当館長は 年季の入った? 鉄道ファンです。
幼少のころ、「金魚鉢電車」や疾走する C53、C55、モハ52 などをまじかに見ていたせいか(昭和初期のことですが、地域がお分かりになりますか?)、いくつになっても鉄道への憧れは衰えず、今もって電車に乗れば “かぶりつき”に陣取る物好きおじさんです。
長じてからは、どちらかというと工学的興味で 鉄道を見たり 乗ったりしております。
ご多聞にもれず、模型製作も結構やりました(O, HO, N)。
在学中、私ほか数名で発起し、学内鉄道同好会を作りました。昭和29年(1954)のことです。それが名古屋大学鉄道研究会として続いているのは喜ばしいかぎりです。
← 鉄道フォトギャラリーの名鉄5500型特急の写真(S34撮影)は、この車両が 日本で初めての特別料金を必要としない冷房車としてデビューしたときの勇姿です。
当時の私としてはカラーフィルムを“大奮発”して撮りました。オリエンタルというメーカーの 35ミリ判ネガです。オリエンタルは今は印画紙だけしか出してないようですね。
しかし、フィルムはすっかり色あせて、しかもカビだらけ。仕方ないのでアルバムに貼ってあったプリントからスキャンしたものです。せっかくフィルムを大事に保管してあったのに、古くなるとだめですね。
この 5500型は 名鉄電車の中でも私の好きな電車です。いかにも郊外電車らしい端正な形をしていて、乗っても現在の車両に劣らず乗り心地がよい。線路の狂いから来る横揺れ(ヨーイング・ローリング)が少いのは、台車の特性に負うところが大きいと思います。ウィングばね式軸箱支持、鋼コイル枕ばね、揺れ枕式という 当時としてはありふれた機構の台車(住金 FS-326)ですが、車両としてのマッチングが良かったとみえます。
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