2番目の外国語としてのドイツ語(1/2)

1.2番目の外国語

まず、ここではドイツ語そのものというよりも、2番目の外国語とは何なのだろうかということについて考えてみたいと思います。2番目というからには1番目の外国語があるはずです。おそらく、ほとんどの人にとって最初の外国語は間違いなく英語だったことでしょう。

それでは、その最初の外国語である英語を、どれぐらいの日本人が自由に使いこなしているのかというと、おそらく周りを見渡してみてもそれほど多くないといえるのではないでしょうか。むしろ、英語を自由に操る人日本ではまだまだ少数派に属しているとさえいえるかもしれません。


2.外国語は必要か

では、そのような中で二つめの外国語を学ぶことにどのような意味があるのでしょう。はじめに単刀直入に言ってしまうと、使える外国語が多ければ多いに越したことはないといえます。たとえば、私がドイツの大学に留学中に知り合った旧ソ連のある国出身の学生は、自国の言葉に加えて、ロシア語、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スウェーデン語ができました。確かに、これほどできるのは向こうでもそんなにたくさんいるわけではないのですが、少なくとも私の知っている範囲では、ふつうのドイツ人の学生でも英語とフランス語ぐらいはできる感じでした。

このような話を日本人の中ですると必ず返ってくることは、ヨーロッパの言葉はみんな親戚のようなものだから、習得するのも楽で、それに比べて日本人がヨーロッパ圏の言葉を習得することは言語圏が違うのだから、単純にそんな風にはいえないということです。確かにその通りで、たとえば、フランス語はイタリア語と非常ににていますし、スウェーデン語は綴りだけをみていると一瞬ドイツ語と勘違いしてしまいそうになります。

しかし、だからといって日本人が日本語だけを話していればよいという時代ではないことは、多くの日本人も感じているのではないでしょうか。例えば、就職の際、国際的に展開している企業で働きたいと思っても、語学のできるできないがとても重要な要素になりますし、英語ぐらいは当たり前という扱いを受けることすらあるかもしれません。

もちろん、就職のときだけでなく、実際の仕事などで英語や他の外国語を使う機会はこれからますます増えていくでしょう。また、それだけではなく、外国人の観光客なども増加していくと思われます。たとえば、観光白書によりますと、現在日本を訪れる外国人観光客の数は2002年度で500万人を超えました。日本政府はビジットジャパンキャンペーンを立ち上げ、2010年までには外国人観光客1000万人を目標としています。最近は東京の中でもずいぶんたくさんの外国人観光客を見かけるようになりました。いろいろな場面で外国語がこれからどんどん必要になってくることは確実だと思います。

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