カワヒガイ Sarcocheilichthys variegatus variegatus  (Temminck and Schlegel)


2005年6月11日、福岡・博多湾に注ぐ河川にて採集。

分布:濃尾平野〜山陽地方(山口県の一部を除く)、九州北部、長崎県壱岐。日本固有亜種。

カワヒガイはコイ科の淡水魚です。体には独特の模様があります。通常は余りさえない色彩の魚なのですが、婚姻色が美しく、観賞魚としても人気があります。タナゴの仲間と同じく、貝に産卵します。

採集のポイント:河川の中流に多く生息します。底のほうにいることが多いので、釣りでは餌は底につけておきます。タモ網で水草をがさっとすれば採集できることもあります。結構鱗がはがれやすいので、投網はお勧めできません。

飼育のポイント:丈夫な魚で飼いやすいのですが、鱗がはがれやすく、採集時には気をつけます。ちなみに私は病気を防ぐために人工海水もわずかに入れています。このやり方はヨシノボリやモツゴの病気対策にも適しています。本種は結構痩せやすいので、栄養のバランスよい餌などを与えることをお勧めします。動物質・植物質の餌を食べます。


カワヒガイの若魚です。採集は2007年8月。この魚も博多湾に注ぐ河川で採集したものです。

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