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最近は、学生たちをみても、電子辞書を使う学生がとても増えてきています。ドイツ語に限らず、新たに言葉を勉強する際に電子辞書はどうなのでしょうか。ここでは、私なりの考えを少し書いてみたいと思います。
紙の辞書の利点
まず、ドイツ語の初心者には、私としては紙の辞書を薦めたいというのが第一感です。理由はいくつかあるのですが、まず一つには初心者が関わる単語の性質です。初心者のうちはきわめて重要な単語を覚えることが重要で、おそらく何度も何度も辞書を引く必要があります。そのような重要な単語というのは、重要なだけあってその説明もずいぶんとたくさん書いてあるものです。そのとき、紙の辞書ですとページを開くだけでその全体をみることができる。これは電子辞書にはない利点です。仮に電子辞書で、そのような単語を引いた場合はかなりスクロールをさせてやっと全体を見ることになりますが、やはりその画面の小ささは紙の辞書にはだいぶ劣ることになります。例えば、非常に重要な動詞であるmachenを電子辞書で見ると、最低でも10から15回にわたって画面をスクロールさせなければなりません。ですから、紙の辞書でぱっと全体を見渡せるということは、初心者の人が思う以上に、非常に大きな利点と言えます。
また、たいていの紙の辞書には後ろのほうに、文法的事項を表にしてまとめたものなどがのっています。実は、これはドイツ語を学ぶ際にきわめて役に立つものなのです。文法を学ぶ上ででてきた、冠詞の格変化の一覧や、動詞の変化の一覧、関係代名詞や形容詞の変化などがわかりやすくでています。こうしたページは電子辞書にはなく、その点においては紙の辞書に大きく軍配が上がります。
つぎに、これも大きな違いですが、紙の辞書にはいろいろと書き込めるということです。たまに、もったいないから何も書き込まないという人もいますが、逆にもったいない話だと思います。一度引いた単語に線を引いておけば、一度引いた単語と確認できますし、知らない単語に線を引いていくことが楽しみにもなります。
また、辞書の余白の部分に自分なりの文法事項を書いておくこともできます。たとえば、ドイツ語を読む際に注意すべき点とか、書く際に常に確認するべき点などを自分なりに余白に書いておいて、そのたびごとに見るようにすればきわめて役に立つはずです。
紙の辞書ですと、様々な出版社がいろいろな辞書を出していて、使う人がいろいろと選ぶことができるのも結構重要です。電子辞書ですと、どのメーカーのものを買っても中に入っている辞書自体は同じものだったりして、ほとんどバラエティーはありません。また、ドイツ語の電子辞書に使われる辞書の多くは、初心者から中級者向けの辞書ばかり、というのも注意する必要があります。これは、ドイツ語の学習をさらに深化させようとするときに、障害になりかねません。これは、英語の電子辞書が非常にバラエティー豊かなのに対して、とても残念なことで、電子辞書のメーカーには今後がんばってほしい点ともいえます。
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