ニシキベラ Thalassoma cupido (Temminck and Schlegel) 硬骨魚綱 スズキ目 ベラ科
2007年2月11日、高知県柏島で採集されたもの。 | |
2007年5月、高知県で採集された幼魚。 |
分布 | 南日本〜台湾 |
概要 | 体色は青みを帯びた緑色。頭部や腹部などに赤い模様が入る派手な色彩の種。幼魚は灰色っぽい地色に黒い帯が入る程度で、あまり派手な色彩とはいえない。雌雄での色彩変異は殆どない。岩礁域に生息するが、沖縄などサンゴ礁域では殆んど見られない。肉食性で甲殻類を主に捕食する。夜間は岩の隙間などで休息し、砂に潜らない。ニシキベラ属はインド・太平洋、紅海、東太平洋、大西洋、地中海と世界中の暖かい海域から28種類が知られる。本邦から報告があるのは9種類。四国南西沿岸では全種が見られる。 |
採集 | 高知沿岸では周年見られる。おそらく紀伊半島南部や伊豆でも同様と思われる。幼魚の動きは鈍く、手網でも採集可能。成魚はとてもすばやいため、釣りで採集するのがよい。 |
飼育 | 丈夫で飼育は可能。成魚も60cm水槽で飼えないことはないが、もともと遊泳性が強いので90cm水槽で飼うのがよい。水温の上昇には強い。肉食で甲殻類を食うので甲殻類とは飼えないが、他の魚との混泳は可。 |
食味 | 煮つけなどにして食べられるが、一般的に味はキュウセンなどに対して劣るという。 |
注意 | 特になし。 |
文献 | 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会 WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/index.htm Fishbase http://www.fishbase.org/search.php |
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