コイ Cyprinus carpio Linnaeus 食中毒
2007年正月頃採集と思われる。
分布:日本各地。原産は日本を含むユーラシア大陸で、現在は移植によりほぼ全世界に分布。
コイの仲間は世界中で2500以上の種類(亜種含む)が知られています。日本にも65種類前後(移入種等も含む)が報告されています。コイはフナによく似ていますが、フナには口にひげが無いのに対し、コイにはひげがあります。また、コイとフナは良く交雑します。近年では「河川の環境改善」と称して河川にニシキゴイを放流することがあり、それらはニュースで報じられていますが、環境改善ではなく「環境改悪」になっていると思います(下・写真)
採集ポイント:幼魚は春季に浅瀬に出現します。成魚は釣りで採集できますが、しっかりとした竿でないとへし折られることもあります。釣りを行う場合餌は芋ねりや芋ようかん、粉状の餌を使います。
飼育のポイント:飼育は容易ですが、大型水槽が必要です。食用魚としてもおなじみですが、内臓を食べて中毒した例があるようで、ご注意を・・・
河川には錦鯉も放流されています。コイは意外にも肉食で大食漢、川の生態系が危惧されます。コイの故意な放流はやめましょう(笑)愛媛県宇和島の河川で見られた個体です。
宇和島近郊の河川におけるコイ
宇和島市の河川には必ずといっても良いほどコイがいます。しかしそのコイは果たして在来のものなのでしょうか。それとも・・・?
おそらくは「すべて移入」と思われます。
コイは「昔から川底の泥を拡散し、バクテリアを耕す」などとされ放流が現在も続いています。そこでコイを故意に<もういいから 放すとどうなるでしょうか。病気が拡散される(コイヘルペス等)、大食漢なので貝や甲殻類も根こそぎ食べる、さらに遺伝的な汚染も危惧されます。
もちろん、これは宇和島近郊の河川に限ったことではないでしょう。
コイの放流、もう少し考えてみませんか。