ヤリタナゴ  Tanakia lanceolata   (Temminck and Schlegel)
コイ目コイ科
分布:北海道と琉球列島を除く日本全国の河川(ただし局所的に分布しない場所もあり)、朝鮮半島。

タナゴの仲間はすべての種類が美しい色彩をもち、日本産淡水魚の中ではもっとも人気のある観賞魚です。しかしその美しさが災いし、乱獲も行われるようになってしまいました。このヤリタナゴは、日本産タナゴの仲間でもっとも広く分布しているものです。主に、緩やかな流れの河川に見られます。

採集のポイント:流れが速くなく、底が細かい砂または泥で、水草の多いような環境では数が見られます。そのような場所でタモ網を入れて採集します。タモ網のほか、短い竿+小さな針+練り餌で釣ることもできます。

飼育のポイント:飼育は容易です。餌は動物・植物質問わずよく食べるので、両方の餌を与えます。繁殖は二枚貝が必要なので、結構難易度が高いです。というのは、二枚貝の飼育が難しいためです。



雄(まだ婚姻色がでていないもの)。2007年1月に福岡県で採集しました。

関連項目:アブラボテ
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ヤリタナゴの雄の婚姻色です。2008年1月に上の個体とほぼ同じ場所で採集した個体です。撮影は同年3月です。
タナゴの仲間は婚姻色が現れると性格がきつくなる種類もいるので注意します。