ホンソメワケベラ Labroides dimidiatus (Valenciennes) 硬骨魚綱 スズキ目 ベラ科

2006年10月21日、高知県で採集した成魚サイズの個体。
全長6cmほど
2008年9月14日、高知県で採集した幼魚。



分布 南日本、インド・太平洋。
概要 体は細長く、体側には大きく黒い縦帯がある。幼魚では全身が真っ黒で、体側前方背部に青い線がある。暖海域に生息するが、本州南部でも越冬、繁殖しているという。他の魚についた寄生虫を食べるクリーナーとして知られる。ソメワケベラ属はインド・太平洋から4種類が知られるが、本邦では4種類が知られる。いずれもクリーナーで、夜間は寝袋を作って岩やサンゴのかげで眠る。
採集 潮溜まりでも見られるが、磯で多く採集できる。他の魚を掃除している最中の個体を採集すると、容易に採集できる。ただし幼魚は網の目から抜け出してしまうこともあり、注意が必要
飼育 60cm水槽でも終生飼育可能。丈夫であるが白点病に罹ることがあり、その点には注意。他の魚との混泳も可だが、同種同士では激しく争うので注意。サンゴを傷つけないのでサンゴ水槽にもよい。飼育下での餌は配合餌などでよい。
食味 普通は食用としない。
注意 特になし
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京.
WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/
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