ヒメゴンベ  Cirrhitichthys oxycephalus   (Bleeker) 硬骨魚綱 スズキ目 ゴンベ科


2007年2月、高知県柏島で採集。

分布

和歌山県以南、インド・太平洋、東部太平洋。

特徴 体色は淡い赤色で、体側には大きな黒色、または赤色斑紋がある。背鰭棘の先端に小さな糸状突起がある。これはゴンベ科に共通する特徴である。ミナミゴンベに似ていますがミナミゴンベの斑点は尾鰭に入らないこと、サラサゴンベとは体色の斑紋が体側に密にある(サラサゴンベでは側線以下にはない)ことで区別できる。
生態 浅いサンゴ礁域や岩礁域に多く見られる普通種。肉食性で小魚や甲殻類などを捕食します。四国沿岸では本種とミナミゴンベが多く見られます。
採集 小さくちょこまかと動くので採集には難儀します。成魚は岩礁域や防波堤に見られ、つれることがあります。餌はオキアミが良いです。針をのむと死んでしまうので遅アワセは禁物です。ただしアワセが早過ぎると餌だけをとられてしまうことがあり要注意です。
飼育 水槽は60cm水槽で十分です。ろ過能力の高いフィルターを使用すれば30cm程度の水槽でも飼育可能と思います。餌は配合飼料やクリルなどさまざまな種類をバランスよく与えましょう。良く人にも慣れます。他の魚との混泳については、小魚はなるべく避けます。ハゼの類やギンポの類はNGで、クモハゼを食われてしまいました。ベラやヒメジ、ハギ、チョウチョウウオ、フエダイなどとは混泳も可能です。
食味 普通食用にはしません。
注意 特になし。
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会
WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/index.htm
Fishbase http://www.fishbase.org/search.php

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