平成18年10月30日
「阪急嵐電1日周遊パス」(1,300円)というのを使って嵐山に行ってきた。
阪急京都線には神戸線の十三で乗り換えることができるが、席を確保しておきたいので、終点の梅田まで行った。広い頭端式ホームの、神戸線とはちょうど正反対の側にある京都線のホームまで行くと、すでに特急が来ていたので慌てて乗り込んだ。
特急に乗って桂で降りる。特急が桂に停車するようになったのはいつ頃からだろうと思う。
桂で嵐山線に乗り換えて、終点の嵐山まで。
降りてしばらく歩くと、桂川に掛かる「渡月橋」が見えてくる。
昼飯を食べて、それから大覚寺まで歩いていこうと思い、北へ歩いていく。
(付記: 昼食は「ぎゃあてい」というバイキングの店でおばんざいを食べた。値段は一律1,500円。小食の者にとってはちょっと高いかなと不満が残るが、ここ嵐山嵯峨の辺では安いほうだろう。 )
JRの踏み切りを渡って、さらに北へ進むと、道の突き当たりに「嵯峨釈迦堂清凉寺」があった。
面白そうなので境内の中へ入ってみる。
下が清凉寺境内にある歌碑。源融?と?(女の名)の連歌らしい。字が判読しがたいのが残念である。
因みに、これは常識かもしれないが、源融(河原左大臣)とは光源氏の実在のモデルと言われている人だ。
下が清凉寺の本堂らしき建物である。
下が境内から見た寺の門。
下は若き法然上人の「求道誓願像」(昭和四十三年十月八日開眼)。
法然上人行状絵図(知恩院)には
保元元年 上人 二十四のとし
叡空上人に いとまをこひて
嵯峨の 清凉寺に 七日 参篭の こと ありき
求法の 一事を 祈請の ため なりけりこの寺の本尊 釈迦善逝は 西天の雲をいで 東夏の霞を わけて
三国に 伝はりたまへる 霊像なれば とりわき 懇志を 運び
たまひけるも ことわりにぞ おぼえ侍る
と書かれてあるそうだ。
下は軒端梅(のきばのうめ)。
立札には
軒端梅(のきばのうめ)
樹令三百五十余
花の大きさは、中花。色は、深赤、
等で花びらは五枚〜九枚あり
普通の白梅紅梅と異なり
花弁が五枚以上ある特徴で
全国でも数すくないという(註)和泉式部が好んだといわれ
その墓の周囲に植えられたと
伝えられる珍しい軒端(のき
と書かれてある(最後は途切れている)。
下は吉井勇の歌碑。
吉井 勇 作
いまもなほ
なつかしとおもふ
夕霧の
墓にまうでし
かへり路の雨
とある。
下がその夕霧太夫を偲んで立てられた歌碑。夕霧太夫とは初代中村雁治郎の末娘・女優の中村芳子のこと。
あでやかに
太夫となりて
我死なむ
六十路過ぎにし
霧はかなくも
とある。
清凉寺を出て、そこからまた歩いて大覚寺まで行った。
大覚寺は時代劇のロケ地としても有名なお寺だ。この日もたぶん女優さんかモデルだと思うが、振袖を着た若い女性が付き人、カメラマンと連れ立って境内を歩いている光景を目にした。
大覚寺を出て、そこから今度はバスに乗って嵐山天竜寺前まで引き返す。運賃は190円という曖昧な額。たまたま小銭をもっていたから、両替をしなくてすんだ。
嵐山天竜寺前のすぐそこに京福電車 嵐山駅がある。
この駅は、待合室の照明をわざと暗くして、古都らしい落ち着いた雰囲気を演出している。
下が京福電車 嵐山駅のホーム。正面に見える建物は嵐山温泉「駅の足湯」で、これは大そう評判がいいらしい。
電車に乗って二つ目の鹿王院で降りた。
何かの案内書には鹿王院まで歩いて3分と書かれてあったが、実際はもっと時間がかかる。住宅街のなかにあり、目立った道案内の看板もないから、人に道を尋ねてやっと見つけることができた。
下がその鹿王院(覚雄山)の正面玄関。
鹿王院のなかをしばらく散策した。
上は鹿王院の中から正面玄関を眺めた様子。
小鳥がたくさんいたが、木の葉の陰に隠れていて、肉眼ではよく見えない。それで写真に何枚か撮ったが、帰宅して見てみると、残念なことにぜんぜん写っていない。やはり野鳥の撮影は素人には難しいのか。
鹿王院を出ると、駅まで引き返して、嵐山線のつづきを帷子ノ辻まで乗る。
私はここで北野線に乗り換えた。そして終点の北野白梅町まで行ってみた。
下が北野白梅町の構内の様子だ。
京福の駅はどこもそうだが、この駅も外からの採光だけで、人工的照明はまったくない。看板もない。私はこんな駅が大好きで、惚れ惚れと見とれてしまう。
(付記: 京福嵐電の駅に看板がないというのは実は大ウソ(笑)。でも看板ひとつとっても奥ゆかしさのあるのが京福の駅のいいところ。 )
一応、改札は出てみたが、駅周辺を眺めただけで、どこへも立ち寄らなかった。 すぐに駅に戻って、同じ電車に乗り、帷子ノ辻まで引き返した。
嵐山本線に乗り換えて終点の四条大宮まで行く。
途中、西院という駅がある。これは京福では「さい」と読む。阪急にも同名の駅があるが、これは「さいいん」と読む。面白い。
大宮で阪急に乗り換えて、終点の四条河原町まで行った。
しかし河原町でお土産を買ったら、すぐに電車に乗って帰路についた。途中、梅田の紀ノ国屋に立ち寄っただけ。
短い旅行だったが「阪急嵐電1日周遊パス」は途中下車自由だから、やはり便利でちょっとお得な切符である。
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