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ドイツ語を学ぶと、必ず出てくるのが、このドイツ語の枠構造と呼ばれるものです。ドイツ語を学ぶときに、これを避けて通ることは出来ません。ただ、枠構造などと呼ぶとそれだけでなにやら難しそうに聞こえますが、実際は全然そんなことはありません。理屈はものすごく単純なことです。この枠構造は非常に重要なことですので、ここのところをよく理解しておきますと、ドイツ語がぐっと楽になります。
枠構造といっても、実際に本当に簡単すぎて書くことなどほとんどないぐらいですが、ごくごく基本的なことから書いてみたいと思います。
ドイツ語においては動詞は文の要素の2番目の位置に来るというのが鉄則でした。そして、助動詞が2番目に来た場合は、その本来2番目にあった動詞は、原型になったり過去分詞になったりして文の最後に行くというルールがありました。図にすると次のようになります。
単純な文
第1の要素・動詞・その他
助動詞のある文
第1の要素・助動詞・その他・動詞の過去分詞や原型
このルールは、話法の助動詞でも、完了形でも、受け身その他で適用されるものです。その際に、2番目に助動詞が来て、本来の意味の動詞が最後に移動しています。この、「2番目」と「文の最後」という組み合わせのことを単に「枠」と呼んでいるのです。ですから、2番目に助動詞が来て最後に動詞が飛ぶという単にそのことです。
ではなぜこれが重要なことなのかといいますと、それは、この「2番目」「文の最後」という組み合わせのおかげで、その文の区切りをはっきりさせることが出来るからです。つまり、2番目に助動詞が来ていれば、どこか後ろの方に本来の意味の動詞が原型なり過去分詞なりの形であるはずで、そこで文の区切りがつくのです。
例えば「彼は映画へ行く」という文を考えてみましょう。これはドイツ語の順番だと、
「彼は、行く、映画へ」という風に2番目に動詞が来ます。ドイツ語にしますと
Er geht ins Kino. となります。
この場合は、単に2番目に動詞が来ているだけの単純な文なので、枠構造も何もありません。
また、過去形にした場合は、単に動詞が現在形から過去形になるだけの変化です。(もちろん、過去形の場合も動詞は2番目にある以上、主語にあわせて変化します。)
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