クエ Epinephelus bruneus Bloch 硬骨魚綱 スズキ目 ハタ科
2006年8月8日、福岡県玄界灘で採集。
分布 | 南日本〜フィリピン。 |
概要 | 体色は茶褐色で体側には白色の斜帯がある(マハタでは体側の白色帯は直線)。老成するとこれらの帯は消失し、全身が灰褐色になる。温帯海域に多いハタであるが、琉球列島からも採集されている。成魚は20〜100mくらいの場所に多いが、幼魚は浅瀬や潮溜まりでも見られる。体側には黒色や小豆色の斑点がなく、チャイロマルハタやヤイトハタなどの近縁魚種と区別可能。 |
採集 | この個体は内湾の水深50cmほどの場所(岸壁)で採集されたもの。浅瀬で採集される個体は種苗放流による個体の可能性があるが、この個体が採集された場所ではそのような話はなく天然の魚ではないかと考えられる。幼魚は船釣りで釣れるが、数は多くない。 |
飼育 | 夏の高水温に弱いと思われる。そのためクーラーが必要。また成魚は1.5mにも達し、ホームアクアリウムの飼育にはあまり向いていない。 |
食味 | 関東のもろこ鍋、博多のあら鍋というのは本種が原料、大変美味なものとして知られている。ただし高価なのでまだ食べたことはない。 |
注意 | とくになし。 |
文献 | 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京. |
リンク |