喝釆(昭和47年)
吉田旺作詞 中村泰士作曲 ちあきなおみ唄 JASRAC作品コード019-5830-5
いつものように幕が開き
恋の歌うたう私に
届いた報せは
黒いふちどりがありました
あれは三年前
止めるあなた駅に残し
動き始めた汽車にひとり飛びのった
ひなびた町の昼下がり
教会の前にたたずみ
喪服の私は祈る言葉さえ失くしてた
つたがからまる白い力べ
細いかげ長く落として
ひとりの私は
こぼす涙さえ忘れてた
暗い待合室
話すひともない私の
耳に私のうたが通りすぎてゆく
いつものように幕が開く
降りそそぐライトのその中
それでも私は 今日も恋の歌うたってる