デッサンが成立する過程

鉛筆と木炭の2つが主なデッサンのツールですが、ここでは鉛筆での描写についての

過程について少しだけですが、説明します。

まずは鉛筆の種類の説明です。

例えば「HB」の鉛筆ですが、「B」系の鉛筆と「H」系の鉛筆の中間を意味しています。

Bの鉛筆・・・「BLACK」の頭文字の「B」を指します。「黒」の意味です。柔らかい鉛筆です。

Hの鉛筆・・・「HARD」の頭文字の「H」を指します。「固い」の意味です。固い鉛筆です。

Fの鉛筆・・・「FIRM」の頭文字の「F」を指します。「しっかりとした」の意味です。

・・・・4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B・・・・順序良く、10本並べるなら順序はこの通りです。

下記にほんの少しですが過程をお見せします。

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「デッサンができるまで」

デッサンする為のモチーフ(媒体)を用意します。ここではユリの花です。

鉛筆によりアタリをつけます。この際、モチーフをしっかりと観察する事が重要です。

根気のいる作業です。何度も描いては消し、描いては消す事を繰り返し、

モチーフのカタチを定着させます。

光と影、面と面の意識を持ちながら鉛筆の描写をして出来上がりです。

この際、モチーフの質感が重要です。

B系の鉛筆は柔らかいもの、濃いもの、H系の鉛筆は固いのもの、薄いもの、

などがセオリーとしてありますが、花の描写には主にH系の鉛筆が合います。

瑞々しい表現にはH系の鉛筆でバランス良く描写すると言う事もあり、

鉛筆の使い分けは時と場合により、様々です。