サツキハゼ Parioglossus dotui Tomiyama 硬骨魚綱 スズキ目 クロユリハゼ科
2005年4月3日、宮崎県南郷町で採集した 若魚。 |
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サツキハゼの成魚。 成魚は全長7cmに達することがあるが普通は もっと小さい。 愛媛県宇和島で2007年5月31日採集。 撮影日は同年9月14日。 |
分布 | 本州中部以南〜八重山諸島、済州島。 |
概要 | 体が淡い緑色で、体に黒い帯が1本ある。派手とはいえないが、繊細な美しさを持つ種といえる。尾鰭の暗色紋は楕円形であり、よくにたベニツケサツキハゼ(円形)と区別可能。河口や湾内、漁港などでよく見られる普通種。カキ類の多い場所では、普段はカキの群体の周辺で群れ、プランクトンを捕食し危険がせまるとカキ殻に隠れる。本種の含まれるクロユリハゼ科は、オオメワラスボ科クロユリハゼ亜科が科に昇格したもの。クロユリハゼ属、サツキハゼ属、ハタタテハゼ属、タンザクハゼ属など5属からなり、うち4属の魚種が本邦に分布。サツキハゼ属は第2背鰭軟条数などでクロユリハゼ属と区別され、本邦から未記載種含め11種が知られる。 |
採集 | 漁港などでの採集となる。タモ網で採集することも可だが、細身で体高が低い魚なので、網目は細かいものを使用する必要がある。 |
飼育 | 飼育は海水でも汽水でも可だが、純淡水では難しい。臆病な性格なのでサンゴ岩やライブロックなどをいれ、隠れ家を作るとよい。60cm水槽でも終生飼育、同種同士の混泳可能。餌は配合飼料も食べるが、動物プランクトンなども与えたい。性格は温和で同種多種問わず混泳可能だが、気の強い魚との混泳には向かない。サンゴ水槽での飼育も可。跳ねることがあるので、蓋は必要。 |
食味 | 普通食用にしない。 |
注意 | 特になし。 |
文献 | 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京. WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/index.htm |
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