防水透湿素材の選び方
防水透湿素材とは、レインウェアやウェーダー、テント、タープなど、外部からの水や水滴から内部が濡れるのを防ぐ目的で使われている素材です。
先駆者的存在のゴアテックスを筆頭に、メーカーから独自の防水透湿素材が販売されています。
実際の購入にあたっては、売り場でどんな素材を選んでいいか迷ってしまうと思います。
ここでは、主に釣り適している防水透湿素材の選び方を解説したいと思います。
透湿ってなんだろう
透湿とは湿気が透過することで、その性能のことを透湿性といいます。
レインウェアなどでは、雨で体を濡らさないために着用しますが、体温の上昇による汗や水蒸気でウェア内部が蒸れ、インナーを濡らすことがあります。 その蒸れを抑えるために、外部からの水は通さないが内部の水蒸気を外部に放出するという機能が考え出されました。
素材の種類
素材の種類は大きく分けて3タイプあります。
多孔質タイプ
代表的な素材:ゴアテックスなど
雨や雪が直接当たるウェアのいちばん外側の生地の内側に、微細な無数の穴が開いた薄いフィルムをラミネートした素材です。
(ラミネートとは、素材を張り合わせて層を作ることです)
ゴアテックスは、防水透湿素材先駆けで性能も高いといわれていますが、汚れなどで微細な穴が目詰まりしてしまうと透湿機能が低下しますので、
定期的なメンテナンスは欠かせません。また、フィルムを何層も重ねたものはウェアが重くなるのが欠点です。
THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) RAINTEX PLASMA Men’s

●完全シームシーリング加工●ワンハンドアジャスター対応●フロントダブルフラップ仕様●ファスナー付ポケット対応●ワンハンドアジャスター対応ビルトインフード●ウエストアジャスター対応●ファスナー付き前立て●裾、ファスナー+フラップ仕様●TINY TAPE(13mm シームテープ)●スタッフサック付き●50洗80点撥水加工
無孔質タイプ
代表的な素材:DIAPLEXなど
水蒸気が抜ける穴がないにもかかわらず、水蒸気が分子レベルで移動することで蒸れが外部に放出される素材です。 無孔なので目詰まりの心配がないので、マリン用としても最適な素材です。
コーティングタイプ
代表的な素材:エントラントなど
ウェア外部の生地にウレタン系の原料をコーティング加工したもの。
コストパフォーマンスに優れているが、若干蒸れやすいのが欠点。
しかし、軽量でコンパクトに折りたためるものも多く、最近ではメーカーの技術向上により透湿性もかなり向上しています。
モンベル(montbell) スーパーハイドロブリーズ レインウェア Men’s

●特徴:収納式フード、肩部分に縫い目を設けず防水性を高めたキモノスリーブ、ポケットの内袋は総メッシュ地なので解放すればベンチレーションとして機 能、擦れやすくストレスのかかる内股に縫い目を設けず防水性・耐久性を向上、着脱しやすいボトムジッパー、撥水糸、撥水ジッパー、前立てつき、スタッフ バッグつき
釣りに適した透湿素材とは
釣りとひとことでいっても、いろいろな釣りがありますね。
川や海などの釣り場の違いや、オカッパリとボートなどでは運動量もちがいます。
また、山岳渓流の釣りは防水性や透湿性の他に、素材の引き裂き強度などの耐久性も必要でしょう。
私の経験では、透湿性能は価格に比例するのではないかと思っています。
だからといって高級品を購入しても、身に付ける頻度が少なければ宝の持ち腐れです。
また、劣化しないからといって同じデザインを5年も6年も着続けるのもどうかと思います。
透湿性能はメンテナンスでも変わってきます。
ゴアテックスなどの多孔質タイプは、撥水性(水をはじく)が落ちるだけでも、透湿性能が下がります。
また、インナーに何を着るかでもウェア内部の蒸れ具合に差が出ます。
では、実際にどんな透湿素材を選べばいいのでしょうか。
年間ほぼ毎回着用するのであれば、高価なウェアを購入すればいいでしょう。
ほんとに雨が降ったときだけに使うのであれば、コーティングタイプで十分だと思います。
じっと待つ釣りには、あまり透湿性能は関係ないかもしれません。
結果的には自分の釣りのスタイルをよく見つめ直すことが重要だと思います。