日本における初期の転車台の系譜について

白井　昭
2003/12/19

• 開業時は他の機材とともに、本州〜イギリス、九州〜ドイツ、北海道〜アメリカの系列と思われる。
• 本州については1905年頃からアメリカへ、1910年頃から国産が本格化、この点は鉄道橋梁と同じような歩み。
• 国産初期の設計は、英米いずれのものに似ていたかを検討すべきである。
• これらの観点から、明治村（東京駅）のものは国産か輸入か、製造年はいつ頃かが重要な問題となる。
• 大井川鐵道千頭駅のメーカーはランソムズ＆ラピア社と名門であるが、他の輸入転車台のメーカーを調べ上げる必要がある。

このメモは、2004年2月21日〜22日に開催されるシンポジウム「日本の技術史をみる目第22回・明治の機械が語るもの」（会場：産業技術記念館（名古屋市西区）・見学会：博物館明治村）において、明治村の12号蒸気機関車と東京駅転車台に関する調査研究の発表を行うにあたって白井昭氏からお送り頂いたメモです。これらの予稿集原稿は白井昭氏と共著です。（橋本英樹記）

白井　昭：
産業考古学会会員，中部産業遺産研究会会員，鉄道友の会参与，海外鉄道研究会会員，日本ナショナルトラスト会員．

Copyright 2003 SHIRAI Akira, All rights reserved.