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それでは、以上のことをふまえて、次の簡単な文をドイツ語にしてみます。
そこでピアノを弾いている少女は私のいとこです。
これを二つに分解して関係図にすると次のようになりました。
その少女(←その少女はそこでピアノを弾いている)は、私のいとこです。
それぞれの文をドイツ語にしますと次のようになります。
Das Mädchen ist meine Kusine. (その少女は私のいとこです。)
Das Mädchen spielt dort Klavier. (その少女はそこでピアノを弾いています。)
この二つの文を、日本語の関係図のように組み合わせると次のようになります。
Das Mädchen (←das Mädchen spielt dort Klavier. ) ist meine Kusine.
ここまでは何一つ難しいことはありません。単にカッコの中に一つの文を入れただけです。
では、ここから関係代名詞を使って、全体を一つの文にしていきます。ここで重要なことは、上にも書いたようにカッコの外の部分は本体部分なので一切手を加えることはありません。関係代名詞の基本は、関係文を説明したい名詞の直後に置くということです。ちなみに「説明される方の名詞」(ここでは、カッコの外に置かれたdas Mädchen)は専門用語で「先行詞」と呼ばれます。
ですから、カッコの中だけに若干手を加えます。手を加える部分は3つあります。
一つはカッコの外と共通する名詞(ここではdas Mädchen)を「関係代名詞」にします。
二つめは、動詞をカッコの中の最後に置きます。
三つ目は、カッコをはずして、関係文の部分を前後でコンマで区切ります。
以上の三つの作業です。二つめと三つ目の作業は別に何も考える必要もありません。
では、順を追ってやってみましょう。
まず、カッコの中のdas Mädchenが先行詞のdas Mädchenとだぶっているわけで、ここの部分を関係代名詞にします。
ここまで、具体的な関係代名詞のことは何も書いてきませんでしたが、実際ほとんど覚えることはありません。関係代名詞は、ほぼすべて定冠詞と同じ形になるからです。ちなみに同じ形にならないのは、すべての性と複数の2格のとき、それから複数の3格のときだけです。一応下に表で載せておきます。2格の使い方はちょっとわかりにくいかもしれないので、初心者のうちは他の格のときにしっかりと使えるようにすることが大切です。
この場合はカッコの中のdas Mädchenを関係代名詞に置き換えるわけですから、まず、カッコの中のdas Mädchenという名詞の格と性が分からなければなりません。この場合は、「中性名詞」で「1格」であることをよく確認してください。このとき注意して欲しいのですが、初心者はよくこのとき格を間違えます。このときの「格」とはあくまでカッコの中での格です。よく、先行詞と同じ格にしてしまう人がいますがそれは間違いです。関係代名詞の格は先行詞と一致する必要は全くありません。関係文の中での格が、そのまま関係代名詞の格となります。もちろん一致する場合もあります。この場合は「中性名詞」の「1格」の定冠詞は「das」ですから、ここではdas Mädchenを単にdasに置き換えます。これで一つめの作業が終わりです。
(das Mädchen spielt dort Klavier.)→(das spielt dort Klavier. )となりました。
次は、動詞を最後に持って行きます。これは簡単です。すると、
(das spielt dort Klavier. )→(das dort Klavier spielt )となります。
最後に、全体をコンマで区切ります。
, das dort Klavier spielt, となります。
そして、これを先ほどの文の中に入れてやりますと、
Das Mädchen, das dort Klavier spielt, ist meine Kusine.
という関係文ができあがります。これで全体が完成です。
「そこでピアノを弾いている少女は私のいとこです」という文です。
<1> <2> <3> <4>
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