クロコハゼ Drombus sp.  硬骨魚綱 スズキ目 ハゼ科 ハゼ亜科

2008年8月7日、愛媛県で採集。
上の写真の個体とデータは同じ。
奥の魚は同じような環境に生息している
タネハゼCallogobius tanegasimaeです
分布 静岡県、和歌山県、四国西部〜南部、九州太平洋岸、琉球列島、台湾。
特徴 体色は一様に暗色で、雄(写真)の第1背鰭に暗色紋がある。クモハゼ属に似ているが、本種では胸鰭に遊離軟条がないことなどで区別できる。
生態 主に河川の汽水域や内湾に生息します。南方系のハゼで、琉球列島では多く見られるようです。サンゴ岩の陰など、隠れる場所のあるようなところに見られます。
採集 タモで岩などを掬うと入っていることがあります。この個体は酸欠が発生した際に弱って水面に浮いてきたものをたもで掬ったものです。ただし宇和島湾ではスジハゼBと比較すると個体数は少ないです。
飼育 汽水域のハゼなので汽水域または海水での飼育になります。餌は魚の切り身などを与えていますが配合飼料などにもなれると思います。複数入れる場合は隠れ家を多く入れないと喧嘩をすることがあるので注意が必要です。他の魚やハゼとの同居は可能です。
食味 あまり食用にはしません。
注意 とくになし
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会
WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/index.htm
瀬能 宏 監修・矢野維幾 写真・鈴木寿之・渋川浩一 解説,2004 決定版 日本のハゼ 平凡社、東京.

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