アヤヨシノボリ Rhinogobius sp.MO 硬骨魚綱 スズキ目 ハゼ科


アヤヨシノボリの雄。
頬に青い斑点があるのはルリヨシノボリに、
尾鰭の点列が中央部にのみあるのはクロヨシノボリの特徴と
一致する。奄美大島産。2008年3月採集
アヤヨシノボリの雌。
腹部が青い特徴はシマヨシノボリの特徴と一致する。
2008年4月採集。

分布 奄美大島〜沖縄。日本固有種。
概要 本種は他のヨシノボリの様々な特徴を有する。雄の個体は頬部に青い斑点がありルリヨシノボリに似る。尾鰭の斑点は中央部にのみあり、これはクロヨシノボリに似ている雌の腹部は青く、これはシマヨシノボリに似ている。河川中流〜下流域に生息し、シマヨシノボリやゴクラクハゼと混生する。数箇所の河川で採集したが、個体数は多いようである。ただし業者により販売されていることもあるようで、これからの生息状況の動向に注目すべきものといえる。シマヨシノボリと混生する場所では、本種はシマヨシノボリよりもゆるい流れの場所でみられた。
採集 採集方法は本州に生息するほかのヨシノボリ類と変わらない。
飼育 飼育は容易だが、ヨシノボリ類は水カビ病になることがありそれを防ぐため若干塩分を加えた環境で飼育するとよい。雑食性だが主に動物質のものを捕食する。他の魚との混泳も可能。
食味 食用としているかどうかは不明。
注意 特に無し。
文献 中坊徹次編、2000 日本産魚類検索 第二版. 東海大学出版会、東京
.川那部浩哉・水野信彦・細谷和海 編・監修、2001 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚. 山と渓谷社、東京
瀬能 宏 監修・矢野維幾 写真・鈴木寿之・渋川浩一 解説,2004 決定版 日本のハゼ 平凡社、東京.
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