白寿観音

【真言】 おん。あろりきや。そわか。

     健康長寿  無病息災  病気平癒 ほか

奥の院の左側にある洞窟にお祀りしてあります。
中興開山し、境内を整備するため土砂で埋まっていた洞窟の土を掘っていた時、御光が差す地面があり、そこを掘ると身の丈2cm程の金の観音様が出られました。
この観音様は本堂でお祀りしていましたが、本堂は昭和30年に焼失してしまいました。
焼け残った灰をザルですくい池の水で洗うこと数日、もう出てこないかと思いつつすくった最後の一杯の灰の中から観音様が出てきました。
お姿は火でとろけていましたが右手を上げた面影は残っていました。
消滅することなくお姿を表すこの観音様を胎内に納め、土の中から出てきた洞窟でお祀りしています。
当院は東海白寿三十三観音霊場の第三十番札所となり、健康長寿の観音様として親しまれています。



     観世音菩薩

【真言】 おん。あろりきや。そわか。

     知恵学業  大慈大悲  煩悩消滅  ほか

この観音様も洞窟の前の土の中から出てきた30cm程の石仏様です。
観音様は、出てきた所の横にある岩の上に安置したのですが、誰も触ってもいないのに向きが変わってしまう不思議な観音様でした。
ある信者さんが雨ざらしになっているこの観音様を哀れに思い、堂を寄進してくれました。
観音様を堂に安置して以来 向きが変わることがなくなりました。
観音様は、悩みの数だけ姿を変え人を救う慈悲深い仏様です。