農業高校時代、草花部に入部して、蘭の無菌培養をやっていた中で、Paphiopedilum の無菌播種に興味を持ち研究のテーマにしたのがきっかけで、 いまだに Paphiopedilum から離れないでいます。このページではPaphiopedilum について色々まとめて見ようと思います。
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Paphiopedilum の属名の由来は、Paphia キプロスの古都、または、Paphous 女神の名前、と pedilon サンダルの意味の2語からなり、
ビィーナスのスリッパの意味。リップの形から由来する。英名も「貴婦人のスリッパ Ladys Slippers 」と呼ぶ。略はPaph.
Paph.が日本に紹介されたのは明治の中ごろ(1890年ごろ)である、この時に最初に入った品種は
insigne
で和名を「トキワラン」と名づけられたとの事。今は「パフィオ」と呼ばれているが、国際園芸に入社した頃は、Cypripedium と混同していて「シィップ」
と呼ぶ人もいた。
Paph.の最初の交配は1869年の Harrisianam (barbatum x villosum) である。
追加 venustum
1999年6月撮影
Chloroneura 亜族、フィリピンの1000m から1500m に産する。葉の長さは15〜20cm で斑入り葉、花茎は20〜25cm で直立し、
1輪つける、花は径約10cm 、ややペタルがそり気味になるがドーサルとペタルにピンクが入るのが良い。育種に使い、ピンクがうまく出ると面白いと思う。
開花期は春から初夏。栽培しやすく、花付も良い。
2002年12月撮影
Parvisepalum 亜族、中国は雲南産、1979年、雲南の碧江で F.Y.Lou等によって発見。種名は「アンズ色」の意味。
葉の長さは6〜12cm、幅1.8〜2.3cm斑入り、開花期は冬から春。
耐寒性は強く霜が降るような所でも大丈夫、夏の暑いときは乾燥気味に栽培する。
ランナーが出るので平鉢などで大きめの鉢でミックスコンポストなどで植えて栽培すると良い。
arumeniacum と micranthum の葉による識別
Sigmatopetalum 亜属 Barbata 節 Barbata 亜節、マレー半島、海抜700〜1200mの湿り気の多い木陰に自生している。種名は「ひげのある」の意味。
葉は濃緑色と淡緑色の斑紋様で長さ15cmぐらいになり、長楕円形で3〜5枚つける。花茎は直立し長さ25cm位になり径9cmぐらいの花を1輪つける。
ペタルは斜め下方へ伸び、縁にいぼ状の斑点があり、毛を生じる、たぶんこれが種名の由来かも。春から夏咲き。
栽培し易く、良く増える、冬の最低温度は10℃位あれば良く乾燥を嫌う。細かく分けずに大株で作るようにすると良い。
本属最初の交配種 Paph.Harrisianum は本種と Paph.villosum を交配して1869年に J.Dominy が作出した品種。 0805
Brachypetalum 亜族、タイからビルマの海抜300mから1600mの腐葉土の積もった石灰岩上や石灰岩の割れ目に生える。
種名は「清楚な」の意味。葉の長さは10〜20cm、幅3〜5cm、厚肉の斑入り、開花期は春から初夏。
植え込み材料は、粗めのミックスコンポストで上に少し寒水石を置くと良さそう。
(御呪い) 軟腐病にかかりやすいので葉の付け根に水がいつまでもたまらないように注意する。風の通りの良い所に置く。
Blephalopetalum 節、ブーゲンビル島中部、海抜900〜1300mの雨の多い、樹陰の林床に生育する、種名は産地の地名にちなむ。
葉は濃緑色と淡緑色の淡い斑紋入りで4〜6枚、長さ20cmぐらいになる、花茎は直立し長さ15cmぐらいで、
横幅5cm、縦の長さ8cmぐらいの縦長の花を1輪つける、花期はおもに夏。
栽培しにくくなかなか万作の状態にならなく、いつも一芽で終ってしまう。
Sigmatopetalum 亜属、Barbata 節、Barbata 亜節 タイ、南ベトナムの海抜600〜1100m、種名は硬皮(たこ)状の意味
、ペタルの上辺にある黒紫色の斑点を指すようだ。
葉は濃緑色と緑白色の斑紋、長さ20cmぐらいで斜上する、花茎は長さ40cm
ぐらいになり径11cmぐらいの花を1〜2輪つける。夏咲き。
栽培し易い、冬の最低温度は10℃位あれば良い、乾燥を嫌い、
3号鉢ぐらいまではプラ鉢で水ゴケ植えが良い、3.5号鉢以上はプラ鉢でバークが多目のミックスコンポストが管理が楽。
Paphiopedilum 亜属 Stictopetalum 節、ミヤンマー(Arakan 山脈、Shan 地方−海抜1700m)、インド(Assam 東部)の
石灰岩上に自生してる。種名は本種をイギリスで最初に開花させた J.Chaelsworth 氏にちなむ。
葉は6枚ぐらい出て、細長く、幅2.5cmぐらいで長さ20cmぐらいになる、全体にゆるく波打ち、表面は緑色、裏面は暗緑色に
紫紅色の細点が入る。花茎は直立または斜上し、長さ10cmぐらい、個体による15cmぐらいまで伸びる、径8cmぐらいの
ドーサルの目立つ花を1輪つける。秋咲き。
栽培は比較的容易で冬の最低温度が10℃位有れば良い、プラ鉢で軽石など多目のミックスコンポストが良い。
superbiens ver.curtisii ⇒superbiens
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Sigmatopetalum 亜属 Barabata 節 Loripetalum 亜節 北ボルネオ産、Kinabalu 山、海抜1350〜1500m付近で最初発見されたが、その後300〜450m
の Lawas の南、Trusan 川近くでも発見されている。種名は1860年に初めて咲かせた J.Day にちなむ。
葉は長さ20cmぐらいになり、表面は暗緑色と黄緑色の美しい斑紋様、裏は淡緑色の無地。花茎は直立し長さ25cmぐらいになり、径15cmぐらいの花を
1輪付ける。
日本には古くから輸入されていたがほとんどの個体が品種違いで、本物を見たときはあまりの違いにビックリしました。栽培は比較的容易だが冬場の最低温度が
15℃ぐらいが管理はラク。 0807
Parvisepalum 亜属 ベトナム原産 種名はヨーロッパに紹介した M .Delenat 氏にちなむ。
葉は6〜9枚、長楕円形で厚肉、長さ13cmぐらいになり表は暗緑色に灰緑色の斑紋様、裏は緑色地に濃紫色の不規則な横縞模様。
花茎はほぼ直立し、長さ25cmぐらいになり濃紫色で白色の軟毛を生じる、径9cmぐらいの淡桃色の美しい花を1〜2輪つける。花期は冬〜春
1913年にヨーロッパに紹介され、その後1922年にベトナム中部で再発見され、その後は見つかっていなかった、
一時期栽培されていた株は1922年に発見された1株のセルフ苗の系列である。その後、1995年に再発見される。
国際に入社した当時はヨーロッパからのフラスコ苗で入っていたが栽培が良くわからずに株が大きくならずに苦労したが、最近では実生苗も取れ易、
栽培も比較的、楽な種類になっている。
パフィオの中で桃色を含む原種で桃色を出す上での交配親と重要視されているた、しかし、
micranthum が出るまでは美しい桃色を発色している delenati を使った交配は斑入り葉のアルバ系しかない。
開花時期が遅れ、梅雨の時期などに入るとせっかく開花しても、灰色かび病などが花弁に出て見苦しくなる、また、高温多湿だと花もちも悪くなるので、
出来れば、花芽が確認できたら少し温度を上げて開花を促進してやると良い。
Paphiopedilum 亜属 Thiopetalum 節 インド、デカン半島南部の1500〜1700mに自生してる、種名は1865年に発見した「C.Drury」にちなむ。
葉は5〜6枚、緑色葉で長さ25cmぐらい、花茎は直立し長さ20cmぐらい伸び、径6cmぐらいの花を1輪つける、花は開花後、日が経つと鮮濃黄色に変わる、
ペタルとドーサルに黒紫の太い筋が中央に入る。
株は丈夫だが成長が遅く、1芽が完成するのに2年ぐらいかかる。
Paphiopedilum 亜属 Stictoptalum 節 ミャンマー、タイ、インド、ベトナム、中国の海抜800〜1800mに自生してる。
種名はイギリスのランコレクターの名前にちなむ。
葉は長さ20〜25cm、幅2cmぐらい、肉厚で光沢のある緑黄色。花茎は直立し長さ15〜20cm、
子房は光沢のある紫黒色、ごく短い紫色の毛を生じるがほとんど目立たない。花は径13〜16cmで1輪つける。初夏咲き。
栽培し易く、芽吹きがよく、大株になりやすい。プラ鉢でミックスコンポスト植えにして普通のパフィオよりも少し乾かしぎみに栽培すると良いみたいです。
唐沢先生は1982年にhirsutissimum の変種として記載してるがここでは別種として載せます。
esquirolei と hisutissimum 違い
Papiopedilum 亜属 Ceratopetalum 節 本節は Sigmatopetalum 亜属に含まれていたが、葉が緑色で気孔数が多く染色体数が違う事から
Paphiopedilum 亜属に含まれるようになった。
ヒマラヤ山麓、海抜1200〜3000mの森林の縁や川の高い土手の草木の陰で腐葉土と石灰石の混ざった場所に自生、
ラン収集家 Fairrie氏がアッサムから採集してきのを記念に付けられた種名。
葉の長さは10〜20cm、細長く舌状、花茎は長さ10〜25cmで直立し、花径、35〜40mm x 50〜60mmの縦長の花を1輪つける、開花期は冬。
日本で栽培すると、小さな株になるが昔、山取りで入荷してた頃は葉はかなり長く小さな株と言うイメージはありませんでした。
スタミノード
Brachypetalum 亜属 タイ(半島部と近辺の島、海抜0〜100m付近)原産、種名は本種を紹介した Godefroy にちなむ。
葉は5枚ぐらいで長さ15cmぐらいになり長楕円形、湾曲し肉厚で濃緑色と灰緑色の斑模様、花茎は直立または斜上し長さ5cmぐらいになり、
径9cmぐらいの花を1花つける。春から夏咲き。
唐沢先生によると染色体の分析や外部形態により ベラチュラムとコンカラーの自然交雑種と考えられるとのこと。
RHSではコンカラー x ベラチュラムで1891年に Conco-bellatulum、1898年には Walkerianum で二重の登録になっている、キューガーデンでは
自然交雑種ではなく一つの種として記載されている。 0810
Polyantha 亜属 Polyantha 節 フィリッピンのルソン島、海抜1,000m付近の山地に自生してる、種名はハンガリーの大司教で植物学者の Cardinal Haynald を記念したもの。
葉は6枚ぐらいで長さ35cmぐらいになり線状舌形、肉厚で緑色、花茎は斜上し長さ45cmぐらいになり、径15cmぐらいの花を数花つける。強健で作りやすい、冬から春咲き
近縁の lowii との違いはドーサルに有る haynaldianum は粗い褐色の斑点が入り、lowii は褐色のぼかしになり、斑点がない。
ベトナム北部、850〜900mに自生してる着生種、種名は人名にちなむ。
葉は長さ4〜12cmやや肉厚で葉先が3つに割れている。
花茎は5cmぐらい直立し伸び、径5cmぐらいの花をを1輪つける。水はけのよいコンポストで植えるとよいみたいだ、小型でかわいらしく、個体差もある。
Paphiopedilum 亜属 Stictoptalum 節 ミャンマー(カシー山地)、インド(アサッム)の海抜1000〜3000mの高地、腐葉土の積もった岩上、
ときに木の股などに着生する。種名は剛毛が多いの意味。
葉は長さ25〜30cm、幅2.5〜3cm、斜めに立ち、半ばから先は弓状に曲がる。
濃緑色で裏面基部には紫黒色の細点が入る。花茎は斜めに出て長さ12〜30cmになり、暗紫色の粗毛を密生する。花は径13〜16cmで一輪つける。
子房は紫褐色で暗紫色の粗毛を密生する。冬から春咲き。
栽培し易く、芽吹きがよく、大株になりやすい。プラ鉢でミックスコンポスト植えにして普通のパフィオよりも少し乾かしぎみに栽培すると良いみたいです。
esquirolei は唐沢先生は1982年に変種として記載してるがここでは別種として載せます。
esquirolei と hisutissimum 違い
中国、雲南とベトナム北部の海抜1,000〜1,200mに自生、種名は人名から由来する。
葉は緑色、長さ10〜17cm、花茎は直立し短毛を密生し、
長さ12〜15cm、径5cmぐらいの花を1輪つける。比較的栽培しやすい。
他の個体 No.53
Paphiopedilum 亜族 Paphiopedilum 節 アッサム原産, 種名は「著名な、抜群の」の意味。
葉の長さは 20〜30cm、緑色、花茎は斜上し 20〜40cm、伸び、径 10cmぐらいの花を通常1輪つける、花期は冬。丈夫で比較的、栽培しやすい。
現在の交配種の元になった代表的な品種の一つ、主に花を大きくするのに役立ったようだ。
多くの園芸上の変種や個体名が多く記録されているが、現在良く見られるのは 'Oddity' や ver.Sanderae ぐらいである。
ボルネオ、カリマンタン島の600〜1100mに自生してる、種名は人名にちなむ。
葉は長さ60cmぐらいで10枚ぐらいつける、
花茎は直立するが花が多いと咲く頃にいはやや傾斜する、ペタルの長さが10cmぐらいの花を多いと14輪ぐらいつける。冬咲き。
株は丈夫だが成長が遅く、
芽が完成するまでに2〜3年かかる、1株で毎年花を見るのは難しい。
シノニム(同種異名)=topperi
シノニム(同種異名)⇒ philippinense
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Parvisepalum 亜族、中国雲南原産、海抜450〜1700m 種名は「小さな花」と言う意味だがイマイチ理解できない?
この種類の最初の記載の寸法がごく小さかったせいなのかもしれない。
葉は5枚ぐらいつき長さ10cmぐらいで暗緑色地に
緑白色のこまかい斑紋様、裏面は濃紫色の細かい点が全面に横縞状に入る。株だけでarmeniacum と区別するのは葉の先端部の違いを見る。
花茎はほぼ直立し、褐紫色で白毛を密生し長さ15cmぐらいになる、径7cmぐらいの花を一輪つける。産地により個体差が有る。
寒さに強く、屋外でも十分冬を越す、夏は涼しい方が良く、暑いようであれば光線は弱目、潅水を控えめにして蒸れないようにする、
秋、涼しくなってから潅水はたっぷりやる。ランナーが出るので平鉢などで栽培すると良い。花期は冬から春
1997年2月撮影
Brachypetalum 亜族 マレー半島西側の島、石灰岩の割れ目に生育してる。種名は「雪白色」の意味。
葉は長さ10〜13cm、肉厚で濃緑色に灰緑白色の斑が入り、裏側は濃黒紫色、花茎は直立し、長さ10〜15cm、花径5〜7cmのものを1〜2花つける。
花期は春から初夏、Brachypetalum 亜族の中では比較的栽培しやすい、軽石などを含んだミックスコンポストに少量の寒水石を表面にのせると良い。
Polyantha亜属 Mystropetalum節、ビルマ、タイ北部から雲南までの海抜1300〜1500mの樹に着生してる、種名は発見者の「R.C.Paris」にちなむ。
葉は肉厚で濃緑色、幅6cmぐらいで長さ35cmぐらいになる、花茎は斜上し、丈夫で長さ60cmぐらいになる、花は幅10cm、
長さ15cmぐらいのペタルの長い縦長の花を10輪ぐらいつける。夏咲き。
栽培は容易で寒さにも強い、多輪性の交配親に良く使われる、しかし、
この子供は日が強いと葉緑素が抜けたようになる(日焼け)。
Polyantha 亜族、Mastigopetalum 節、フィリピンの海岸近く、比較的日当たりの良い場所に地生または着生。種名は産地にちなむ。
葉は肉厚で緑色、硬く斜上し長舌形で長さ25cmぐらいになる。花茎は直立し長さ50cmぐらいになり、通常3〜6輪を開花させる。
ペタルは細長く16cmぐらいになり、ねじれながら斜め下方に伸びる。夏咲き。
株は丈夫だが成長は遅いようだ、したがって花付も悪い。冬場の最低温度は7〜8℃でも枯れる事は無いができれば15℃ぐらい保てると良い。
植え込み材料は粗めのミックスコンポストで着生種のイメージで潅水すると良いかも?
シノニム(同種異名)= laevigatum, roebbelenii
色素の無いタイプだが完全なアルバではないもの。 0807
Polyantha 亜属 Mastgopetalum 節 カリマンタン島原産、種名は広い葉と言う意味、2001年遊川氏により記載された。
葉は長さ20〜30cm、幅7.5cmぐらいになり、緑色で波状になる花茎はやや斜めに伸び、長さ30cmぐらいになり径20cmぐらいの花を5輪ぐらいつける。
ペタルは長さ15cmぐらいになり、斜め下に伸びて先端はねじれる。
成長は遅く、芽吹きもあまり良くない、高温を好む、
植え込み材料は軽石などのミックスコンポストでプラ鉢植えで良い。
シノニム(同種異名)= stonei ver.latifolium 交配に使用した場合は platyphyllum で登録
Cochlopetalum 亜属 スマトラ島北部の海抜500〜1000m、雨量の多い腐葉土の厚く堆積した場所に生育する。種名は「サクラソウ属に類する」の意味。
葉は長さ15〜25cm、やや硬く、全体に波打つ、表面は濃緑色で淡緑色の脈が入る。付け根の縁には白色の毛を生じる、裏面は光沢のない緑色。花茎は
斜上し長さ30cmぐらいになり、緑色で白色の短毛を密生する。径7cm位、黄緑色の花を一輪ずつ順次開花させる。liemianum と産地が近く、アントシアニンを
欠くタイプのものとも考えられていた。国内に入ってきた時は名前が付いてなくsp としていた。0805
前種の変種として扱われているが liemianum と primulinum との中間的な形質をしており、産地も同じ地方であるので雑種起源のものと思われている。0805
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Sigmatopetalum 亜属 Planipetalum 節、香港とその対岸の中国本土、海抜300〜700mに地生してる、種名は紅紫色の意味。
葉は長さ10〜15cm、
濃緑色と黄緑色の美しい斑入り葉色、花茎は直立し15cm前後で径7cmぐらいの花を1〜2輪付ける、小形種、比較的栽培し易い。冬咲き。
原産地で絶滅寸前だそうで種の保護を求められる。
シノニム(同種異名)⇒ philippinense
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Paphiopedilum 亜属 Thiopetalum 節、ミャンマー西部からインド北東部の広くに分布し、海抜300〜1300mの多くは川沿いの石灰岩地に自生してる、
種名は本種を栽培し始めて開花させた Spicer氏にちなむ。
葉の幅は3〜4cmで長さ15〜20cm、緑色で濃緑色の脈が目立つ、裏側の元の方には濃紫色の点が有り、
全体に波打ち横に広がる。花茎は長さ10〜20cm、蕾が大きくなるにつれて傾斜する、径7cmぐらいの花を一輪つける、ペタルの上の縁は強く波状になる、冬から春咲き。
株は丈夫で栽培し易く、芽吹きが良く大株にしやすい。株や花の大きさに個体差がかなり有る。育種初期では多用さらた種でほとんどの交配種に関与してる。
Polyanta 亜属 Mastigopetalum 節、西ボルネオ、海抜300〜500mの石灰岩上の腐葉土などが溜まった所に自生してる、
種名はイギリスのラン園の栽培家「Stone」を記念してつけられた。
葉は肉厚の光沢の有る緑色、幅6cm長さ35cmぐらいになる、花茎は直立し60cmぐらいになり、
径10cmぐらいの花を5輪ぐらいつける。ペタルが湾曲して下垂しねじれるのが特徴。夏咲き。
冬の最低温度は10℃位でも良いが高めの方が栽培し易い、
植込み材料は軽石やバークを混ぜたミックスコンポストにプラ鉢が良い。
シノニム(同種異名)⇒platyphyllum
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Sigmatopetalum 亜属 Planipetalum 節、タイの北東部、海抜250〜1000mの樹におおわれた川沿いの腐葉土に富む沃土に地生してる、
Paph.callosum の自生地と接している、種名は採取したタイのP.Sukhakul氏にちなむ。
葉は長さ10〜20cm、濃緑色と緑白色の美しい斑入り葉、花茎は直立し20〜25cm、径15cmぐらいの花を1〜2輪つける、比較的栽培し易く、
生育旺盛で1年に2回芽を出し、大株になり易い。冬から春咲き。
Polyantha 亜族 Mastigopetalum 節、ボルネオ、カリマンタン島、海抜600〜960mに自生、
種名は発見者 H.Supardi にちなむ。
大型の種類で葉は緑色で光沢があり、長さ60cmぐらいになる、花茎は直立または斜上し長さ60cmぐらいになる、花は縦の長さが
10cm位になりリップは前方へ突出す。ペタルは細く、下がり湾曲し先端部にかけて不規則にねじれて曲がる。
成長は遅く冬の温度が低いと一芽完成するのに2年ぐらいかかる、株は丈夫でプラ鉢などで粗めの軽石、バークなど、
混ぜたミックスコンポストが良い。夏から秋咲き。
Sigmatopetalum 亜属 Barabata 節 Loripetalum 亜節 スマトラからモルッカ諸島の落葉が積もった場所。種名は気高きの意味。
葉は濃緑色と緑白色の鮮明な斑入り、長さ20cmぐらいなる。花茎は直立し長さ30cmぐらいになり、先端に径10cmぐらいの花を一輪つける。夏咲き。
水は好きな種類で灌水が少なめの人はプラ鉢に水苔かニュジーランドバークの9号単用で植えると良い。光線は弱目で冬の最低温度は12℃ぐらいが良い。
curtisii カーティシィは一時期別種に扱われていたが1988年に superbiens の変種として扱われるようになった。
curtisii の種名は発見者でありペナン植物園の
園長だった Curtis 氏にちなむ。
個体名'Tokyo'BM/JOGA 1996年6月撮影
1994年6月 入賞 入賞時の記録 NS 9.0 x 9.0 cm ドーサルセパル 4.6 x 4.4 cm ペタル 1.8 x 6.0 cm リップ 3.9 x 6.5 cm
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スマトラ島(海抜1,000〜1,800m)花茎は直立し、長さ30cm前後、花径10〜14cmで通常1花つける。 花期は冬から春。葉は長さ15〜25cm、斑入りで変化に富む、栽培しやすく趣の有る花である。
シノニム(同種異名)⇒kolopakingii
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Sigmatopetalum 亜属 Sigmatopetalum節 ネパール、バングラディシュ、アッサム、インド東部の比較的暖かい谷間、海抜1,000〜1,500mに自生してる、種名は「可憐なの」意味、
女神 Venus から来る。
葉は表は濃暗緑色と暗緑色の特徴のある斑紋、裏はほとんど黒紫色で長さ20cmぐらいになる、花茎は直立し、25cmぐらいまでになり、
径9cmぐらいの花を1輪つける、リップの濃緑色の網目が特徴。比較的、丈夫で栽培し易く、大株になり易い、冬咲き。
色素の入らないアルバの系統
出回っている株は実生か、それの分け株である、株さえしっかり出来ていれば、シブリングの種は取れ易く、発芽し易い。
Paphiopedilum 亜属 Paphiopedilum 節、中国南部とラオス、ベトナム原産、種名は長い軟毛のある意味、花茎と子房に長い軟毛のあることによる、
変種名は地名にちなむ、基本種に比べ葉が立ち、幅が狭い、ドーサルが白地に中央部褐色の斑点がすじ状に入る。
栽培は容易で多くの交配種の元になっている、
パフィオの最初の登録は「Harrisianum 」で「villosum 」と「barbatum 」の交配で1869年に作出登録されている。
Barbata 節 Chloroneura 亜節 ボルネオ島、キナバル山海抜1,500m付近に自生、種名は緑色の意味。
葉は細長く緑色と黄緑色の斑紋、花茎は直立し長さ、
25cmぐらいになり、径9cmぐらいの花を1輪つける、花期はおもに夏。
栽培、やや困難、
色素の入らないアルバの系統
(♀ Astarte x ♂ niveum) L.1922年 登録
小中輪の花、黄色を含まない綺麗な白、スタミノードのグリーンがよけい目を引く。葉はブラキ系の厚みの有る葉で濃い緑色でわずかに斑入り。
国際園芸では1967年に国内で増えた株を購入したのが初めてになる。秋から冬咲き。 0901
insigne | |||
| | |||
Astarte ―― | | ( St.Quintine 1914) | ||
| | | | bellatulum | |
| | Psyche ―――――― | | ( Winn C.1893) | |
| | niveum | ||
Albion ――― | | ( L. 1922) | ||
| | |||
niveum |
(♀ Takats x ♂ Winston Churchill) T.Ishii 2006年 登録 系統図
名前は「おおくま座」の中で最も明るい星の名前から取りました。アマンダ系の点花整形花に種の取れ易い有名な点花の親を交配。
アマンダの子はステームが短く、ペタルが茶褐色で抱え込みが改良されればと思い交配。
(♂lawrenceanum x ♀Maudiae) Pauwels T & Cie 1991年登録
'Hagers' | NS 110 x 100mm | 2002年10月撮影 |
(♀ liemianum x ♂ moquetteanum) Orchids Ltd 2006年 7月登録
Cochlopetalum亜属同士のの交配、
咲き始めると一輪自体の花命は短いが半年から1年間咲き続ける。生育は遅く花をいつまでも咲かせていると芽吹きも悪く、株を作ろうと思ったら花茎は早めに切ったほうが良い。
1992年に交配したのだが1993年には moqutteanum は glaucophyllum の変種として扱い Glaucoliem で登録されており、
初花が咲いても登録をあきらめていたのですがいつの間にか moqutteanum 自体が一つの種として認められていて登録できるようになっていて登録されていました。
(♀ Emerald x ♂ Oriental Veinus ) Mochizuki 1996年登録 系統図
Sigmatopetalum 亜属のみの交配、斑入り葉、ほとんどのものがアルバといわれる色素を持たない花を使っていると思われるが、わずかに色素が入るとなかなか抜けきれない、
果たしてきれいなグリーン花がさくか?
株は丈夫で栽培し易く、小形で咲きやすい。 0810
(♀ Cameo x ♂ Robert Paterson) Black & Flory 1942年登録
1969年4月 撮影 |
(♀ delenatii x ♂ Stone Isles) Kokusai 2005年登録 系統図
ベトナム産の原種にカロッサム系のビニカラーを交配した種類、ピンク色を狙ったのだが、カロッサム系の種類はアルバタイプを使うと綺麗なピンクになるようだ。
ビニカラーだとピンクでも濃くなりすぎて汚い色になるのが多いようだ。
葉の色自体、赤っぽいのとグリーンの強いのと分かれている。 0807
(♀ Muriel Constance x ♂ S.Gratrix ) Tokyo O.N. 2007年登録
Brachypetalum 亜属のみでの交配、株が小さくて咲くが花も小さい、株を大きくして咲かせないと本来の花が見られないかも? 初夏咲き。
ベラチュラム 二回、ゴデフィロエ 二回、ニベウム 一回の交配、ニベウムの形質が出れば花茎が伸びるのだが株を見るとベラチュラムの血が
強いような株である、結果はどうなるのか? 0810
godefroye | |||
| | |||
Greyi ――――― | | ( Corning 1888) | ||
| | | | ||
| | niveum | ||
| | |||
Muriel Constance ― | | ( Tannaci 1991) | ||
| | | | ||
| | bellatulum | ||
Death Note ――― | | ( Tokyo O.N.2007 ) | ||
| | bellatulum | ||
| | | | ||
S.Gratrix ――――― | | ( Gratrix 1898 ) | ||
| | |||
godefroyae |
(♀ lowii x ♂ niveum) Drewett Do 1892年登録
Polyantha節とBrachypetalum亜属との交配、うまくすれば、
白い多輪性の花が咲けばいいなと思い再交配したがやはりペタルが白くぬけなかった。
(♀ Mount Toro x ♂ rothschildianum) Booth F L 1989年登録
大型の多輪性の交配、Mount Toro は stonei x philippinese の交配、
株は丈夫だが、株が大きくなりすぎるのが欠点かな。
(♀ Actaeus x ♂ Astarte) Mc Laren H.D. 1932年登録
系統図 子供たち
白花の交配親としてよく知られてる種類、
白色を出す因子が強く、特に黄色系の花に交配して白花を多く出してる、ただ、細かい点と綺麗な白色でなく乳白色のものが多い、種が良く取れる、秋咲き。
(♀Sparsholt x ♂Qantas) Ratcliffe R & E 1972年登録
写真は 'Constellation'1974年に撮影
(♀ Desdemona x ♂ Tania) Alexander H.G. 1940年登録 系統図
マホガニー色の色彩が特徴的な花、
特に‘Westonbirt’は稔性がよく交配親として
広く知られており銘花も数多く出している。丈夫で栽培しやすく芽吹きは良い、花茎はすこし細いが長く全体にバランスがとれている。
これの子供は4倍体になりやすいので大輪の良い花が出やすいとの噂、実際に出ているしセルフ苗でも整形花になっている。
しかし、花を見るとイメージが湧かなくて交配に使いにくいが稔性がよく苗が取れるので遊ぶつもりでやって見ようと思う。冬咲き。 0808
(♀ Ferox x ♂ Jolly Green Gem) Murakami S. 1989年登録 系統図
大輪、黄緑色系同士の交配。
フラスコ苗から育ていくつか選別し交配親に使用したが一つも実らず、それでも咲くとつい交配してしまう、そろそろあきらめようと思う。0904
(♀ micranthum x ♂ delenatii) Orchid Zone(Root T.) 1990年登録
Parvisepalum亜属同士の交配、株は小形で花はパフィオには珍しいピンク系の
色彩、全体に型も丸くて整っている。花もちはあまり良くない、おもに夏咲き。
(♀ Dot McNay x ♂ Maudiae) Orchid Zone 1992年3月登録 斑入り葉、Dot NcNay は Maudiae に Nettie McNay、Nettie McNay は Maudiae に mastersianum、
Maudiae を3回使用、つまり callosum と lawrenceanum に mastersianum を1回入れた交配。
この交配でも80年代に出た callosum ’Jac’が使用されてるためビニカラー(ぶどう酒色)が出てる?。A.O.S.では1992年に 'McGood' 花径 13.5cm、
1993年に 'Red Wax'
花径12.2cmでHCCを取っている。株は丈夫で咲きやすい。
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(♀ Siretok x ♂ Ashoro) Kokusai 2007年1月登録 系統図
趣味家の人の交配で国際園芸でタネを預かり播種し苗を栽培していたところ2006年に花を見ずに他界されました。パフィオの育種が好きで登録はアイヌ語でつけていました。
Ashoro はご本人の交配登録で、Siretok は未登録のまま交配に使用していたため出所がさだかでなく国際園芸で登録しました。整形花で黄色地に大きい点を狙っていたようです。
(♀ niveum x ♂ tonsum) Ames F L 1898年登録
Paph.の初期の交配、ピンク系のはしりの花、niveum
を使ってる割に花径10cmと大きくなった、株が出来ると1茎に2輪つく、花期は冬から春、丈夫で作りやすい。斑入り葉、一般に出回ってる株は1個体を増やしたようだ。
(♀ Paeony x ♂ Redstart) Ratcliffe R. & E. 1962年登録 系統図 子供たち
薄い斑入り葉、濃赤色花、Paeony の形の良さと、Redstart の色の良さを引き継ぐ、個体'Chilton'が有名、1970年には1芽で18万円していた。
1973年には再交配が輸入されたが色は良いが、形が 'Chilton' を越える個体が出なかった。
株は丈夫で良く増える、早咲きで12月ぐらいから咲き出す。
交配親としても期待されてるがなかなか良い結果が出ないようだ、 'Chilton' は母株には使えるが花粉親としては種の取れる確立が低い。
(♀ rothschildianum x ♂ primulinum) Armacost & Royton (O/U) 1985年登録
大柄で一度に咲く多輪性のロスと小柄で1輪づつ咲く
プリムリナムとの交配、どちらに似るかで、だいぶ花のイメージが違うかも?
(♀Canberra x ♂ Blendia) Ratcliffe R & E 1964年登録
'Bazaar' | 'Nebula' | 'New Line' |
1978年3月 撮影' | 1976年3月 撮影 | 1988年5月 撮影 |
(♀ rothschidianum x ♂ victoria-mariae) Gruss 1997年登録
Polyantha亜属とCochlopetalum亜属との多花性の交配、
交配したときは未登録でしたが当方で初花を見る前に Gruss 氏により登録されました。厚い葉にわずかに斑が入り、花茎は太くしっかりし花は先端部にまとまって着くものが多い。
花の感じ、付きかたはなんとなく victoria-mariae に似てる。株は丈夫ですが生育は遅く、
花付はあまり良くないようです。
(♀ niveum x ♂ primulinum) Williamson 1980年登録
Brachypetalum 亜属と Cochlopetalum 亜族との交配、
小型で多輪性を狙った交配、うまくすれば緑黄色の丸い花が出れば面白いのだがやはり niveum の白の遺伝子が強く影響するみたいで、
殆ど白が出る、葉は濃緑色で小さく白い斑が入り、primurinumに似て縁が波打つ。株は丈夫で芽吹きが良い、おもに秋咲き。
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(♀ Orchilla x ♂ Telesis) T.Ishii 2006年登録 系統図
赤花整形花に土屋先生のお気に入りの赤花の交配、小株で開花、濃緑色と薄い斑入り葉が出る、葉幅は狭いものが多いが中には幅広く
ふっくらした個体もある。生育は早い。
(♀ Shirawoi x ♂ Amanda's Legacy) Shimizu,I 交配 国際園芸(株) 2008年登録 系統図
母親はWinston Churchill 、Small World、Sparsholt、Personality などが入った点花、父親には赤花整形花の Amanda に点花整形花の Pillsbury Legacy を交配したものを使用、
交配した本人は花を見ずに他界したため登録は国際園芸で済ませた。
本人はアイヌ語での登録をしていたが今回は会長得意の両親の合成語にて。
Shirawoi は‘Pirika’と付いていたが Amanda's Legacy は個体名はなく、両親とも詳細は分からない。 1105
(♀ Ernest E Platt x ♂ Blendia) Ratcliffe R & E 1959年登録 系統図
(♀ Shima 'Takatsu' BM/JOGA x ♂Ceaser Pitta) 1993年 交配、 2001年 初花、 2004年 登録
(♀Alma Gevaert 'Hagers' x ♂superbiens 'Tokyo') 1998年 交配、 2003年 初花、 2004年 登録
(♀Amanda x ♂ Andy Yamamoto) 国際園芸 1995年2月登録 島崎氏交配 系統図
島崎氏がパフィオに熱中していた頃の最後の交配、
(♀ chamberlainianumx ♂ rothschilidianum) Appleton 1901年登録
多花性の原種同士の交配、葉は緑色でやや波打つ、強健で株は大柄だが咲きやすい、
不定期咲き。
rothschilidianum が良く出回るようになってから日本でも幾つも再交配されてる。
(♀ Flight Path x ♂Sparsholt) Kimura,M.交配 Viengkhou,O. 1966年登録
下記の交配は1988年に趣味家が再交配したものである。(♀ Sparshlt'Jagur' x ♂ Fligt Pass'Constellation')
'0104' | '0105' | '0203' | '0306' | '0402' | '0402-2' | 'Pleiads' |
130 x 100mm | 記録なし | 120 x 105mm | 記録なし | 記録なし | 130 x 110mm | 140 x 130mm |
(♀ World Novenka x ♂ Twilight Ocean) I.Shimizu 交配 国際園芸(株) 2009年3月 登録 系統図
故清水さんの交配、粗い点でぺタルまで点が入るのを狙った交配。点花整形花の Sparsholt が3回、Thunder Bay が1回、それに大輪の要素が強い Pacific Ocean が1回入ったもので期待は大きい。
発芽率は良く苗が沢山取れた。初花が咲くまでは両親とも未登録。
(♀ Stan Bachman's Choice x ♂ Shella Hanes) Gallup & Stribling 交配 T.Ishii 2001年 登録 系統図
アメリカの業者の交配、ハタさんを通してフラスコ苗で入れたもの。黄緑色花として市場出し用の品種として当時は作りました。
株は丈夫で芽吹き、花上がりも良く暮れから咲き出します。しかし、葉が細く伸びるので株が見た目だらしない個体も有りました。
(♀ A.Lomax x ♂ Wendover) Hankey W.B. 1948年 登録 系統図
赤花の交配、古い交配だが深みの有る色彩、花茎が短く整形花の中では遅咲き。 1004
(♀ Green Mystery x ♂ Skipe Bartlett) Orchid Zone 1987年 登録 系統図
黄緑色花にF.C.パドルの子供の白花を交配したもの。
綺麗な白花になるものもあるが最後までクリーム色が抜けない個体も有る。この交配も苗の取れる個体があり、多くの交配に使われている。 1001
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(♀ Eridge x ♂ Hampden) Low Stuart Co 1951年登録 系統図 子供たち
赤花、点花、共に交配親として良く使われ、いずれも銘花を生み出しいる。種子の稔性が良く、苗が良く取れる。