関係代名詞(1/4)

関係代名詞は、英語のときからさんざん苦労している人も多いことと思います。ドイツ語の場合も、だいたい同じですが、英語の関係代名詞が形の上からだと見分けることが難しいことがあるのに対して、ドイツ語の場合は見ただけである程度分かるようになっています。そうしたことも含めて、関係代名詞の基本的なことを書いてみたいと思います。

まず、関係代名詞という言葉は、「関係」と「代名詞」という言葉に分けることが出来ます。「関係」という言葉の意味は分かるとして、「代名詞」とは何かといいますと、これも分解することで分かります。つまり、「何かの代わりになっている名詞」のことです。例えば「机」という言葉を使うときに、会話の中などで何が何でも「机」という言葉を繰り返して使う必要はありませんね。「それ」とか「これ」などという言葉で代用できます。もちろん、「それ」とか「これ」という言葉自身は、そもそも「机」などという意味を持っていないことは明らかです。そうした「これ」とか「それ」という言葉は、その場合場合に応じて何かの「名詞」の「代わり」をしているものです。そのような言葉が「代名詞」というわけです。

この場合は、その「代名詞」が何かと「関係する」ということです。そのような「関係代名詞」を使った文を「関係文」といいます。これはどのようなものなのかといいますと、ある二つの文が共通する名詞を持っているとします。例えば次のような文です。
その少女は私のいとこです。
その少女はそこでピアノを弾いています。

この二つの文では、「その少女」という言葉がだぶっていることが明らかですね。私たちが上の二つの情報を伝えるときにはどんな風に表現するでしょうか。もちろんそのまま二つの文をいっても構いませんが、次のように言うことも出来ます。

そこでピアノを弾いているその少女は、私のいとこです。

二つの文で言った場合は、二つの文が単に並んでいるだけなのに対して、下の文では意味は同じですが、それら二つの文が一つの文に組み込まれています。また、その際に「その少女」という言葉は一度しか使われていません。関係代名詞を使った関係文というのはこのような状態の文のことを言います。つまり、共通する要素を持つ二つの文を一つの文で表すことです。そして、それらの文を結びつけるときに、関係代名詞が使われるのです。

従って、関係代名詞が使われている文では、全体としては一つの文ですが、その中には必ずもう一つの文が隠れていることになります。これは、従属接続詞を使った複文の場合と似ていますね。


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