ここでは、食べたら危険な水生生物を紹介します。

1.ふぐ毒
ふぐ毒とはテトロドトキシン(Tetrodotoxin)と呼ばれる海底の細菌が作り出す毒のことです。この毒を持っている生物は主としてフグ類ですが、ツムギハゼやイモリ、モミジガイからもこの毒性が得られているそうです。予防法はなんといっても、1.これらの生物を捕食しないこと。2.イモリやカエルなどを触ったらよく手を洗うこと。このふたつです。

2.麻痺性貝毒
サキシトキシンという毒素によって起こる食中毒です。アサリ、カキ、等の二枚貝でよく見られるものです。また熱帯のオウギガニ類の一部にこの毒を持つものがいるようです。

3.シガテラ毒
シガトキシンなどにより引き起こされる中毒症状で、サンゴ礁の魚に多く見られます。死亡率は極めて低いですが、熱帯域ではしばしば起こります。頻繁にこの中毒症状をを起こす魚としてはオニカマス、バラフエダイ、アカマダラハタ、ドクウツボ、ニセゴイシウツボなどがあげられます。

4.そのほかの中毒
ブダイ類などの肝臓からパリトキシンと呼ばれる猛毒が検出されることがあります。そのうちアオブダイは本州・九州でしばしば中毒を引き起こす魚として有名です。

●中毒を起こす生物 まだ準備中

1.ふぐ毒

フグ科魚類 「ふぐ毒」「テトロドトキシン」ときたらフグを外すわけにはいきませんよね。
筋肉などに毒のないフグもいますが、しろうと料理は危険です。
食べないようにしましょう。
ツムギハゼ属 日本では和歌山県、高知県、奄美大島以南に分布するハゼ科魚類です。筋肉にも毒があるとされ、食べないようにしましょう。
モミジガイ類 モミジガイ類の数種が有毒とされています。ヒトデを食べる地方は少ないですが、モミジガイはヒトデを食べる地方でも食べないでしょう。

2.麻痺性貝毒

ムラサキイガイ 岸壁やロープなどに見られる固着性の二枚貝です。国外移入種とされています。沿岸域に見られ食されることもあるようですが、しばしば麻痺性貝毒を引き起こす危険な貝です。

3.シガテラ毒

4.そのほかの毒

ブダイ科魚類 肝臓にパリトキシンと呼ばれる猛毒の成分を有します。ブダイ類の肝臓は食べないようにしましょう。
ナガヅカ 卵巣に毒があります。内臓は食べないようにしましょう。肉は食用となっているようです。
アブラソコムツ・バラムツ 肉に多量の脂があり食べると下痢をするようです。

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