オヤニラミ Coreoperca kawamebari (Temminck and Schlegel)
2005年6月19日に博多湾に注ぐ河川で採集。
分布:元来の分布は西日本と朝鮮半島の一部。現在では移植により、関東地方でも沢山見られる。
オヤニラミはかつてスズキ科に含まれていましたが、現在ではケツギョ科に入れられています。ケツギョ科の魚は中国と朝鮮半島に生息する肉食魚ですが、このオヤニラミは日本在来のケツギョ科魚類です。近年は河川改修や乱獲が行われ、絶滅が危惧されるなどといわれていますが、本来の生息地ではないはずの関東では大増殖し、問題となっています。また、自然分布の河川でも、最近大繁殖しています。もし条例などで本種の採捕が禁止されれば、そのほかの在来魚にダメージを与えるのは確定的でしょう。
採集のポイント:成魚は周年、水草やヨシの根元などに潜んでいます。そこを採集します。幼魚は7〜8月に見られます。
飼育のポイント:水温は涼しいほうが良いです。夏はクーラーの近くで飼育するか、日陰で飼育すると良いでしょう。餌は最初生き餌を与え、その後暫く餌を与えずにおき、配合飼料を与えると、餌付くことがあります。どうしても配合飼料に見向きしない場合は、生き餌で飼育していきます。
食味:この仲間のケツギョは中国では高級食用魚ですので、味は良いと思います。いつか試してみます。