぐらいの扁平な卵形、葉は長さ25cmぐらいでバルブの頂上に2〜3枚つける。花茎は60cmぐらいになり細かく枝を打ち、 径2cmぐらいの花を多数つける。秋咲き。
 夏の時期は山上げをしている。  0811

Papilionanthe Papilionanthe Papilionanthe Papilionanthe Papilionanthe Papilionanthe Papilionanthe Papilionanthe

Papilionanthe パピリオナンテ属 (略 Ple.)

 約10種、東南アジアからマレー諸島に分布、属名は花が蝶に似てることから由来する。
株は立つか下垂する。葉は棒状で互生し各節から根を生じる。近縁のバンダとは葉が棒状で、蕊柱脚が明瞭で蕊柱と関節がなく直接連続し、3裂するリップは さまざまに変化するなで区別される。 0901

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Ple. teres テレス

 ヒマラヤ山脈、ミャンマー、タイ、ラオスと中国(雲南)の海抜200〜800mに自生する。種名は「丸い棒状の」の意味、葉の形状に由来する。 葉は棒状で先端は丸みがあり長さ20cmぐらいで互生する、花茎は長さ30cmぐらいになり径10cmぐらいの花を6輪ぐらいつける花命は特に長く5週間ぐらいもつ、 強光線を好み丈夫である。タイなどではよく生垣に利用する。冬から夏咲き。 0901

Ple. teres alba テレス アルバ

 白いタイプ 0901





Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius Phaius

Phaius ファイウス属

 熱帯アジアを中心に東アジア、東アフリカ、オセアニアに約50種類が分布する常緑性の地生種。属名は phaios (暗い)の意味で、カクチョウラン tankervillae の花の内側が暗褐色である事に由来する。
 日本にも3種が自生してる。バルブは卵形あるいは稜のある円錐形または円柱状、葉は数まい付き葉柄が束生して茎のように見える。  0806

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Phaius pulchellus ver. pulchellus プルチェラス バー. プルチェラス

 マダガスカル島原産、700〜1500m、湿度の高い森の林床に生える。種名は「美しい、愛らしい」の意味。
 細かい詳細はわからない。形態は葉の細いエビネのようです、バルブは長さ3cmぐらいで細長い長さ50cm(栽培してみて)位の葉を2枚つける。エビネと 違うのは葉が付け根近くで重なり茎のようになっている。Internet Orchid Species では冬咲きになっているが国際では初夏にまとまって咲きます。  0806

Phalaenopsis Phalanopsis Phalanopsis Phalanopsis Phalanopsis Phalanopsis Phalanopsis Phalanopsis Phalanopsis

Phalaenopsis ファレノプシス属 (略 Phal.)

 約50種がインド、東南アジア、インドネシア、オーストラリア北部、フィリピン、台湾、中国に分布。属名はギリシャ語の phalaina(蛾)と opsis(見かけ) の2語からなり、花の形に由来する。英名では「モス(蛾)・オーキッド」言い、日本では「コチョウ(胡蝶)ラン」の名で親しまれてる。蛾と蝶ではイメージが だいぶ違うような気がするが。
 樹木や岩上に着生している単茎性種、常緑性の幅の広い葉を数枚、交互につける。葉は緑葉種と斑入り葉とがあり、落葉性種もわずかにある。 花茎は葉の付け根から弓なりに伸び、1、2輪〜十数輪つける。ペタルの幅が広くリップにひげ状突起がある花を多数つけ、いっせいに開花するファレノプシス系と、 ペタルとセパルが同じ長さで同じ形の星形の肉厚の花を1〜数輪ずつ順に咲かせるスタウログロッチス系に分けられる。
 冬の最低気温は15℃ぐらい保てると栽培は楽である、中国産の一部の種類は寒さに強くうす霜が降るようなところに自生してるものもある。光線は弱目が良く、 夏は70%ぐらいの、冬でも50%ぐらい遮光すると良い。

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Phal. corningiana コーニンギアナ

 スタウログロッチス系 ボルネオ、サラワク原産、種名はアメリカのラン栽培の先駆者 F.Corning にちなむ。
 葉は肉厚で光沢がある鮮緑色で楕円形、長さ30cmぐらいになる。花茎は長さ20cmぐらいで、まれに分岐する。花は肉厚で径5cm位でペタルとセパルに 赤褐色の横縞から斑紋が入り個体により模様の出方が違う。夏咲き。

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Phal. cornu-cervi コルヌ・ケルビ

 スタウログロッチス系、ボルネオ島、マレー半島からビルマ、タイにかけて自生してる。種名は「鹿の角」を意味し花茎の先端部の形状に由来する。
 葉は光沢のある鮮緑色で長楕円形で長さ20cm位。花茎は1〜数本だし斜上または横に伸び、40cmぐらいに伸び、枝を出す事もある。 先端に行くほど扁平になり翼片がある。径6cmぐらいの花を2〜3輪ずつ咲きながら十数輪つける。黄緑色地に赤褐色の斑紋がはいり、光沢がある。 産地により個体差が大きい。春から夏咲き。

Phal. cornu-cervi fma. alba アルバタイプ

 前種の赤褐色が入らない黄緑色の花。



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Phal. florescensis フローレセンシス

 スタウログロッチス系、インドネシア・フローレンス島の150〜500mに自生、種名は原産地の地名による。
 葉は肉厚で光沢がある鮮緑色で楕円形、長さ30cmぐらいになる。花茎は長さ20cmぐらいで、まれに分岐する。花は肉厚で径4cm位。夏咲き。
 シノニム(同種異名)= Phal.rofino

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Phal. intermedia インターメディア

 amabilis ver.aphrodite と equestris の自然交雑種。フィリピン原産、種名は「中くらいの」の意味。
 葉は長楕円形で緑色に赤褐色味があり長さ30cmぐらいになる。花茎は60cmぐらいになり径4cmぐらいの花を15輪ぐらい付け、4〜5輪ずつ開花する。 セパル、ペタルは白から淡いピンク、リップはピンクから濃紫紅色、白に濃紅色の斑点と変異多く、中にはペタルがリップ化した個体もある。春から夏咲き。

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Phal. lueddemanniana ルデマンニアナ

 スタウログロッチス系、フィリピンの海抜30〜60mに広く自生してる、種名は本種を栽培し最初に咲かせたフランス人 M . Lueddeman 氏にちなむ。
 葉は光沢がある鮮緑色で倒卵形、長さ30cmぐらいになる。花茎は長さ50cmぐらいになり、まれに分岐する。星型で肉厚、径6cm位の花を3〜4輪つける。 普通種は白からクリーム色地に紫紅色の横縞が入るが色の変異は多い。花茎を花の開花後も切らないでおくと節から葉芽が出てきて子供が取れることが有る。春咲き。

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Phal. rofino

見よ⇒Phal.florescensis

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Phal. schilleriana シレリアナ

 フィリピン原産、種名は本種を最初に紹介し1860年春に開花させたハンブルクの Consul Schiller 氏にちなむ。
 葉は長楕円形から楕円形、長さ20cmぐらいになる、肉厚で表面は濃緑色地に銀灰色の斑紋様が入り、裏面は紫色を帯びる。花は径6cmぐらいで花茎は長さ 90cmぐらいになり弓状になり、枝を出し多い時は250輪ぐらいつける。ヘゴ板に付けて花茎を下垂させても趣がある。ピンク系の交配親として使われた。 有香、春咲き。

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Phal. venosa ベェノサ

 スタウログロッチス系、スラウェシ島、海抜1500〜2000mに自生してる、種名は脈の意味だがどの部分を指しているのか解らない。
 葉は光沢のある緑色で楕円状舌形、長さ20cmぐらいになる。花茎は長さ18cmぐらいで径5cmぐらいの花を2〜3輪ぐらいずつ順次開花させる。 生えている場所からするとファレノの原種の中では冬にすこしは涼しくても大丈夫かも? 夏咲き。
 本種は黄色系の交配親として多く使われている。見た目はごく太い茶褐色の横縞なのだが白花に交配すると地の黄色が強く出てくる。

Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota Pholidota

Pholidota フォリドタ属 (略 Pho.)

 約30種が熱帯アジアを中心に、インドからフィジー諸島に至る広い範囲に分布している常緑の着生種。属名はギリシャ語の「鱗片状の」の意味、花序の鱗片状の包葉にちなむ。
 バルブは卵形になるものが多く、先端に1〜2枚の葉を付ける。新しいバルブは古いバルブの元から出る種類と、古いバルブの先端から出る種類がある。 花茎は新芽中心からでて下垂し、多数の花を2列に付ける。花軸の部分はジグザグになり属名の由来になっている鱗片状の大きい包葉を付ける。花後にバルブが太る。 セロジネ属に近い属だがリップの基部が袋状になり、蕊柱が短いことでわけている。
 栽培は容易な種類が多い。 0807

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Pho. articulata アルテキュラタ

 ヒマラヤ、雲南からマレー半島、スマトラ島とジャワ島。海抜400〜1800mに自生。種名は「関節のある、節目があって連なった。」などの意味。
 新芽は古いバルブの先端から出る。バルブは細い円筒形、径1.5cm位、長さ10cm位になり先端に長さ13cmぐらいの光沢のある葉を2枚付ける。 花茎は葉が展開しながら伸び長さ15cm位になり下垂する。花包は卵形で先端が尖り長さ1.5cm位、開花時には脱落する。花後にバルブは太る。夏咲き。  0807


Phymatidium Phymatidium Phymatidium Phymatidium Phymatidium Phymatidium Phymatidium Phymatidium Phymatidium

Phymatidium フィマティディウム属 (略 Phy.)

 ブラジルとコロンビアに約10種類が自生してる、小型の着生種、属名は「隆起した唇弁(しんべん)の、腫脹(しゅちょう)した唇弁(しんべん)の 」意味。
細い葉を束生し、花茎は葉の間から出し、小さな花を数輪総状につける。リップは全縁、カルスは多肉、複雑な形をし、受け皿状かこぶ状、属名の由来になる。 0809

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Phy. tillandsioides ティランジオイデス

 ブラジルの海抜600m付近に自生、種名はアナナスの仲間、ティルランドシア(エアープランツ)に似ることからつけられた。
 葉は細く長さは8cmぐらいになり束生的につく。花茎は葉の間から出て長さ6cmぐらいになり、白くてリップのカルスが鮮緑色の5mmぐらいの花を10輪位 つける。夏から秋咲き。
 中温性、丈夫でよく増える、花付も良い。  0809

Pleurothallis Pleurothallis Pleurothallis Pleurothallis Pleurothallis Pleurothallis Pleurothallis 

Pleurothallis プレウロタリス属 (略 Pths.)

 1000種以上の大きな属、熱帯から亜熱帯アメリカの山間部の雲霧林帯におもに自生してる、属名はギリシャ語の pleuron 肋骨と thallos 枝からなる造成語、 この属の多くが束生する肋骨のような茎の先に葉がつくことに由来する。分布が広いため低地産のものは栽培が容易だが高地産のものは夏に暑がるので注意する。

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Pths. allenii アレニイ

 パナマの海抜600〜1000m付近に自生してる。種名はアメリカの植物学者 H.Allen にちなむ。
 茎は細く6cmぐらいになり、葉は細長く9cmぐらいになる。花は平開し縦長、花茎は短く葉の付け根に咲くような感じで一花茎に1〜数輪つける。
 栽培は容易、水を好む。秋咲き。

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Pths. aristulata アリステゥラタ

 ブラジル(りオネジャネイロ)産。種名は芒(のぎ)のある意味?
 詳細は不明、趣味家の人に分けていただいた種類。丈夫で良く咲く。



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Pths. hemirhoda ヘミロダ

 ベネズエラ、コロンビア、エクアドルとペルーの1100〜2000mに自生してる。
 茎は細く長さ25cmぐらい、先端に長さ12cmぐらいの 長楕円形の厚めの葉を1枚つける、花は葉の付け根より出て1〜2輪順次咲く、セパルは長さ2.4cmぐらい、ローアセパルは融合して1枚になってる、ペタルは 糸状で長さ1.8cm位
 栽培は容易で光線を好み、水も好きです。

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Pths. janettiae ジャネッティアエ

 コスタリカの雲霧林に自生してる小型種。種名は発見者の名にちなむ。
 茎は細く、長さ1.5〜2.5cm、葉は立ち、柄のある楕円形で長さ10cm位になる。花茎は細く10cmぐらい、はじめ直立して出るが蕾の重さで下がる。 数輪を順次開花させる。花は半開でセパルは半透明なあ淡黄色地に紅色の細点が入る。ラテラルセパルは合生して一枚となり上と下からペタル、リップを保護してるよう。
 冬は最低10℃位保ったほうが良い、5℃ぐらいで越冬するが花が咲きにくくなる。花芽はたくさん出るが湿度が低いとしけるようです。株は丈夫で良く増えます。  冬咲き。

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Pths. trantula タランチュラ

 コロンビア、エクアドルの海抜1500〜1900mに自生してる。種名は花がクモのタランチュラに似てる事から由来する。1996年に発表されてる。
 詳しい記載が見つかりません。秋咲き。

Podangis Podangis Podangis Podangis Podangis Podangis Podangis Podangis Podangis 

Podangis ポダンギス属 (略 Pod.)

 属名はギリシャ語の脚(podos)と管(angos)に由来する。1種1属で西アフリカに自生してる、

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Pod. dactyloceras ダクティロセラス

 種名は「指」と「〜の角、角状の突起」から由来するみたい? 西アフリカのシエラ・レオネからアンゴラ、ウガンダまで分布してる、 葉は扁平で長さ15cmぐらいまでなり、きれいに扇状につく、花茎は短く、房状に花をつける。
 光線は弱めで栽培するほうが楽みたいです、 冬の間、高温で栽培してると花が付きにくく押し子になりやすい、夏から秋咲き、

Polyradicion Polyradicion Polyradicion Polyradicion Polyradicion Polyradicion Polyradicion Polyradicion Polyradicion 

Polyradicion ポリラディシオン属 (略 Prad.)

 約5種類が西インド諸島とフロリダ南部に自生してる、着生の無葉性、根に葉緑体を持ち光合成をする、成長点付近から四方に根を出し、根の間から花茎を伸ばし 開花する。

Prad.lindenii リンデニー

 南フロリダの沼沢地の樹に着生する無葉ラン、種名はベルギーの園芸家 Linden に因む。
 葉が無く、根の葉緑体で光合成をする、成長点の下の短い茎から放射状に根を伸ばし樹に着生する、花茎は根の間から出て10cmぐらい伸び、径7cmぐらいの花を 1〜3輪ぐらい付き、一輪ずつ開花する。距は長く20cmぐらいになる。香りが有り、夏から冬咲き。
 栽培は難しいと言う事になっているが、今回咲いた物はフラスコから出して2年目である、初めは信じられなかったが咲いてビックリ、本物でした。
 フラスコから出す時期は夏の後半から初秋、出すときにフタを開け、一週間ぐらい外気に慣らします、培地が付いていたら水でさっと落とし、コルクの板に 軽く釣り糸などで止めます、後は外の50%遮光の下にかけておきます。最低気温が10℃をきるようなら温室内に入れます。高温性といいますが中温(最低10〜 12℃)ぐらいで大丈夫ですが昼間の天気の良いときは30℃ぐらい上がった方が良いみたいです、水は他のランと一緒にやりますが、直接びちゃびちゃかけないほうが 良いみたいです、出来れば昼間、乾いていて、夕方以降シリンジし夜に湿度を上げてやると良いみたいです、日本での生長は秋から春のようです、 夏になると根の成長は止まりました。
 要は フラスコの中で出来るだけ大きくする。出す時期は夏の終わりから初秋。シリンジは夕方から夜たっぷりやり朝には乾くように。遮光は50%ぐらい。 冬の最低温度は10℃、昼間の最高温度は30℃ぐらいになると良い。成長期は秋から春、夏は休眠という事を頭のなかに入れおく。これでフロリダの幽霊が 見られるかも?
  シノニム(同種異名)=Polyrrhiza lindenii

Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza Polyrrhiza

Polyrrhiza ポリリザ属 (略 Pza.)

 属名は polys (多)と rhiza (根)からなる。

Pza. lindenii リンデニー

見よ⇒Prad.lindenii

Prosthechea Prosthchea Prosthechea Prosthchea Prosthechea Prosthchea Prosthechea Prosthchea Prosthechea

Prothechea プロスケア属 (略 Psh.)

 Encyclia 属から分離した属、主に中央アメリカ原産、コスタリカ、パナマあたりの物を指しているような?今のところ勉強不足でさだけでない。  08.04

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Psh. cochleata コクレアタ

 フロリダからコロンビア、ベネズエラまで、海抜100〜2000m、種名はカタツムリの殻のような、螺旋(らせん)状の意味?
バルブは密に生じ、やや扁平で先の尖った長卵形で高さ20cmぐらいなる。葉は細長く革質、長さ30cmぐらいになりバルブの頂上に2〜3枚つける。花茎は長さ 50cmぐらいになり直立し10花ぐらいつける。花はリップを上にして咲きセパル、ペタルはそり、海にいるタコに見えるので通称「タコラン」と呼ばれている。 また、リップの濃さから「ブラックオーキッド」とも呼ばれベリーズの国花となっている。夏から秋咲き、花期は長い。
 1967年に現地から輸入株が入りましたが全部、品種違いでこのときにどんな花が咲いたかは記録が残っていませんでしたが翌年1968年に別の業者から 輸入したものは本物でした。
 丈夫で栽培し易く、冬、最低5℃ぐらいでも大丈夫。 0811

Psh. cochleata alba alba コクレアタ アルバ

 上記、リップの黒褐色が抜けた種類、全体が緑黄色の花。
 最初は東京ドームでBMをとった個体 ‘Nora’ のセルフ苗が入っていましたがその後はハワイのH&R社でのシブリング苗が入っています。両方とも100% アルバが出ます。 0811




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Psh. ionophlebia イノホルビア

コスタリカ、パナマ原産の着生種、種名はすみれ色のすじ?の意味




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Psh. panthera パンセラ

 メキシコ、ガテマラ原産、種名は豹のような斑紋から由来する?
詳しいことが判らない、Encyclopaedia of Cultivated Orchids では E.ochraceum のシノニムになっているが微妙に違うようだ。 Internet Orchid Species Photo Encyclopedia でも違う。 08.04.

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Psh. prismatocarpa プリズマトカーパム(=maculatum)

 コスタリカ、パナマ原産の着生種、種名はプリズム状の実がなるの意味から来る。
 バルブは細長く、下半分が太め、長さ10〜15cm 上部に長舌形の長さ30〜40cmの葉を2〜3枚つける。花茎は直立し長さ30〜40cm、径4〜5cmの花を多数つける。 夏咲きで、花持ちが良い、強健で作り易い。




Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis Psychopsis

Psychopsis サイコプシス属 (略 Pyp.)

 5種類がコスタリカからペルーに分布する中小型の着生種。属名は「蝶」の意味。
扁平なバルブで小さく、頂上に革質で赤色の斑紋を伴うものが多い。花茎はバルブの基部から出て直立し一輪づつ順次咲いていく。
栽培は冬は高目の温度の方が管理をしやすく年間通して乾燥気味に管理をすると良い。1982年までオンシジューム属に扱われていた。1108

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Pyp. limminghei リミンゲイ

 ブラジルとベネズエラ原産の小形種、種名は発見された当時のベルギーの園芸界の後継者である C.A.Limminghe にちなむ。
バルブは扁平な楕円型で密に付ける、高さ2cmぐらい。葉は一枚で楕円形、長さ3.5cmぐらい、革質で淡褐緑色で栗色の斑紋が入る。 花茎は直立し長さ10cmぐらいになり、径4cmぐらいの花を一輪づつ3輪ぐらい咲かせる。
この属の中では寒さには強く冬の最低温度が5℃位までさっがって大丈夫。ヘゴ板付けが良く意外に水も好き。
オンシジューム属からプシコプシエラ属に移り今ではサイコプシス属に落ち着いている。1108

Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera Renanthera

Renanthera レナンセラ属 (略 Ren.)

 約15種類が東南アジア、フィリピンからニュー・ギニアまで分布。属名はラテン語の renes(腎臓)とギリシア語の anthera(葯)の2語からなり、葯が腎形を していることから由来する。
 中〜大型の着生種、単茎性種、茎はほとんど立ち葉を左右に互生する。葉は幅が狭く肉厚で硬い。花茎は葉の付け根から出て分岐する種類も有る。花は平開して 多数つける。0904

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Ren. citrina シトリナ

 ベトナム、海抜650〜1200mに自生、種名はレモン色の意味、花色から由来する。
 レナンセラの中では小形でリーフスパン12cm位、花茎は長さ15cmぐらいになり6cmぐらいの縦長の花を10輪位つける、綺麗なレモンイエローに赤色の 斑点、斑点の出方は規則性が無く花によって違います。最近出回るようになった種。冬咲き。0904



Schoenorchis Schoenorchis Schoenorchis Schoenorchis Schoenorchis Schoenorchis Schoenorchis Schoenorchis

Schoenorchis スコエノルキス属 (略 Sns.)

 ヒマラヤからニューギニアに約20種が分布。属名はイグサとランを組み合わせたもの。
単茎性、小〜中型の種類が多く、着生種。株は立つか下垂し、分伎するものもある。多くの葉を2列につける。花茎は葉の付け根から出て、単茎または分伎し、直立または下垂し、多くの花をつける。
花は小さく平開しない。コルク付けなどの栽培が良い。

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Sns. fragrans フラグランス

 インド北東部、ミャンマー、タイに分布。種名は芳香(ほうこう)のある、意味。
小型種、葉は長さ2.5cmぐらい、厚肉、長楕円形で密につける。花茎は弓状に長さ2cmぐらいで径4mmぐらいの花を密につける。
コルクに付けての栽培が良い。香が有るかどうかわよくわからない、個体によるものか?夏咲き。

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Sns. gemmata ゲンマタ

 ヒマラヤ、北インド、ミャンマー、タイ、雲南に分布。種名は「gemma」・芽、宝石の意味、芽吹きが良いから?
株は下垂し、長さ30cm以上になる、葉は棒状少し湾曲し株全体につける。花茎は直立するか下垂し、分伎し長さ4mmぐらいの縦長の花をまばらにつける。 強健種、冬の最低温度は7〜8℃あれば大丈夫。主に春から夏咲き。

Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea Sedirea

Sedirea セディレア属 (略 Sed.)

 日本、朝鮮半島に1種類が自生してる。属名は旧属名のエリデス Aerides を逆に綴ったもの。
 Aerides は蕊柱が短く、リップが長い蕊柱脚に合生するが本属ではそれが認められないので分かれた。

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Sed. japonica ジャポニカ (ナゴラン)

 伊豆諸島、本州中部以西から沖縄、朝鮮半島南部に分布し樹幹や岩上に着生する単茎性の常緑性着生種。種名は産地(日本)にちなむ。和名のナゴラン(名護蘭) も沖縄の名護にちなむ。
 光沢のある葉を二列に付け、1枚の長さが20cmぐらいになる。花茎は長さ15cmぐらいになり、湾曲して下垂する。径3cmぐらいの花を10輪位付ける。 香りが有り、開花期は5〜8月。
 冬の最低温度は10℃以上保てると栽培は楽である。半日陰でやはり冬場の灌水は一週間に一度ぐらいで良い。

Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus Sepalosccus

Sepalosccus 属 (略 Spe.)

Spe. strumatus

見よ⇒Max.strumata

Sophronitis Sophronitis Sophronitis Sophronitis Sophronitis Sophronitis Sophronitis Sophronitis Sophronitis 

Sophronitis ソフロニティス属 (略 S.)

 ブラジル東部とパラグアイに分布する小型の着生ラン、属名は南アメリカ産のランの属 Sophronia(小柄のもの) の指小語。
  カトレアなどの属間交配に使われ、小型で朱赤系の元になる重要な属。

S.cernua セルヌア

 ブラジル東部、種名は前屈するの意味、花が平開しないことから来る。
 バルブは密につき、扁平な卵形で3cmぐらい、頂上に長さ3cmぐらいの肉厚で硬く、卵形の葉を一枚つける、花茎は長さ4cmぐらいで、径4cmぐらいの花を 数輪つける。秋〜冬咲き。
 コクシネアより丈夫で冬の最低温度は5℃有れば充分で少し乾燥気味に、夏は50%遮光下で裁培、バルブが完成してからの開花なので春から夏にかけては潅水は たっぷり、開花後の秋から冬にかけては控えめに、鉢植えよりヘゴやコルクにつけたほうが管理は楽です。

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S.coccinea コクシネア

 ブラジル東部、海抜600〜800mの日当りの良い樹木や低木を好む、毎日、霧がかかるようなところで苔に覆われ、それにより水分を保たれている場所に自生する 小型の着生種、種名は花の色から来る紅色の意味。ブラジルの星と言われてる。
 バルブは紡錘形で1.5〜5cmぐらい、葉は一枚で長さ3〜6cm、バルブが出来る前に開花し径4〜6cmの花を一輪つける。産地により個体差が有る。カトレア属の赤花、ミニカトレアを 作出する上で重要な種類。
 三浦メリクロンの三浦氏により実生のコルシチン処理により4倍体?の個体が作られ現在ではその子孫が出回っている、花弁が厚く、形が良い、株も作りやすくなっている、 欠点としては、花が少し古くなると赤い色素がはげて下地の黄色が出て来て汚らしく見える。
 栽培は良い株を維持するには少々難しい、基本的にはクールタイプ、平地でも工夫次第では夏を越す、秋ぐらいから新芽が伸び始め冬から春にかけて開花しバルブが 充実する。バルブが完成すると夏の暑い時期は休眠するので、無理に水や肥料をやるしつようは無い(極端に乾燥させるのも良くない)。 冬の最低温度は5℃あれば十分だが成長期に当たるので温度が低くても水は十分にやる。特に蕾の出たものは昼間はよく日に当て、夜間は温度を下げてやると良い花が咲く。 一日中温度が高かったり、暗いところで咲かせるときれいに開花しなかったり色が悪くなる。夏だけ30%ぐらいの遮光をして、ほかは無遮光と言う人もいる。
 一度山上げをするとその後は毎年、山上げをしないと枯れると、言う説もある。平地でなれた株は平地で栽培を続けると良い。実生などフラスコから栽培すると、 その環境になれた強い株だけ残る。

Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes Spiranthes 

Spiranthes スピランテス属 (略 Spir.)

 属名は螺旋(speira)状に花(anthos)をつけることから由来する。アメリカを中心に熱帯から亜熱帯に約100種類が分布する地生種、短い根茎に肥大した根がある。

Spir. sinensis シネンシス(ネジバナ)

 種名は支那の、sinense地名にちなむ、サハリン、日本、アジア、オーストラリアに広く分布している、日当たりの良い草地などに生える。
 葉を3〜4枚つけ、6〜7月に葉の中心から長さ15〜50cmの花茎を出し螺旋状に小さな花をつける。普通はセパル、ペタルは桃紫色、リップは白色、 なぜか洋蘭の鉢から生えてくる個体は色の薄いものが多い、去年(2004年)には殆ど白のものが出た。
 開花後、夏に地上部が枯れて休眠し、秋に新芽を出す。 プラ鉢でミックスコンポストの細かいもので植えてるが良くできる。1株あると種が飛び周りから良く生えてくる。もちろん温室は要らない。



Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea Stanhopea 

Stanhopea スタンホペア属 (略 Stan.)

 属名はロンドンの薬用植物学会の会長を務めたことがあるスタノプ伯爵にちなむ。約55種が熱帯アメリカに分布している。
 バルブは卵形で葉を1枚頂上につける。葉は大きく、柄があり硬い。花茎は横にか下垂し、一花茎に1〜数輪房状に付く。 花はロウ質で肉厚であるが花のもちは悪い、香りは強い。
 栽培は比較的らくで、冬の低温にも強い種類がある、 成長期にはたっぷり水をやり(越水でも良いぐらい)バルブが完成してから開花するまでは水は控えめにする、 下垂して咲く種類はコンポストの中を抜ける間に湿りすぎていると花が腐ってしまうことが有る。基本的にバスッケトか鉢のそこを抜いた物に植える。
 蘭展などにあまり出てこないので、花を観賞するであれば自分で栽培するのが良い。

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Stan. annulata アヌラタ

 コロンビア、エクアドルの海抜200〜400m、バルブは高さ8cmぐらい、葉の長さは30cmぐらい、花茎は短く、花は2輪つける。  セパルの長さは3cmぐらい、ペタルの長さは2.5cmぐらいで半転する。



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Stan. gibbosa ギボーサ

 ニカラグア、コスタリカ、パナマの海抜800〜1500mに自生してる。ステームは15〜25cm下垂し3輪ぐらいつける。夏咲き。



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Stan. jenishiana ジェニシアナ

 コロンビア、エクアドルの1300〜1400mに自生してる。種名は人名にちなむ。
 バルブの高さは7cmぐらい、葉は長さ40cmぐらい、 花茎は長く下垂し、5〜7輪、花をつける。


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Stan. nigro-violascens ニグロ ビオラセンス

 メキシコからペルーまでの1200〜2000mに自生してる。種名は黒い菫色の意味。tigrinaの変種として扱われていたが現在では独立した種としている。
 バルブは高さ6cmぐらい、葉は長さ35cmぐらいになる。花茎は15cmぐらい伸び、径20cmぐらいの花を2〜4輪つける。夏咲き。


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Stan. saccata サッカタ

 メキシコから中央アメリカの500〜1500mに自生してる。種名は袋の形から由来する。
 バルブの高さ5cmぐらい、葉は長さ25cmぐらい。 花茎は下垂し長さ25cmぐらい伸び、径10cmぐらいの花を2〜3輪つける。夏咲き。



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Stan. stevensonii ステーブンソニー

コロンビア産、夏咲き。




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Stan. tigrinum チグリナム

 メキシコからブラジルまで広く自生してる、種名は虎のような斑紋があることから由来する。
 バルブは高さ6cmぐらい、葉は長さ30cmぐらい、 花茎は長さ15cmぐらい伸び、径20cmぐらいの花を2〜4輪つける。Stan.属では大輪で見ごたえがある。
 中央農高の見本温室にたくさんの株がぶら下がって、 いっせいに咲いていたのは壮観であった。
 寒さにも強く、栽培し易い。夏咲き。


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Stan. tricornis トリコルニス

 コロンビア、ペルー、エクアドルの海抜70〜1200mに自生してる。種名は3個の角(つの)を意味してる。
 バルブの高さは5cmぐらい、 葉の長さは40cmぐらいまでなる。花茎は短く、下垂し径11cmぐらいの花を2輪つける。花期は冬から夏。比較的、小柄な株で咲く


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Stan. wardii ワーディー

 メキシコからペルーまでの標高800〜1600mに自生してる。種名は発見者にちなむ。
 バルブは高さ7cmぐらいで、葉は長さ40cmぐらいになる。 花茎は10cmぐらいになり、径12cmぐらいの花を3〜9輪つける。


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Stan. xytriohora

 ボリビアの標高1850m前後に自生してる。クールタイプ。
 咲いた株はバルブの高さ、4cm、葉の長さ、20cm、花径8cm、やっと咲いたような感じ。





Staurochilus Staurochilus Staurochilus Staurochilus Staurochilus Staurochilus Staurochilus Staurochilus Staurochilus

Staurochilus スタウロキラス属 (略 Sta.)

 15種類がヒマラヤ、熱帯アジア、カリマンタン諸島からフィリピン、台湾と日本(南西諸島)に分布してる単茎性の着生種。 属名は十字形の刺のある意味、リップの部分を指す。
 葉は線形、革質、花茎は葉の付け根から出て立ち、肉厚の平開した花をまばらに付ける。緑黄色で褐色の縞や斑紋が入る。  0806

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Sta. fasciatus ファスキアタス

 ベトナムからマレー半島、スマトラ島、カリマンタン島とフィリピンに分布。種名は「横縞の」意味、セパル、ペタルの柄に由来する。
 草丈は60cm以上になり長さ12cmぐらいの葉をまばらに交互に付ける。花茎は葉の付け根から斜上し長さ20cm位になり星形の径5cm位の花を8輪ぐらい 付ける。春咲き。
 高温多湿を好む、冬から春にかけて萎れ易く水を欲しがるのようだ。  0806

Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.Stelis.

Stelis ステリス属 (略 Ste.)

 属名はギリシャ語の stelis(ヤドリギ)に由来する。アンデス山脈の高地を中心にメキシコ、キューバからペルー、ブラジル南部にかけて約500種が樹木や岩上に 着生してる、がく片の接合状態で4節に分けられている。
 株は小型から中型、分布が広いため栽培方法は種によって違いがある、高地産の種は夏場、 暑がるクールタイプ、この属全体では、光線は弱目の水は好きな方である。開花後湿度が低いと花粉を護るためか閉じてしまうが湿度が上がるとまた開く?
 種類が多い割りに文献が少ないので種名と花があっているのか分からないものがあるので、入荷した時の名前でとりあえず記載します。

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Ste. eublepharis

 エクアドルから入ったもの







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Ste. glomerosa

 エクアドルの1,700〜2,000m、種名は花の球形から来る。株は上に上にとあがっていく性質、光線は弱目で夏は山上げしなくても越した。





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Ste. lentiginosa

 ベネズエラ産 、エクアドルから入ったもの







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Ste. leucopogon

 ガテマラ、パナマ、ペルーの海抜2150mぐらい、種名は白いひげを意味してる、がく片の縁に細かい白い毛が生えてる。





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Ste. nexipous

 エクアドルの海抜1100m位のところに自生してる、、種名はがく片が一方に集まってるの意味。
 草丈、25cmにもなる Stelis の中では大形の種類、 花茎は直立か弓なりに伸び、長さ14cmぐらいになり、二枚貝の貝殻のような花を多数つける。
 栽培は容易で平地でも夏を越す、光線は弱めで水は好き、 バーク植えでも良く出来る


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Ste. scitula

 エクアドルから入荷




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Ste. sp '59'

 エクアドルから入荷
 花径 9 x 13mm, 葉柄 6.5cm, 葉幅 4cmぐらい, 葉の長さ 12〜13cm, 花茎 19cmぐらいで18輪ぐらい付く、花が大きく、 色がきれいでボリュームもある。

Sudamerlycaste Sudamerlycaste Sudamerlycaste Sudamerlycaste Sudamerlycaste Sudamerlycaste Sudamerlycaste Sudamerlycaste

Sudamerlycaste 属 (略 ?.)

 南米原産、約35種ほど、リカステ属から別れた属、RHSではイダ属になっている。主に中米産の種類はリカステ属になる。
 バルブを形成し常緑の葉を2〜3枚付け、花茎はバルブの基部より数本出る、花は少し下向きに咲くものが多く1花茎1輪。花色はセパル、ペタルは緑色、リップは白っぽいものが多い。 1002

Sudamerlycaste fimbriata フィンブリアタ

 コロンビア、ペルー、ボリビアとエクアドル、海抜1000〜2800m付近に地生している。種名は長縁毛ある、縁毛で飾られた、フリンジ状の、(花弁の)へりがぎざぎざに裂けたなどの意味
 バルブは卵形、高さ17.5cmぐらいで葉はバルブの頂上より2〜3枚出る。葉は長楕円形で先端が尖る、長さ60cmぐらい。花茎はバルブの基部より出て長さ12cmぐらいで一輪着く。平開しない。 花は黄緑色、アパーセパルは長さ5.5cmぐらい、ロアーセパルは鎌形で下方に伸び4cmぐらい、ペタルは長さ5cmぐらい。リップは3裂し両翼は小さく直立する。花盤には7本の隆起線が入る。 先端部の縁は細い切れ込みがある。芳香有り。秋咲き。 1002

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Sudamerlycaste linguella リングエラ

 エクアドル、ペルーの海抜2000m付近に地生している。種名は舌の意味、リップの大きなカルスに由来する。
 バルブは卵形、高さ8cmぐらいで葉はバルブの頂上より二枚出る。葉は長楕円形で先端が少し尖る、長さ30cmぐらい。花茎はバルブの基部より出て長さ12cmぐらいで一輪着く。 花は明緑色でアパーセパルは長さ4cmぐらい、ロアーセパルは5cmぐらい、ペタルはアパーセパルに重なり長さ5cmぐらい。リップは3裂し両翼は直立する。先端部の縁は細い歯状。冬から春咲き。
 この属の中では小型で栽培しやすく冬場の最低温度も10℃ぐらい保てれば越すようで、花も着きやすい。 1002

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Sudamerlycaste rikii リッキー

 コロンビア、エクアドルに分布。種名は人名による。
 バルブの高さは12cmぐらい、葉は二枚で長さ60cmぐらい、花茎の長さ15cmぐらい。
キューガーデンではこの種類は2010年2月現在ではまだ未確定。 1002

Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.Thunia.

Thunia ツニア属 (略 Thu.)

 属名はボヘミアのラン収集家 Thu Hohenstein 氏にちなむ。インド北部からビルマ、タイ、中国南部にかけて8種類分布してる。
 形状はほとんど似ている、直立したバルブを持ち、葦に似た形態をしてる。地生または着生する落葉性のラン、春出た、新芽の先端に大きな花を数輪付ける。
 冬は完全に葉を落とし休眠するので、凍らない程度の温度で、一切、水をやらない、会社に入った頃は冬は新聞紙に包んでタンスの上にでも置いてけば良い と教わりました。
 春先、新芽が出てきたら水をたっぷり与え(越水にしても良いくらい)一気に成長させ、花の終った後に、バルブを太らせるために肥料をやり、 水を控えめにしていく。一番下の葉が落ち初めたら水をやらずに休眠させる。生長期の遮光は50%ぐらいでよい。
 花には直接、 水をかけないほうが花が長持ちする。

Thu. brymeriana ブリメリアナ

 ビルマ北部原産、種名は「Brymer」と言う人物名から由来する。
 草丈60〜80cm、バルブの先端部に、径15cmぐらいの花を3〜6輪かためてつけ、 ほのかに香る優しい感じの花。花期は6〜7月花命は短い。くれぐれも花には水をかけないように。
 栽培しやすく、乾燥化での冬越しになるので凍らない 程度の温度で大丈夫、一気に生長する感じなので新芽が動き始めたら植え替えて、水を切らさないようにやる。
 花後に置肥をやり、徐々に水を控え、 下の葉が落ち始めたら水をやらずに乾燥させる。
 植え替えは、毎年やったほうが良い。バックのバルブは毎年落るため。




Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania Tolmania

Tolumania トルマニア属 (略 Tolu.)

 約35種が西インド諸島に分布している小型の着生種。属名はトロイアの英雄アエネアスの敵 Tolumnisu にちなむというが、その理由は分からない。
葉は扁平で肉厚のものが多く、葡蔔茎はやや長い。花茎は葉の間より出て伸び株の割に大きな花をつける。冬の低温には乾燥させることで耐えられる。

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Tolu. variegata バリエガタ

 キューバとイスパニオラ島原産、種名は斑入りの意味だが葉に斑はないのでどの部分を指しているのかは分からない。
バルブはほとんど無く、葉は扇状に二列に付き肉厚。花茎は葉の間より出て直立し、長さ30cmぐらいになる。花径2.5cmぐらいの花を数輪つけ、花色は変化に富み、白から桃色で基部は褐色。冬から初夏咲き。
 栽培はコルクにつけるのが良く、冬は低温の場合は乾燥気味に。

Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis Trichoglottis

Trichoglottis トリコグロティス属 (略 Trgl.)

 約55種が主にフィリピンとインドネシア、少数がアジア大陸、スリランカ、ニューギニア島、オーストラリアなどに分布してる単茎性の着生種。 属名はギリシャ語 の「毛」と「舌」を組み合わせたもの。リップのところに毛が生えてるの指すのか?
 革質の葉を2列につけ、葉の付け根から花茎を出し、やや肉厚の光沢のある花を1〜数輪つける。

Trgl. fasciata ファシアタ

見よ⇒Staurochilus fasciatus

Trichopilia Trichopilia Trichopilia Trichopilia Trichopilia Trichopilia Trichopilia Trichopilia Trichopilia

Trichopilia トリコピリア属 (略 Trip.)

 属名は tricho(繊毛)と pilos (フェルト帽)の2語からなり、ずい柱先端が房のある帽子状になっていることによる。メキシコ、 西インドからブラジルにかけ約30種が分布、やや小型の着生らん。

Trip. suavis スアビス

 2005年4月撮影 種名は快い、気持よいの意味
コスタリカ、コロンビアの1000〜1700mに自生してる着生種、草丈は20〜30cm、 ほぼ円形で肩上がりの扁平のバルブに、長さ20cmぐらいのやや硬い葉を1枚付ける、花茎は長さ 5〜10cm、弓なりに下垂する、 バルブが充実すると1バルブに3本ぐらい出る、1花茎に10cm前後の花を3〜6輪つけ。香りが有り、個体差もかなり有る。
栽培しやすく、 冬の最低温度も5℃あれば十分、乾燥は嫌い、光線は暗めの方がよい、

Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella Trisetella

Trisetella トリセテラ属 (略 Tris.)

 属名はラテン語の trisetellus(三刺毛)の意味で、セパルの先端に突き出てる尾状の形による。
 中央アメリカからアンデス、ベネズエラのアマゾン、 ブラジルとボリビアに及ぶ広範囲に約20種類の中、小型の蘭でおもに着生してる。
匍匐茎はごく短く、茎は直立または斜上し短い、葉は1枚、肉厚で立つ、 芽吹きが良く、密集して生える
 花茎は細く硬い、株が大きくなると一度に数本直立または斜上して出る、葉の付け根より出て、1から数輪つける。ペタル、 リップは小さく、セパルが大きく発達し基部が接合し先端は細く針状になっている。
 比較的、耐暑性があり、山上げなどしなくてもよい種類がある、 雲霧林に自生しているので水(シリンジ)は多いほうが良い、一時期、乾かしてやると花上がりが良いようだ、植え替えは梅雨前から夏は避けて涼しい時期が良い。

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Tris. hoeijeri ヘイエリィー

 エクアドルの海抜1800m付近に自生してる、種名は人名による。
 茎は直立し、長さ0.3〜0.4cm、葉は直立し、硬く線状で長さ2.5cm前後、花茎はほぼ直立し、 硬く長さ6cmぐらいまで伸びる。花はセパルが大きく発達して基部はお椀状だがよく開き、鶴が羽を広げてる様な感じにも見える。栽培は比較的、やさしい、 夏は潅水が多すぎて蒸らさない様に注意する、雨に当てるのは良いようだ、涼しい時期は水(シリンジ)は多めにする。冬の最低温度は5℃、遮光は夏は70%、 冬は50%ぐらい。開花期は夏の暑い時期は咲かないが後 秋、冬、春、と気ままに咲くようだ。株が充実した後、少し乾燥すると、まとまって咲きそうだ?
 個体により花の大きさにかなり差が有りそう?

Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda Vanda

Vanda バンダ属 (略 V.)

 約40種、熱帯アジア、インドから東南アジア、中国南部、ニューギニア島、オーストラリア、ソロモン諸島、フィリピンから、台湾、琉球まで広く分布している 着生種。属名はインド産の roxburghii に対するサンスクリット語の呼名にちなむ。
 単茎性種、株は立つか下垂し、二列の多くの葉をつける。葉は線状舌形で硬い。花茎は葉の付け根より出て一輪から多数の花をつける。花は展開しセパル、ペタルは ほぼ同じ形でリップは蕊柱の基部につき3裂し短い距がある。
 以前はバンダ属だった種類が、リップの中央が強くくびれ、距がない Euanthe(ユーアンテ)属、葉が棒状の Papilionanthe(パピリオナンテ)属、花が半開し、 距がほとんど発達しない Trudelia(トゥルーデリア)属に分かれている。   0901

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V. coerulea セルレア

 インド、ミャンマー、タイ、中国南部雲南省の海抜800〜1700mに自生している。種名は「青色の」の意味で花色に由来する。和名では「ヒスイラン」 と呼ばれている。
 草丈は150cmぐらいになり、葉は革質で長さ25cmぐらいになる。花茎は葉の付け根より出て直立または斜上し長さ60cmぐらいなり、径10cm ぐらいの花を15輪ぐらいつける。花は個体により網目がはっきり出るものと出ないものが有り、ペタルは基部が細くよじれて開花するがこれも個体により開花後元に 戻るものもある。リップの側裂片は小さく尖る、これがセルレアの特徴のようである、交配種になると尖らずに丸くなるようだ。秋咲きなるも不定期に咲くことがある。
 栽培はバンダとしてはクールタイプでタイでも普通のバンダとは一緒に出来ずに山の方での栽培になるそうだ、一時、夏は山上げをしていたが最近では光線を 好むと言う事を聞いたので極力、日に当てるように栽培、真夏でも無遮光で置いてみたが以外に調子が良いようだ。水が少ないと根が素直に伸びないで団子状になるので 注意したほうが良い。  0901

V. coerulea,pink strain セルレア、ピンク系

 上記のピンクタイプ、セルレアでピンクも変な感じだが、綺麗なピンク。元ははっきり判らないが実生が出回っている。 0901




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