本とピアノ
今までに読んだ本の中で出会ったピアノ、ピアノ曲を少しずつまとめてます
| タイトル | 著者 | コメント |
|---|---|---|
| アーモンド入りチョコレートの ワルツ |
森 絵都 | 森 絵都の短編集。表題作のほか、シューマンの「子供の情景」が子供の目線で語られる「子供は眠る」、ちょっと不思議な少女と不眠症の少年との淡い恋を描いた「彼女のアリア」など全3編。 児童文学作家の森さんだけに、「子供は眠る」のお話は、とってもホロッとさせられる。 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、サティのピアノ曲。魅力的なピアノ教室のお話。 どのお話も素敵です。 |
| 大いなる聴衆 | 永井するみ | 札幌、ロンドンで物語は同時進行する。札幌の舞台は、私のお気に入りのkitara大ホールというのが、嬉しい。話の内容(サスペンス)よりも、べートーベンのピアノソナタ第29番、通称「ハンマークラヴィーア」に込められた登場人物たちそれぞれの思い、解釈が面白い。 |
| 求愛 | 藤田宜永 | 怪我でリハビリ中のプロ野球選手と、心を病んだピアニストの壊れそうでギリギリの愛。 撥ねる水、眠る水、硬い水、柔らかい水、「水の戯れ」を奏でる彼女の、心の葛藤と、愛情に、読んでいて心が痛む。才能とは、何なのだろうと考えさせられた。ないほうが幸せかなぁと、思ってしまう。最初から最後まで「水の戯れ」が聴こえてくる。悲しい結末。 |
| 月光の夏 | 毛利恒之 | 「死ぬ前に思い切りピアノが弾きたい」鳥栖のある小学校に特攻隊員がピアノを弾きにきた。べートーベンの「月光」 このピアノ、ドイツ製のフッペルというピアノらしい。渋谷の某ピアノ工房で以前同じピアノを弾かせてもらった事がある。 それにしても、生き残った事を「恥」とされる、そんな時代。未来あるはずの若者が死に、生き残った者も大きな傷を心に残す。悲しい時代だ。 |
| ザ・ピアニスト | ウワディス・ シュピルマン |
「戦場のピアニスト」の原作。この本が翻訳された1999年当時は、シュピルマンがドイツ将校の前で弾いた「ノクターン嬰ハ短調」が、 7番のノクターンか、20番の遺作か、不明であった。 その後、映画化され、「20番の遺作のノクターン」がすっかり有名に。私もこの曲でコンクールの一次予選を通ったので思い出深い。 |
| スタバトマーテル | 近藤史恵 | ちょっと恐いお話。声楽家と版画家という男女の恋愛ミステリー。文庫本のカバーに惹かれて買っちゃいました。 「スタバトマーテル」とは、十字架の下に立つ聖母マリアの嘆きを歌った聖歌だそうだ。 ハイドン、ドボルザーグ、ロッシーニ、ベルディなど多くの作曲家が曲をつけているそうだが、中でもこの小説の中にでてくるペルゴレ−ジの曲 が有名らしい。 |
| スプートニクの恋人 | 村上春樹 | 僕とすみれとすみれが恋したミュウのちょっと不思議なお話。 すみれがローマで行ったコンサート、アルゲリッチのリストのコンチェルトの第1番。指揮は、ジュゼッペ・シノーポリ。 「すみれ」という名前の由来は、すみれの母親が「すみれ」というモーツアルトの歌曲が好きで、子供が生まれたらその名前をつけようと前々から決めていたから。母親がよく聴いていたと(思われる)レコードは、エリザベート・シュヴァルツコップフの歌で伴奏はヴァルター・ギーゼキング。歌の内容、初めて知ったのだけど、意外な内容! |
| ソナタの夜 | 永井するみ | 東京芸術大学音楽学部中退、北海道大学農学部卒業という著者の経歴が興味深い。 短編集。「ソナタの夜」をはじめ、ほとんどが不倫のお話。不倫には、明るい未来などほとんどなさそう、この短編集を読むと痛感する。 |
| 天国の本屋 | ||
| 東京タワー | 江国香織 | 主人公の2人が時々一緒にピアノのコンサートに出かけたりしてたのだけが印象に残っている作品。しかもコンサート会場がTDLのそばのコンサートホールだったりする。そのホールで2人が聴いたのが、アムラン。アンコールにラフマニノフだ。TDL近くのコンサートホールといえば家の近くだ。アムラン来てたなどという話は聞いたことないから、ここはフィクションなのかなぁ。 |
| ドリアングレイの肖像 | オスカー・ ワイルド |
この小説を読んで、シューマンの「森の情景」を聴きたくなった。楽譜も買い、レコードも買った。思い出の1冊である。 |
| 盗んでひらいて 夢はショパンを駆け巡る |
赤川次郎 | 夫は泥棒、妻は刑事のシリーズ、ドタバタアクションコメディ。 本のタイトルに惹かれて衝動買いした。ショパンと食パンを間違えるなど、古典的なギャグが(^^;; |
| ピアノソナタ | 藤堂志津子 | フリーライターの絹子が出会った「「音楽コーディネーターの彼」。誕生日プレゼントに彼女が彼からもらったのが、モーツアルトのCD。 KV.何番か記述されてなくて分からないが、「彼」のセリフ、「この指揮者〜僕のおすすめなんだ。」 指揮者?ということは、彼のおすすめは、ピアノソナタではないのか。 |
| ピアノの音 | 庄野潤三 | エッセイ。「夜になれば、妻の弾くピアノに合わせ、私はハーモニカ・・・。」ブルグミューラーの「やさしい花」「狩猟」など懐かしい曲が たくさん出てくる。 季節の花を愛で人々と心通わせる穏やかな生活。 |
| やさしい訴え |
小川洋子 | チェンバロ作りの男とその女弟子、そして「私」の微妙な三角関係。 「やさしい訴え」は、フランス宮廷作曲家ラモーのチェンバロ曲。 バッハの「アリア ト長調」「シンフォニア」「イタリア協奏曲」クープラン「優しい恋わずらい」、デュフリ、パーセルなどの小品が行間から聴こえて くるような作品。美味しいワインと食事も欠かせない。 |
| 四日間の奇蹟 | 朝倉卓弥 | ミステリーとファンタジーとの融合。脳に障害をもった少女の弾くピアノの音色。 「小犬のワルツ」「ためいき」「月の光」「別れの曲」など、珠玉の名曲がいっぱい聴こえてくる。 |
| 流砂 | 藤田宜永 | 晩秋の能登半島を訪れた男、塩野と旅館の女将の妹志津子の、早い話「不倫物語」。妻子ある男と訳あり女性との遊びとも本気ともつかない不倫のお話、良くある話すぎて、つまらない。この志津子という女、音大のピアノ科出身という設定で、ひなびたカラオケハウスで、ショパンの「別れの曲」を弾くシーンがある。現実味がなくてイマイチ、音楽が行間から全く聴こえてこない。 |