このページでは蘭の交配種を紹介します。
自然交雑種でも人為的に再交配されたと判るものはこちらに載せます。
属名、種名はサンダースリストを
基準にしています。
交配親が記載されてる場合、前に母株 x 後に父株(花粉親)になっています。
属名をクリックすると飛びます。
Angcst. Bllra. Brsa. Brs.
Bl. Cal. Ctsm.
C. Cclna. Cym. Cirr. Cyc. Den.
Epi. Hmwsa. Lyc. Milt. Odcdm.
Odm. Pbn. Pna. Pps. Psnth. Phal.
Thw. Vuyl. Z.
以下、写真、をクリックすると大きくなります。
Angulocast Angulocast Angulocast Angulocast Angulocast Angulocast Angulocast Angulocast Anguloa(Ang.) x Lycaste(Lyc.)の属間交配
初期の頃のものは株が大きく、花もアングロアの形質が強く出てチューリップ咲きの品種が多いが
代だすすむにつれて花も開くようになり、色も赤系統は濃く深みのある個体も出るようになった。実生はリカステそのものより苗が取れにくい。
栽培はリカステに比べかなり丈夫で栽培し易い、肥料は好むほうである、夏の暑さも大丈夫だが、品種によっては夏場だけ遮光は70%ぐらいしたほうが
良い品種もある、冬の低温にも強く5℃あれば十分。
( Angcst.Tudor x Lyc.Island of Capri) 2003年 国際園芸 登録 系統樹
赤花を狙った交配だがAngcst.Tudorの形質が強く一つも赤花がでない、株は丈夫で作り易い。Angcst.Tudorは親としては形質が強すぎて使いづらい。
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( Lyc.Chita Sunset x Angcst.Paul Gripp) 2009年 Shimazaki登録 系統樹
赤花のリカステに淡いグリーンのアングロカステの交配、株が丈夫になって赤花で開きの良いアングロカステを狙った交配。
Brassada Brassada Brassada Brassada Brassada Brassada Brassada Brassada
Brassia(Brs.) x Ada の属間交配、1970年に Memoria Bert Field (Ada aurantiaca x Brs.verrucosa) を Grace S,Field により登録されたのが最初。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (Ada aurantiaca x Brs.Mary Traub Levin)1989年 Rohrl,H. 登録、アダの原種にブラシアの交配種をかけたもの、
アダ、オーランティアカの小株で咲き、オレンジが狙い目。
Brs.Mary Traub Levin の系統図
verrucosa
Rex ―|(Moir 1964)
| gireoudianum
Mary Traub Levin ―|(Levin 1986)
|
caudata
オンシディウムに近い仲間で比較的栽培は簡単、大株になりやすいので、バーク植えのプラ鉢栽培が良い、肥料は好む方で置肥などは 多めに施した方が良い、冬の最低温度は5℃ぐらいでも大丈夫だが水のやりすぎで病気が出易いので出来れば10℃位保てると楽である。
Brassia の属間交配 ⇒属名から 親の属名から調べる⇒逆引き
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (Brs.arcuigera x Brs.gireoudiana)1966年 Loo 登録
バルブは扁平で頂上に長楕円形の葉を1〜2枚付ける、花茎は新芽が伸びながら出てきてバルブが完成する前に開花する。強健で花立ちが良い、
A.O.S.での入賞個体は花径10.5 x 34cmの記録も有る。
1856年に Veitch が Dominii (furcata x mausca) を始めて登録、これがサンダースリストで最初の登録、1853年に John Dominy の指示により
John Harris が交配したとされている。2008年現在ではRHSのホームページでは sylvatica x triplicata になっており sylvatica は masuca、triplicata は furcata
と分類学上の正式名に変わっている、母親、父親もいつの間にか入れ替わっている?
日本産のエビネもこの属に入り、近年登録も多く行われている。
1960年に W.W.G.Moir が Green Mansions (viridiflavum x laminatum) を初めて登録してる。1959年にGrace Dunn が登録されているが現在では
雌雄同株のものは Clowesia (クロウェシア)属として扱われている。
カタセタム属はほとんどが単性花で雄花、雌花が別々に咲き、ほとんど雄花の開花が多いので交配する機会が少ない。
冬場の最低温度は15℃以上あったほうが栽培は楽です。温度が保てない時は灌水は控えめにし鉢の中は乾燥気味にして越冬させる。
新芽が伸びているときに屋外に出して長雨にあてると腐る事が多いので梅雨時に屋外に出すのはやめたほうが良い。新芽が伸びている時は
肥料と水は多めにするが新芽に長時間水が溜まっていると腐り易いので注意。
成長期の葉にハダニが付くと生育に大きく影響するので付かないように
する、そのためには風の良く当たる所で吊り、葉裏にこまめに水をかけてやる。コンポスト(植え込み材料)や素焼鉢にダニが住み着く
ので2年に1度はきれいに植え替えたほうが良い、その時に頭のバルブを2本ぐらいでバックバルブを外す、古いバルブを
いつまでもつけておくと腐りが入る場合がある。
expansum | |||
| | |||
Susan Fuchs ――― | | (R.F.Orch.1982) | ||
| | | | pileatum | |
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| | Orchidglade ――― | | (Jones & Scully 1971) | |
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| | expansum | ||
Penag ――― | | (Sun,Ooi Leng 1989) | ||
| | |||
pileatum |
2007年に再編された属で以前、Cattleya 属のものも含み、近縁の属も入れる。
Cattleya属及びその属間交配⇒属名から 親の属名から調べる⇒逆引き
南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。 0905
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜( C.Canhamiana x C.Purity) 1995年 Stewart Orchid 登録
交配するときには気がつかず、は種の段階で調べたら、すでに登録になっていた。
Stewart社の交配そのものは見たことが無いが、Sc.Canhamiana
(C.mossiae x C.purpurata 1885年 Veitch登録)はStewart社のセレクト、オリジナル分け株を使用、C.Purity(C.warneri x C.labiata 1913年 Ashworth,R.
登録)は実生からの選別個体、
希望はC.purpurata の様な木姿でカトレアらしいふくよかな花形でセルレアの濃いのが咲けばベストです?
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(C.Mini Purple x C.intermedia ) 1992年10月 Matthews登録
ミニタイプの交配、C.Mini Purpule は C.walkeriana x C.pumila(旧L.pumila)、オリジナルの交配見た事がないが、日本国内で何系統か交配されているがほとんどが
C.intermedia は アクイニーのセルレアを使用してるが100%アクイニータイプが出るとは限らない。冬から春咲き。
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(C.Siegfried x C.Stephen Oliver Fouraker ) 1978年 Hausermann登録 系統樹
母親の Siegfrid は intermedia の子供で実物を見たことがないがたぶんスプラッシュタイプ、それに白弁赤リップの Stephen Oliver Fouraker を交配したもの。 0911
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( C.sncorana, coerulea x C.Purity, coerulea) 2003年9月 国際園芸(株)登録
ミディータイプのセルレアを狙った交配、母親にレリアの原種、父親にカトレアのF1(ラビアタ x ワーネリ)を使いました。
両親ともにセルレアなのでまず間違いなくセルレアが出ると思い交配しました。株がシンコラナの様に小さくなり花はピュリティーのように大きくなれば理想的です。
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( C.walkeriana,semi-alba x C.Log Cabin 'No.1') 2006年3月 国際園芸(株)登録 系統樹
コンパクトタイプのセミアルバを期待しての交配、株を小さくするためにC.walkeriana を母親に使い semi-alba の中でも株の大きくならない個体を選んだつもり。
1995年には逆交配、C.Log Cabin を母親に使ったが花を見ずになくなってしまったようだ。
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( C.Ruth Montgomery x C.Memoria Dale Hutchison) 1994年11月 国際園芸(株)登録 系統樹
秋咲き紫桃色系、大輪整形の花に白弁赤リップの大輪を交配した種類。C.(旧Lc.)系の白赤は木が素直で栽培し易い種類が多く、交配親に使うとその性質が
出やすい。この品種のように紫桃色系に交配すると紫桃色から白赤まで色々出て咲くまで判らない。主に秋咲き。
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( C.Dinard x C.Memoria Robert Strait) 2006年10月 国際園芸(株)登録 系統樹
ミディーのブルーを狙った交配です、しかし、母親のLc.Dinard は初夏咲きのSc.Dinah を使ったラベンダーの交配でその中からリップが非常に濃いブルーの花が
出た個体を使いました。もしかしたらラベンダーに戻るのではないかと咲くまでは不安です。木姿はC.Dinard そっくりです。
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(C.Mini Purple x C.C.G.Robling) 国際園芸(株) 2006年6月登録
ミディータイプの大輪ブルーを狙った交配、母親のC.ミニ パープルは C.ワルケリアナ x C.プミラ 、父親の C.C.G.レブリングは C.ガスケリアナ
x C.パープラタと両親とも原種同士の交配。両親ともメリクロンを使用。母親にで株は小柄でバルブは丸みがあります。咲き方はC.プミラのように新芽が
伸びながら蕾がはいるタイプになりました。
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(C.Tokyo Magic x C.intermedia, aquinii) 国際園芸(株) 2006年5月登録 系統樹
鮮濃黄色、リップ先端濃赤紅色の中輪厚弁の花に原種の2枚葉のクサビ花を交配、小型種で黄色地にクサビ花を期待?
C.Tokyo Magic の親に大型のラベンダー C.Irenn Finny が使われているので隔世遺伝で出てこないか心配はあるが咲いてのお楽しみ。
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(C.Old Whitey x C.Princess Bells) Kodama's 1989年登録 系統樹
白の大輪同士の交配、整形大輪の花が多数出ている。ハワイのコダマ氏の交配。
冬咲き。
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(C.intermedia x C.warneri) Holden 1911年登録
原種同士の交配、オリジナルの交配は見たことがありませんが、セルレアを使用した再交配はいくつか見ました。
中形の株で栽培し易くセルレアの色もそれなりに出ますがインターメディアの形が強く出てしまいます。
今回の交配は母親にワーネリー、セルレアを花粉親にインターメディアのアクイニー セルレア使用して形の良いアクイニータイプのセルレアを狙いました。
初夏咲き。
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(C .sincorana x C .coccinea) 1987年 Stone 登録
ミニ系の交配、ソフロの朱赤が出やすい、株はシンコラナの硬い木とコクシニアの木姿に分かれる。栽培はシンコラナに似るよりコクシニアに似た木振りのほうが
栽培しやすいようです(うちでは)。主に冬咲き。
(C. coccinea x C. milleri) 1966年 Spencer 登録
ミニ系赤花原種同士の交配、濃赤色のきれいな花が咲いている、個体により花茎が強く真っ直ぐ立つものと弱く支柱を添えてやらないと倒れてしまうものがある。
栽培は難しいようで国内でも再交配されているが残ってるものはほとんど見ない。冬咲き。
(C.Wilmoss x C.trianae) Altenburg,R.(Prada) 1969登録 系統樹
ペタルが白地に大きなブロッジが入るタイプ、C.インターメディアのスプラッシュと違い、ゆったり咲き花が大きい。ブラジルで作出された品種で詳細はわからないが
たぶんC.トリアネーはムーレアナタイプを使われていると思う。
‘Crown’は国際園芸にはアメリカから1977年4月にほぼ開花サイズのメリクロン苗で入荷したがその後、アメリカの別会社からフラスコ苗を入荷したが
品種違いで、絶対数は少ない。
‘Rosa Yamaguchi’はブロッジがペタルの付け根まで入る個体だが同じ年の9月に同じ様なサイズで入荷している、こちらの個体は、より数が少なくほとんど見ない。
以前、ブラジルの蘭の雑誌に載っている写真を見たのだが上記の2品種が入れ違っていたような気がしたが、その後、確認はしていない?
咲くたびに交配に使おうと思うのだがいまだに実現できない、一つはやはり白地に大きなブロッジでより整形花、いま一つはC.ドーウィアナが二回入っているので
大輪整形花、黄色地に赤い大きなブロッジ。しかし、昔話でドーウィアナも「セミ・アルバ」が存在していてそれを使用していたのでドーウィアナを使用しても
「セミ・アルバ」が出るのだと? 0811
( C.Mary Sander x C.Mulleri) 1932年 Shimadzu 登録 系統樹
バルブは細く30cmぐらいになり、葉は横に寝るくせが有り一枚だが稀に二枚出ることも有る、セパル、ペタルとも綺麗な雪白色、厚弁、リップは雪白色で
白花には珍しく喉は淡いクリーム黄色、13cmぐらいの花を一茎に5輪つける、おもに春と秋に咲くが不定期咲き、昭和の40年代ごろまでは白の切花用品種
として多く栽培されていた。現在残ってる株はバイラスが入っているものが多く綺麗な株は少ない。
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( C.walkeriana x C.intermedia) 1985年 Goshima 登録 (交配者 Hamasaka)
原種同士のミディータイプの交配、両親とも色の変異が多く組み合わせにより色々なタイプの花が咲く。
丈夫で栽培し易い、主に冬から春咲き。0805
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Cattleya x Brassavola の属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Brassavola はバルブ、葉の細い種類のみ、コルダタ、ノドサなど
(B.nodosa x C.purpurata)1958年 Del-Ora 登録
バルブ、葉とも、カトレア、パープラタをブラサボラ、ノドサのように細くした株。株を見ただけではあまり作りたくない品種、
しかし、花を見ると特徴ある趣のある品種。芽吹きはよく大株になりやすい丈夫な種類。冬から春咲き。
Brassavola x Guarianthe の属間交配
Brassavola はバルブ、葉の細い種類のみ、コルダタ、ノドサなど
Guarianthe はカトレアから分離した属、中米の二枚葉の種類。オウランティアカ、スキンネリィーなど。
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( Gur.bowringiana x B.subulifolia=cordata) 1984年 Sammy 登録
原種同士の交配、樹勢が強くなり芽吹きが良い、花色と花形が趣が有って捨てがたい、夏の後半から秋咲き。
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Cattleya x Guarianthe の属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Guarianthe はカトレアから分離した属、中米の二枚葉の種類。オウランティアカ、スキンネリィーなど。
中南米に広く分布する着生種、約1000種に及ぶ中での交配。Encyclia 属などと近縁だがハッキリしたバルブが無く、リップが蕊柱と融合している。 0909
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Guarianthe x Prosthechea の属間交配
Guarianthe はカトレアから分離した属、中米の二枚葉の種類。オウランティアカ、スキンネリィーなど。
Prosthechea はエピデンドルムから分離した属、メキシコを中心に自生しているバルブが有り、先端に柔らかめの葉を2〜3枚付ける属。
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Cattleya x Laeliaの属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Laeliaはメキシコ産のみでアンセプス、ルベッセンスなど。
( Lc.Angel Love x C.Dorothy Wame) 1997年 国際園芸(株)登録 系統樹
バルブが細く、きゃしゃで根の数が少なく作りにくい個体もある、複色花でペタルの先にわずかに紅を差すものから、全体に複雑な、がらの入るものまで咲く、
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(C. Psyche x L. rubescens) 1963年 Crestwood 登録
C. Psyche はC. cinnabarina にC.coccinea で多輪性の赤花にレリアの原種でピンクの花を交配した品種、ステームが長く輪数がたくさん付くものが多い、
葉が長くなり使われてる原種は皆一枚葉なのになぜか2〜3枚葉になる個体もある。大株に仕様として極端に大きな鉢には植えないほうが良いみたいだ、
根が傷みやすい。小さめの鉢で栽培してるほうが無難である。冬咲き。
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Cattleya x Brassavola x Rhyncholaelia の3属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Brassavola はバルブ、葉の細い種類のみ、コルダタ、ノドサなど。
Rhyncholaelia属はBrassavola属のバルブが太く、葉の広い種類でデイグビアナ、グラウカのみ。
(Rby.Wakamodosa x C. Beaufort) 2006年3月 国際園芸(株)登録 系統樹
すんだ黄色の星咲きのミニカトレアを狙った交配、4代前は大輪の品種に原種または原種に近い品種を交配してる。弁の厚い花保ちの良い花を期待、
発芽率はあまり良くなく苗の数はあまり取れませんでした。
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Cattleya x Laelia x Rhyncholaelia の3属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Laeliaはメキシコ産のみでアンセプス、ルベッセンスなど。
Rhyncholaelia属はBrassavola属のバルブが太く、葉の広い種類でデイグビアナ、グラウカのみ。
( Rlc.Little Toshie x L.aurea) 2004年1月 国際園芸(株)登録 系統樹
ミニタイプのステームのしっかりし多花性の花を狙った
交配、バルブはズングリして葉も立ち場でわりとコンパクトな株、6cm鉢でも開花する。
大株に仕様と思って大きめの鉢に入れるが生育はいまいち良くない、小さめの鉢で栽培した方が良さそうだ。
花粉親の L.aurea はL.rubescens の aurea や yellow と言われてた種類が独立した種として L.aurea となりました。
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Cattleya x Guarianthe x Rhyncholaelia の3属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Guarianthe はカトレアから分離した属、中米の二枚葉の種類。オウランティアカ、スキンネリィーなど。
Rhyncholaelia属はBrassavola属のバルブが太く、葉の広い種類でデイグビアナ、グラウカのみ。
( Rth.Netrasiri Starbright x C.Netrasiri Beauty) 1996年 Buranaraktham,P. 登録 系統樹
ハワイで育種された、小柄な2枚葉の系統、派手でな色彩のスプラッシュ、夏から秋にかけて咲く。
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( Rlc.Little Toshie x Rth.Love Sound) 2008年 国際園芸(株) 登録 系統樹
母親は C.ビューフォートの子供でミニの黄色赤リップの整形花、父親は C.(L.)ブレゲリィーの子供でミディータイプ、花茎がしっかりしていてコンカラータイプの
黄色。やや星咲きだが平開する。
株がブレゲリィーのようでビューフォートのようにズングリし、花茎はしっかりして真っ直ぐ立ち花は並んで綺麗に咲いてくれるといいかなと思い交配。0806
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( C.briegeri x Rth.Bouton D'Or) 1987年 Dorgashima 登録 系統樹
母親は元レリア属、ロックレリアと言われてるグループ、花茎は太くしっかりしていて長い。濃黄色。
父親は グアリアンテ属(元カトレア属)オーランティアカの孫で2枚葉で多花性の要素がある。黄色地にオレンジ色が乗る独特の色彩。
伊豆・堂ヶ島洋らんセンターの交配、登録、ブレゲリはミニ、ミディー作出のためビューフォートともに多く使われた親。0909
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Cattleya x Rhyncholaelia の属間交配
Cattleya は南米産の種。 元、レリア、ソフロニティス属もカトレア属に移行。
Rhyncholaelia属はBrassavola属のバルブが太く、葉の広い種類でデイグビアナ、グラウカのみ。
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(Rlc.Susan Harry 'Tokyo' x C.walkeriana,semi-alba'Itsuki') 国際園芸(株) 2000年登録 系統樹
ミディタイプのセミアルバを狙った交配、C.walkeriana がハワイの系統のバルブの大きくなるタイプなので心配でしたが、Rlc.Cosmo-Harry で一度
C.pumila が使われてるのが効いてるのか、株は以外にコンパクトに収まりました。中には草丈20cm以下のミニタイプの個体もある。バルブ、
葉がズングリした株が良い花が咲く、香りが有り、おもに冬に咲くが年に2回咲くときもある。
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(C.Vallezac x Rlc.Love Call) 国際園芸(株) 2008年5月登録 系統樹
ミディータイプの赤花に黄弁赤リップのミディータイプを交配したもの、赤花になるか黄色になるか咲いてみないと判らない?
母株の Vallezac は 赤花の交配親として有名な Anzac の子供、父株の Love Call は ミニ系の Beaufort 'Elmwood' のメリクロン変異を使用した交配。血筋は良いので
期待はしているのですが?
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(Rlc.Cosmo-Zelle x C.walkeriana) 国際園芸(株) 2004年登録 系統樹
ミニの交配、黄色と白の交配は今までやったものは大輪でもほとんどピンクになり黄色は一つも出ませんでした。やはりこの交配もほとんどがピンクが咲いてますが
黄色と白の交配はきれいなピンクになるのでこれは一つの狙いとしては面白いと思います。
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( Rlc.Donna Kimura x C.intermedia ) Orchid Center 交配 Kumano,O. 1987年登録 系統樹
15cmぐらいの整形花にアクイニータイプの原種を交配した品種、バルブの色により白地になるかピンク地になるか判る。花形は良く整形花が出やすい。
秋咲きと春咲きの品種を交配して主に夏咲きの個体が多い。
根が弱く、水は少な目が良い、小さめの鉢で栽培し植えるときにウォータースペースを少なく取る。
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(C.Hawaiian Jewel x Rlc.Hawaiian Morning) 国際園芸(株) 2009年2月登録 系統樹
白花整形花大輪、両親ともハワイ、コダマ氏の登録、C.Hawaiian Jewel は大輪の整形花で多くの選別個体が出回っているが根が弱く作りにくい。
Rlc.Hawaiian Morning は一度だけRl.digbyana が交配に使われていて極整形花だが柔らかみのある花。
小柄で大輪極整形花、丈夫でふくよかな花が咲いてくれると嬉しいのだが? 0911
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(Rlc.Don De Michaels x C.Remo Prada) Hausermann 1982年登録 系統樹
ペタルに大きく楔、ブロッチの入る者同士の交配、C.intermedia が交配に使われていなくて、C. trianae ‘Mooreana’やC.purpurata、flamea タイプの影響が強く出てくるのかも。
大輪。 0911
Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum Cirrhopetalum
サンダースリストではバルボフィラム属に入れてるがここでは花が扇状に着く品種はシルポペタラム属で扱う、ワイルドキャットではデンドロビュームの グループで検索する。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( Cirr. Elizabeth Ann x Cirr. rothschildianum) 1994年 J. & R.登録
母親のElizabeth Annはlongissimumにrothschildianumの交配で
Chambers,J.の1969年の登録、それにrothschildianumをもう一度交配したのがLovely Elizabethになる。A.O.S.での入賞花がいくつか出ている。
水は多目でよく栽培しやすい、平鉢やバスケットなどに植えて、大株にすると花も沢山出て見ごたえがする。
Cochleanthes コクレアンテスと Stenia ステニアとの属間交配、属名は二属の合成語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (Cnths.discolor x Stenia pallida) 1967年 Wilson登録
小柄な株で2〜2.5号鉢で咲く、可憐なと言うか鳥に見える花。
丈夫で冬の最低温度も5℃で十分、年間通して光線は弱目、水は好きで灌水は多めに、よく増える。
最近、交配種が出回るようになってきた、ハワイでの交配が主だが属間交配は台湾が盛んに行われてる。花の形が面白いものが多い。 成長は早く春出た芽に夏の終わりから秋にかけて開花する。成長期のハダニと 休眠期の水のやりすぎに注意し、成長期(新芽から根が出てきたら)には水と肥料を多めに施す。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (chlorochilon x herrnhusanum) 2004年 H&R登録
大輪の母親に小輪多花性の花をかけた交配、株は比較的、小さくバルブの高さ15cmぐらいで花は来る、バルブの頂上付近から花茎
を出し下垂して咲くがバルブより長くなるので株を上げて咲かしてやった方が良い。
(barthiorum x cooperi) 2003年 Monnie登録
赤褐色で点の入る品種と無点の品種の交配、ともに下垂し10輪以上つける、株は比較的、小さくても花は来る、
バルブの頂上付近から花茎を出し下垂して咲くがバルブより長くなるので株を上げて咲かしてやった方が良い。
日本では東南アジアの熱帯地方の大形の原種を元に改良された種類と東洋蘭と云われる中国、日本産の原種を交配され育種された品種が中心になって出回っている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〔 Cym.Sola x Cym.pumilum(キンリョウヘン)〕 1966年 Ireland,Mrs.H. 登録 系統樹
小型系下垂性の交配、Cym.pumilum は中国、台湾の暖地に分布する、日本名「キンリョウヘン」を花粉親に使用した交配、
バルブは小さく、葉は比較的枚数が少なく立つ。花芽が出来ても乾燥するとダメになりやすい。
Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.Den.
( heterocarpum x Kinryu) 国際園芸、登録
丈夫で花付の良い品種、1花茎に3〜4輪着き、花首も丈夫で花自体もたれにくい、花並びも良い。
バルブが長く支柱は必ず必要、比較的上の節に花が付き heterocarpum の性格が強いのか前年バルブに花が付く。
No.060 | No.072 | No.113 | No.124 | No.289 |
交配日 | 播種日 | 播種までの日数 | フラスコ出し( 寄植) | 寄植から単鉢へ(2号鉢) | 初花登録 |
1999年2月23日 | 2000年2月4日 | 346日 | 2001年7月 | 2001年12月 | 2002年7月 |
( moniliforme(セッコク) x Indoyo) 1995年 国際園芸登録(交配者不明) 系統図
日本に自生してるセッコクの交配、バルブの丈、20cm前後でバルブの太りも良く、花付も良い。
父親の Indoyo は島津氏が1929年に登録したがその後、誰がセッコクに掛け合わせたかは不明のまま、国際園芸が1995年に登録。
( Kurenai x unicum) 1988年 Takaki's 登録 系統図
セッコク系の濃紫紅色にタイ、
ビルマ原産のオレンジ色の原種の交配、色に差があり、花付、芽吹きが良い、リップに脈が入り面白い。メリクロンで色の濃いコンパクトなタイプも出ている。
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ジゴペタラム系の属間交配種、Aganicia x Batemannia x Otostylis x Zygopetalum x Zygosepalum の5属。
Memoria Edmund Harcourt (Z.maxillare x Dwsa.Psythenis)1980年に George Blackが 最初に登録された。
栽培方法はどの属が強く出るかでかなり性格が違ってくるので交配によって変えたほうが良さそう。
(Hmwsa. Memoria Edmund Harcourt x Z. John Banks) 1983年 Black, G. 登録 系統図
草姿コンパクトで珍しい色彩の美しい花。Aganicia属の性質が強く出ているのか作りにくい、冬の最低温度が10℃位でも越すが、15℃ぐらいあると楽である。
光線は弱目、冬は50%、夏は75%ぐらいの遮光で年間通して水は多いほうが良さそう。開花は不定期で新芽が出ると花を咲かせる。
Hybrida ( deppei x skinneri ) 1878年に Marshall が最初の登録。
近年属に Anguloa 属や Sudamaerlycaste 属( シノニム Ida 属)などがあり属間交配されている。
Zygopetalum 属に近いようでそのグループとも属間交配が行われている。 1403
( Lyc. Kitayama x Lyc. Memoria Kageyuki Mito ) 2010年 五島園芸の五島さん登録 系統図
花付きの良い黄色の大輪花狙い。 1403
Chelsonii (amabilis x veitchiana) 1880年 に Veitch が最初に登録された。 南米原産のクールタイプが多く、栽培は夏の間、冷房するか山上げなどして栽培する。環境が合えば生育旺盛で良く増える。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (veitchiana x coccinea) 1899年 Lawrence 登録
マスデバリアの中では比較的、耐暑性の有るビーチアナと色彩の美しく丸形のコクシネアの大形同士の交配。花茎は長くビーチアナの血が強く出た
ボリュームの有る花を1輪つける。
現在見られるものは再交配されたもので、入賞花も多い。小形の種類に比べると芽吹きは良くないが比較的丈夫。花期は栽培により幅があるが秋の後半から春先
にかけて開花する。
MiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltoniaMiltonia
中南米原産の着生種、一部 vexillaria など高地性の種類が Miltoniopsis ミルトニオプシス属に変わっているが RHS ではまだ変更されていないのでとりあえずそのまま
表記する。
リップの部分が平たく大きく発達しその部分をマスクと呼ぶ。 Bleu が1889年に Bleuana ( vexillaria x roezlii ) を登録したのがこの属では初めてになる。
0811
(Lycaena x Mrs.J.B.Crum) 1949年 Strauss,R. 登録 系統図
しずく模様の花。古い登録だがしずく模様では少ない中の一つ。系統図を追ってみても親が不明なものが多い。
株は少し作りにくいところが有る。 0811
(Emotion x Edmonds) 1979年 Carlson,E.登録 系統図
大輪の白花、ペタルの基部に赤くブロッジが入り、マスクは基に橙赤色のしずくが少し入る。
株はミルトニアの交配種の中では丈夫で咲きやすく、花茎もしっかりしている。 0811
ここでは オドントグロッサムとオドントグロッサムの入った属間交配種を紹介します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜Odontoglossum x Brassia x Cochlioda x Miltonia の4属の交配、1970年に登録された人口属。 Tahoma Glacier (Mtssa. Cartaagena x Oda. Alaskan Sunset) が Beall Greenhaouse 社により最初の登録、Beall の名にちなみ Beallara 属と付けられた。Brassia 属の強健さを生かした Odontoglossum 系の 色彩で大輪の花を狙った属間交配。 0806
(Mtssa. Caratagena x Oda. Alaskan Sunset) 1970年 Beall 登録 (Moir 交配) 系統図
ビーララ属の最初の登録、母親のミルタシアはブラシアに暖地タイプのミルトニアを交配した強健種、父親はクールタイプのオドンチオダ。ブラシアの血が
強く出て大輪で丈夫な交配、AOSでいくつか入賞花が出ている。
主に初夏咲きだが不定期に咲くことがある。 0806
Odontoglossum x Oncidium の二属の交配、暑さに強く栽培し易い品種が多いです。
(Lemb. bictoniense x Onc.obryzatum) 2001年 Lecoufle 登録
原種同士の交配、bictoniense は現在オドントグロッサム属から分離して Lemboglossum レンボグロッサム属になっています。交配したときは登録されていたとは気が付かずに
やりました。花付は良く2号鉢(6cm)で初花が咲き、花茎は真っ直ぐたち枝をかけるものも多いです。花命は長く寄せ植えなどのアレンジの添え花には良さそうです。
栽培し易く、プラ鉢でバーク植えにしています。冬から初夏咲き。
Odontoglossum x Cochlioda x Miltonia の三属の交配、暑さに強くなっている。
(Vuyl.Rubra x Odm.Clonius) 1931年 Charleswoth Ltd.登録 系統図
径8cmぐらいの花を10〜20輪つける、株が出来ると枝分かれして咲く。3個体ほどメリクロンが出回っている。
夏は涼しくして栽培すると良いが、山上げしなくてもぎりぎり夏を越してくれる、冬は最低5℃ぐらい有れば越す。開花は不定期で涼しい時期に咲くと良い花だが、
夏の暑い時に咲くと見られたものではないので夏に咲きそうな蕾は早めにステームを切った方が良さそう。
水と肥料は好きなほうで成長期には多めに与えた方が良い、
梅雨時から夏にかけて炭そ病が出やすいので注意したほうが良い。
Pabstia属とAganisia属の属間交配、Pabstia属は2003年にColax属から変更になった属、以前はAganax属でした。最初の登録は1995年の Pbn. Eva's Blue Amazon (Aganisia cyanea x Pabstia jugosa) Nakashima 交配でOrquideas Eva 登録です。登録の時点では Pabstia 属は Colax 属でしたので ラベルには Aganax (略 Agx.)属になっている物もあります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( Aganisia cyanea x Pabstia jugosa ) 1995年 Orquides Eva 登録 Nakashima 交配
原種同士の属間交配、母株は高温性の Aganisia cyanea と花粉株は低温性の Pabstia jugosaの交配で栽培は中温で良いようです。光線はやや弱目が良い。
新芽とともに蕾が出てきて開花後にバルブが太る。不定期咲き。
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リカステに近い属だがワイルドキャットで検索するときはシンビジュウムのグループになる。1997年に Majestic (cristata x herrerae) ハワイのH&Rが最初の 登録になる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (cristata x herrerae) 1997年 H&R登録
原種同士の交配。バルブは高さ3cmぐらいで径12cmぐらいの大きな花を下垂して咲かせる。下に向いて咲くがバルブの割りに大きな花で見ごたえがある。
プラ鉢水苔植えで光線は半日陰、冬の最低温度は12℃以上で栽培すると良い。原種に比べるとかなり栽培し易くなっている。肥料は好きかも?
ファレノプシス属から分離された属だが、どちらかと言うとバンダ属に近いらしい。この属での最初の登録は1964年に Sunny (serpentilingus x denevei) が Lewis により登録、しかし、1966年には自然交雑種で thorntonii (denevei x serpentilingus) で記載。したがって、人工的に交配されたものは 「Sunny」、 山取りの株は「thorntonii」と呼ぶことになる。属間交配はこれより古く1938年に Paravanda (略 Pv.) Jawaii (Pps.denevei x V.sanderiana)がAtherton により 登録されてる。初期の頃はバンダ類との属間交配が行われていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 未登録、原種にF2を交配した品種。葉は直径1cm位の棍棒状で長さ50cmぐらいになる。花茎は母株の「serpentilingus」と花粉親に使われてる「denevei」は
30〜35cmぐらいと長いが2回入ってる「laycockii」は10cmぐらいと短い。結果としては短い様である。栽培はバンダ類に準じてバスケットで吊って栽培すると
良い。光線は半日陰、冬の最低温度は15℃ぐらいいあると栽培は楽である。
花粉親「Nonito Dolera」の系統図
denevei
Boediardjo ―|(Kolopaking 1972)
| laycockii
Nonito Dolera ――|(Alsagoff 2000)
|
laycockii
Cochleanthes 属と Pescatorea 属の属間交配、属名は二属の合成語。
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( Cnths. discolor x Pes. lehmannii ) 1997年 国際園芸(株)登録
小柄な株で咲き、父親に似ればよく展開して濃紫菫色の花が咲く。母親に似ると開きが悪くハッキリしない色彩になる。
光線は弱目で水は好きである、夏の後半から秋咲き。
( Taisuco Suzanne x Joyce Stewart) 2005年 4月 Soma 登録 系統図
セパル、ペタルはクリムー黄色〜レモンイエローの地に赤褐色が中心から外側に乗り、個体差がかなりある。リップは赤褐色でセパル、ペタルに色が乗るほど濃くなる。
株は小形でリーフスパン20cmぐらいで花茎を2本だし、枝をかけて咲く個体もある。
おおみやの相馬さんの交配
初花で1花茎に3〜5輪つき、花径は 7〜7.5cm 点花からすじ花まで非常にばらつきが有り、咲くのに楽しみな交配である。
No.167 | No.133 | No.155 | No.069 | No.081 | No.039 |
No.049 | No.035 |
交配日 | 播種日 | 播種までの日数 | フラスコ出し(2号鉢へ) | 初花 |
2002年2月10日 | 2002年7月16日 | 155日 | 2003年12月 | 2005年2月 |
ロウ質の光沢のある濃紫紅色の花に黄色地に茶褐色のうすい点の入る個体を交配。花弁の厚い、ロウ質で色彩の面白い花を狙ったと思われる。
株は小さめで初花で径7cmぐらいの花を4〜5輪付ける。0805
最初の登録は1874年の Sedenii (mackayi x maxillare)である。私もリップの青紫色が好きでいくつか交配しています。生育が良く結果が早く見られて、
開花時期も揃うので花も見比べ易い。母親の性質が強く出る属のようです、いくつか交配したものは父親の血がどこに入っているのだろうと思うぐらい母親に似ました。
種類によっては芽吹きが良く株ばかり増え開花しにくいので芽かきをしたほうが良い。芽かき⇒見よ
栽培は容易で寒さに強く、冬の最低温度は5℃あれば十分である。肥料は好きなほうで油粕など基本した置肥を花後か春先にやると良い。植え込み材料はバークに
プラ鉢が良い。種類により株がだんだん上がっていくものがあるので植え替えるときにバックの方を埋めて新芽が植え込み材料の表面より気持もぐるようにする。
栽培し始めは咲き易いのだがしばらくすると咲かなくなると言う話を良く聞く、原因は大株になり肥料不足、芽の出すぎ日当たりが悪くなるなどによるものだと
思われる。
Zygopetalum の属間交配 クリック ⇒ 属名から調べる ⇒ 親の属名から調べる
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(Z. Helen-Ku x Z. Redvale ) 2005年10月 国際園芸(株) 登録 系統図
株は小形、セパル、ペタルは濃茶褐色、ビロード状で濃紫青色のリップを狙った交配。
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(Z. B.G.White x Z. Helen-Ku ) 2000年10月 Adelaide 登録 系統図
株を小さく、セパル、ペタルは濃茶褐色、ビロード状で濃紫青色のリップを狙った交配だが、やはり母親の血が強く出る。
株は丈夫で花付は良い。冬咲き。残念ながら交配した年に登録されてしまった交配。
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