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4.文法
つぎに、文法ですが、これも大学の1年生のレベルをしっかり勉強すれば実際のところほとんどの基礎を学ぶことができます。第二外国語として、大学で学ぶ場合はその授業の進行をまじめに受けていれば、大概のことはできるようになるはずです。たとえば、大学1年生の文法だけでもドイツ人と相当複雑な会話をすることが実際可能です。もちろん、自分自身で予習や復習を少しばかりやる必要はありますが。また、やる気があって、授業が物足りないと思うのであれば、先生に言って、特別に課題を出してもらうとか、単位に関係なく他のドイツ語の授業にも行ってみるなど、授業をいろいろ積極的に活用する余地はいくらでもあります。
ここでは、授業とは別に、例えば自分一人で勉強するやり方みたいなものを書いてみたいと思います。
まず、比較的簡単な文法の参考書を手に入れて、一度はざっとでいいので3日ほどかけて最初から最後まで一度読んでみます。問題などは一切やる必要はありません。次にもう一度最初から読むのですが、今度は、例えば全部で30課の本であれば、一日2課から3課ずつぐらいを読みます。一つ一つを覚えることはないのですが、今度は辞書を引いたりしながら、納得しながら読んでみることです。このときも問題などは全くやる必要はありません。とにかく納得しながら最後まで読むことです。そうしたら、もう一度最初から最後まで2度目よりは少し速いテンポで読みます。このときも、問題などは一切やる必要はありません。なぜ、問題をやる必要がないかというと、大概の場合、問題を解くのに時間がかかりすぎて結局放り出してしてしまうことが多いんです。ですから、とにかく最初は1ヶ月ぐらいかけて簡単な文法の参考書を3度ほど読むことを勧めます。
文法を理解するときに重要なことは、理屈を知ることももちろん大切なのですが、それと同じぐらいに重要なことはできるだけたくさんの例に触れることです。つまり、一つの文法事項を学んだとしても、読解や作文にそう簡単に応用できるものではありません。
そのような、たくさんの例に触れるには、簡単な文法の問題集をやってみるのが一番です。ですから、次に文法の問題に取りかかります。これに関しては問題に特化した問題集を別にやることを薦めます。文法の参考書は、自分なりにこれならわかると納得のいくものを見つける必要があると思いますが、問題集はできるだけ簡単なものがいいと思います。15日で完成とか、30日だとかそういうもので十分です。とくに、作文などはまだ難しいので、穴埋めとか、書き換えとかそういう単純な問題の多いものがいいでしょう。ただ、文法は参考書と問題集を分けた方がいいと思います。ここからが実際根気のいることになります。参考書を読んだぐらいではなかなか問題が解けないと思います。しかし、別に気にせずわかる問題だけ解いていけばいいです。それから、わからなかったものは答えを見て、なぜその答えになるのかを文法の参考書をつきあわせながら、考えることです。最初は、全然できなくてただ解答を見るだけかもしれません。重要なことは、なぜその答えになるのかを納得することです。
文法の問題に関しては、最初が一番困難です。これはゆっくり進むしかありません。忘れてもいいので、とにかく前へ進んでいくことです。一度最後まで終わったら、またその問題集を最初からやり直します。ですから、問題集は簡単で薄目のものがいいのです。とにかく、その問題集の答えを全部暗記してしまうぐらい繰り返してやることです。最初からやるのに飽きたらランダムにページを開くのもよし、後ろからやってみるのもよし、一冊の問題集でどの問題も正解できて、自分でなぜそれが正解なのかを説明できるようになるまで繰り返してください。
問題集をやっていると、ふと別な問題集をやってみたくなったりするものです。しかし、それは今やっているものを完全にしてからでいいんです。問題集に浮気すると次々と連鎖して、いろいろ買い込んだあげく、結局どれも最後までやらずに終わったりします。とにかく同じものを繰り返すことが、基礎を勉強するには大切です。
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