クギベラ Gomphosus varius Lacepède 硬骨魚綱 スズキ目 ベラ科
2008年6月、高知県で採集。 |
分布 | 南日本、インド・太平洋。 |
概要 | 体色には性的二差がある。雌型(イニシャルフェイズ)では体側前半部が灰色、後半部が黒色という塗りわけがされている。雄型(ターミナルフェイズ)では体色が緑色で、鰓蓋後方に大きな淡緑色の紋がある。幼魚は背部が緑色、腹部が淡色で体側に2本の黒色縦帯がある。雌雄ともに吻が長く伸びる独特な面構えだが幼魚は吻はのびない。サンゴ礁域に生息し、長い吻をつかって岩の合間に潜む小動物を餌にする。クギベラ属は夜間は砂に潜らない。クギベラ属はベラ科カンムリベラ亜科に属し、世界で2種が知られる。 |
採集 | 幼魚は潮溜まりや磯で見られるがとてもすばやいため、採集には熟練が必要となる。写真の個体は釣りで採集したもの。釣りであれば採集は比較的容易。ただし幼魚は釣れない。 |
飼育 | 成魚は少なくとも60cm、できれば90cm水槽で飼育したい。よく泳ぎ回るので水槽内のレイアウトには工夫が必要。甲殻類を捕食するがサンゴには無害なのでサンゴ水槽でも飼育可能。ただし岩の隙間などで休息するときに砂を巻き上げることがある。餌は配合飼料やクリル、生のエビや貝の剥き身などをバランスよく与える。 |
食味 | 普通食用にはしない。 |
注意 | 特になし |
文献 | 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京. WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/ Fishbase http://www.fishbase.org/search.php |
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