ハナマルユキダカラガイ
Erosaria caputserpentis caputserpentis (Linnaeus)
2006年10月、高知県柏島で採集。
分布:南日本、インド・西部太平洋。
ハナマルユキダカラガイはタカラガイ科に属する巻貝の仲間です。タカラガイの仲間はかつてお金のかわりに使われていたそうです。また、美しいものが多いので貝殻コレクターにも人気があります。生きているときはどのタカラガイも外套膜に覆われていて、不気味です。標準和名を「ハナマルユキ」としていることもあります。
採集のポイント:太平洋側で採集できますが、日本海側にもいるそうです。水深1mくらいの大きな岩の下などに潜んでおり、その岩をどけて採集するというようなスタイルです。岩は元に戻しておきます。ガンガゼなどの危険生物がついている場合もありますので十分注意してください。貝殻は台風の後などに打ちあがっているものを拾えます。
飼育のポイント:タカラガイの仲間は自然界ではカイメンなどを食べているそうですが、水槽では他のものも食べ、飼育は容易です。種類が多いので、コレクションする楽しみもあります。また、シッタカ貝と同様、コケなども食べてくれます。海水は人工海水で問題なく飼育できます。
関連項目:ヤクシマダカラガイ
貝殻。海岸に打ち上げられていることも多い。また、土産物屋などで販売されていることもある。写真は上の個体のもの。