助動詞(2/3)

ただし、助動詞の人称変化の仕方は、普通の動詞とはちょっと異なります。以下の図は初心者の人でも一度は見たことのある図だと思いますが、助動詞の人称変化の表です。

単数のとき

müssen können dürfen sollen mögen wollen
1人称(ich) muss kann darf soll mag will
2人称(du) musst kannst darfst sollst magst willst
3人称(esなど) muss kann darf soll mag will

複数のとき

müssen können dürfen sollen mögen wollen
1人称(wir) müssen können dürfen sollen mögen wollen
2人称(ihr) müsst könnt dürft sollt mögt wollt
3人称(sieなど) müssen können dürfen sollen mögen wolle

なお、普通の意味での「あなた」を意味するSieは、単数でも複数でも常に原型と同じになります。
Sie müssen können dürfen sollen mögen wollen

これを見ますと、第一に気づくことは「わたし」の単数形のichのときと、3人称の単数形のときの形が同じだということです。普通の動詞の現在形は、ichのときは e で終わり、3人称の単数のときは t で終わりますから大きな違いです。

でも、助動詞のときはそれが同じだからといってそれほど困るわけではありません。なぜなら、たとえichのときと3人称の単数のときの助動詞の形が同じだとしても、その文の中にichという言葉さえなければ、その助動詞の主語は100%3人称単数だからです。ここでも、動詞の語尾と人称との関係をきちんと理解していることは、ドイツ語を読む上でとても重要な役割を果たします。

二つめに気づくことは、それぞれの単数形のとき、つまり「ich」,「du」, 「それ以外の3人称単数」のときは、かなり不規則な変化をします。例えば「~できる」というkönnenは、ich kann, du kannst, er kannとなります。一方、複数のときは一般的なルールが当てはまっていることが分かると思います。

話法の助動詞の変化に関してはその2点に注意すれば大丈夫です。後は、本来の意味を表す動詞を文の最後へ持ってくるだけのことです。

ですから、
Er isst Fleisch. (彼は肉を食べる)という文を話法の助動詞を使うと、それぞれ、
Er muss Fleisch essen.
Er kann Fleisch essen.
Er darf Fleisch essen.
Er soll Fleisch essen.
Er will Fleisch essen.
Er mag Fleisch essen.
となります。みごとに最後に「食べる essen」という動詞が原型で置かれていることが分かると思います。意味は皆さんで考えてみてください。

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