ホンベラ Halichoeres tenuispinis   (Günther)   硬骨魚綱 スズキ目 ベラ科

ホンベラの雌。同属のキュウセンと比べるとおとなしい色彩。2008年12月、高知県で採集。
分布 下北半島・佐渡〜台湾、中国、香港(?)。
概要 温帯の環境によく適応したベラであり、東北地方以南の各地で見ることができる。ただし琉球列島には見られない。危険が迫ると砂にもぐる。学名については日本産魚類検索 第二版およびその正誤表に従った。
採集 礁や防波堤できわめて普通に見られるベラで、入手は難しくない。太平洋側、日本海側問わずよく見られる種。採集シーズンは春〜秋で、冬は冬眠することが多くあまり見られない (ただし写真の個体は2008年12月に採集) 。幼魚は高知で初夏ごろ出現し、日本海側でも8〜9月ごろによく見られる。成魚は釣りで採集することも可能。
飼育 飼育は難しくない。水槽も大きな水槽は必要ない。ただし寝床となる砂はできれば用意したい。餌は配合飼料や生エビなどで、この食性故甲殻類を食べてしまう可能性もあるので注意。
食味 食用。キュウセンより味は劣るものの塩焼き、揚げ物などにして食べられる。
注意 特に無し。
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京.
Fishbase http://www.fishbase.org/search.php
リンク

戻る