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それでは、上の「そこでピアノを弾いているその少女は、私のいとこです。」という文がどのように二つの文で成り立っているのかというと、だいたい次のように図式化できます。
その少女(←その少女はそこでピアノを弾いている)は、私のいとこです。
となります。そして、このカッコで示された部分が関係代名詞を使って書かれる部分になるわけです。つまり、最初の「その少女」という言葉を使わずに代名詞を使ってカッコの中の表現を作り、それが「その少女」という言葉に関係するのです。
こうして見てみると、関係代名詞を使った文(関係文)は、実に様々に使われる表現であろうことが分かると思います。
例えば、
そこで遊んでいる子供たちは、私の友人の息子たちです。
今歩いてきたその女の人を知っていますか。
彼は、自分に親切にしてくれた友人に贈り物をした。
などなど、日本語においても日常的な普通の表現です。こうした表現を関係代名詞を使った文にするには、それらを普通の二つの文に出来るかどうかが鍵になります。それらの文を二つに分解して関係図にしてみます。
その子供たち(←その子供たちはそこで遊んでいる)は、私の友人の息子です。
あなたは、その女の人(←その女の人は今歩いてきた)を知っていますか。
彼は友人(←友人は彼に親切にした)にある贈り物をした。
などというようになります。それぞれカッコの外の名詞と中の名詞が共通していますね。そこで、同じ名詞を繰り返すのも面倒なので、カッコの中の部分は繰り返す代わりに、代わりの名詞ということで「代名詞」を使うわけです。実際、これらの関係図は、そのままドイツ語の関係文の構造になります。
このとき注意して欲しいことは、文としての本体の部分はあくまでカッコの外の部分であるということです。カッコの中の部分はあくまで、カッコの外のある名詞を詳しく説明する部分にすぎません。
これは、カッコの外の部分が本体となる文であるということは、何度も書いてきましたように動詞は2番目の要素になります。また、カッコの中の部分は、極端にいえば、きちんとした文ではありません。ですからカッコの中の関係文は動詞を2番目に持ってくることは、もう出来ません。これはどういうことかというと、関係文は、前に書きました「副文」の一つなのです。副文であるということは、動詞は副文の中では、最後に置かれることになっています。従って、カッコでくくった部分をドイツ語にする場合は、動詞は必ず最後に置かれることになります。
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