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それと、一つ注意すべきことは、前置詞でもたまに名詞の後ろに置かれるという変わった前置詞もあります。この場合はむしろ「後置詞」とでも呼んだ方がいいぐらいですが、あまり数も多くないのでそういうものとして覚えてしまってください。
代表的なものはnach がそうです。nachは基本的に前に置かれますが、特定の意味の場合には後ろに置かれる時もあります。それは「〜によれば」という意味の場合です。例えば、「彼の意見によれば」などという場合は、ドイツ語ですと「seiner
Meinung nach」といったりします。(seinerは「彼の」という所有の意味の冠詞、Meinungは「意見」という意味の女性名詞です。)本来ならば前置詞は前に置かれるもので、nachという前置詞は後ろには必ず3格を取りますので、「nach
seiner Meinung」といえばいいのですが、この場合は「seiner Meinung nach」となりnachの前の名詞が3格になります。これは、単語の順番からしても「彼の」「意見」「によれば」となり、日本語と全く同じなのでわかりやすいのですが、ドイツ語の前置詞では例外的な用法です。また、このnachという前置詞は様々な意味がありますが、このように後ろに置かれるのは「〜によれば」の時の意味になり、ほかの意味のときには前に置かれますのでそれにも注意する必要があります。
ただ、nachとかentgegenとかentlangなどの「後ろ」に置かれる「前置」詞は結構頻繁に出てきたりしますが、数そのものは少ないのでそのまま覚えてしまうことができます。
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