フィラメント表示管(英語では、Numitron Tube)は、数字を構成するセグメントを 白熱フィラメントで構成したフィラメント型表示管で、外形はアメリカのRCA社と 日本のアポロがミニチュア管で、ピンライト、岡谷電機、富士電子工業の各社は ICのDIP型と同様な形状でした。 フィラメントには、直径40μmのモリブデン心線に同じサイズのモリブデン線を巻き付け、 管内に結合した後で、モリブデン心線を王水で溶解したコイルなどが使用されました。 駆動電圧が3〜12Vと低く、白熱光で高輝度であるため外部フィルターにより必要な 表示色が得られました。Numitronの予想寿命時間は、100,000時間を越えています。 セグメント電圧を変化させることにより、ディスプレイ明るさをコントロールできます。 しかし、残念なことに、もうフィラメント表示管は製造されておらず、 どこかに眠っているものだけになりました。 (日本では、1980年代、比較的長く製造していたロシアでさえも、1990年代には 製造中止になったようです。) |
今回はその貴重なフィラメント表示管を入手しましたので、時計を 作成したいと思います。 |