とんぼ(平成2年)
 作詞・作曲・歌:長渕剛       JASRAC作品コード007-2301-1


コツコツとアスファルトに刻む  
足音を踏みしめるたびに   
俺は俺であり続けたい そう願った
裏腹な心たちが見えて やり切れない夜をかぞえ  
逃れられない闇の中で 今日も眠ったふりをする   
死にたいくらいにあこがれた 花の都 大東京
薄っぺらのボストンバック 北へ北へ向かった   
さらついたにがい砂を噛むと   
ねじふせられた正直さが   
今頃になってやけに骨身にしみる   

ああ しあわせのとんぼよどこへ
お前はどこへ飛んでいく
ああ しあわせのとんぼがほら   
舌を出して笑ってらあ

明日からまた冬の風が 横っ面を吹き抜けていく   
それでもおめおめと生き抜く 俺を恥らう
裸足のまんまじゃ寒くて 凍りつくような夜をかぞえ   
だけど俺はこの街を愛し そしてこの街を憎んだ  
死にたいくらいにあこがれた 東京のバカヤローが   
知らん顔して黙って 突っ立っている   
ケツの座りの悪い都会で 憤りの酒をたらせば 
半端な俺の骨身にしみる   

ああ しあわせのとんぼよどこへ
お前はどこへ飛んでいく
ああ しあわせのとんぼがほら   
舌を出して笑ってらあ

ああ しあわせのとんぼよどこへ
お前はどこへ飛んでいく
ああ しあわせのとんぼがほら   
舌を出して笑ってらあ