-はじめに-
デッサンというと、すごく難しく思われがちです。例えば、専門的な目が必要だと思われたり、
技術が追いつかなく、とてもではないが自分には無理だ、など。
簡単に言ってしまえば、デッサンに限らず、絵というものは「描いてしまうか、描かないでいるか」だけの
事です。絵というものは自らの手によって描き出された「実存」である為、その「実存性」が
「虚無」であるという事は、ほとんどありません。その為、何かしら手を動かして派生した表現は
その人のオリジナル(根源的)な産物と成り得ます。単なる落書きであったとしても、その落書きをした
人が赤ん坊ならまだしも、文字を書く事の出来る年齢であったとしたならば、人にはその人なりの文字の書き方が
あるように絵もまたその人なりの描き方となるのです。
ここでデッサンに戻りますが、デッサンは専門的に絵を書く為には必須の通過点であり、また、過程であり、
また、絵を描く者にとって究極の回帰点ともなります。よく知られる作家がデッサンを繰り返した果てに描いた絵というものは
とても多いものです。つまり、デッサンが成立すれば絵も成立すると言う事にもなります。デッサンが上手くいけば
絵が上手く成立するとも言えます。デッサンが絵として成立しているならば、立派な作品となります。
単なるボールペンによる線描もデッサンの一つと考えられています。デッサンとは絵として成立させる表現の事で
ある為、「線画」としてのデッサンであると見なす事が出来ます。
どうせ描くなら上手く描きたい、どうせなら作品にまでしたい、と、思い、このサイトの作者はデッサンによる
「鉛筆画」を「作品」としています。
そのような者によるそのようなwebsiteであるとどうかご理解ください.