国鉄時代の昭和54年（1979）5月27日…お召列車が初めてこの線に入りました。

  天皇（昭和天皇）皇后両陛下が、豊田市の北、藤岡町にある愛知県緑化センターで行なわれ
る第30回全国植樹祭にご臨席召されるため、前日ご宿泊の豊橋から当日出発した 指定機
EF58 61の牽くお召列車が、東海道本線岡崎から岡多線に入りました。

  両陛下は当時の終点「新豊田」で下車されてお車で会場へ赴かれました。お帰りはお車で名
古屋に向かわれて新幹線で帰京されたともれ聞ききます。

岡多線初のお召列車（EF58 61 牽引） 三河豊田の北方 昭和54. 5.27 As		愛知県緑化センターでのお手植え 「豊田加茂の100年」から

  終点・新豊田駅に“機回り線”がなかったため、同列車引き揚げ時には予備機の EF58 60 が
迎えに来て列車の岡崎側先頭に付き、豪華なEF58プッシュプル運転で回送されて行ったこと
は鉄道ファンの語り草です。

  なおこれ以降、三セク転換後も含め、お召列車の栄には浴していません。