ヨイトマケの唄(昭和40年)
    丸山明宏作詞作曲 丸山明宏唄 JASRAC作品コード092-0010-0 

父ちゃんのためならエンヤコラ 母ちゃんのためならエンヤコラ もひとつおまけにエンヤコラ"

今も聞こえるヨイトマケの唄 今も聞えるあの子守唄
工事現場のひるやすみ たぱこふかして目を閉じりゃ
聞こえてくるよあの唄が 働く土方のあの唄が
貧しい土方のあの唄が

子供の頃に小学校で ヨイトマケの子供きたない子供と
いじめぬかれてはやされて くやし涙にくれながら
泣いて帰った道すがら 母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た

姉さんかむりで泥にまみれて 日に灼けながら汗を流して
男にまじって綱を引き 天にむかって声をあげて
力の限りにうたってた 母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た

慰めてもらおう抱いてもらおうと 息をはずませ帰ってはきたが
母ちゃんの姿見たときに 泣いた涙も忘れはて
帰って行ったよ学校へ 勉強するよと云いながら
勉強するよと云いながら

あれから何年たった事だろ 高校も出たし大学も出た
今じゃ機械の世の中で おまけに僕はエンジニア
苦労苦労で死んでった 母ちゃん見てくれこの姿
母ちゃん見てくれこの姿

何度か僕もグレかけたけど やくざな道はふまずにすんだ
どんなきれいな唄よりも どんなきれいな声よりも
僕をはげまし慰めた 母ちゃんの唄こそ世界一
母ちゃんの唄こそ世界一

今もきこえるヨイトマケの唄 今もきこえるあの子守唄
父ちゃんのためならエンヤコラ
子供のためならエンヤコラ