叱られて(大正9年)
清水かつら:作詩 弘田龍太郎
叱られて 叱られて
あの子は町までお使いに
この子は坊やをねんねしな
夕べさみしい村はずれ
コンときつねがなきゃせぬか
叱られて 叱られて
口には出さねど眼になみだ
二人のお里はあの山を
越えてあなたの花のむら
ほんに花見はいつのこと