辞書の引き方(4/4)


動詞

最後に動詞ですが、これは様々な状況で、もっとも複雑に変化しますので、動詞を正確に辞書で引くことができるかどうかは、ドイツ語を学ぶ上でとても重要なポイントになります。仮に、動詞がどのような形でも自由に辞書で見つけることが出来るようになれば、初心者のレベルは卒業かもしれません。動詞を引く場合は、形容詞の場合のように原型に戻せるかが鍵となりますが、形容詞の場合よりもずっと複雑です。これも、詳しい文法事項は後ろに譲りますが、動詞の場合は次の3つの場合を考える必要があります。

一つめは現在形の時。二つめは過去形。三つ目は過去分詞です。いずれの場合も辞書でその動詞を見つけるには、原型に戻す必要があります。

現在形の時は、動詞の人称変化と呼ばれるものに注意する必要があります。これは、ヨーロッパの言語は、主語にあわせて動詞の語尾が変化するというものです。日本人にはわかりづらい考え方なのですが、要するに、「私」や「あなた」や「彼」などの主語にあわせて動詞の語尾が変化する仕組みです。ですから、動詞を辞書で引くにはそれらの動詞を原型に戻して見つけ出す必要があるわけです。また、人称変化の際に不規則に変化する動詞もあります。

つぎに過去形の場合ですが、この場合はまずはじめに過去形かどうかを認識して、それから現在形に戻せるかどうかが重要です。また、動詞の過去形への変化は規則変化する動詞と不規則変化する動詞とがありますが、不規則変化動詞は一つ一つ覚える必要があります。それに、過去形は動詞が単に過去形になっているだけですから、現在形のように人称変化もあります。ただ、過去形を現在形に戻すことができさえすれば辞書を引くことは困難ではないと思います。

三番目に過去分詞ですが、超基本のものでない限り、変化した形でそのままでは辞書で見つけ出すことはできません。この場合も、どの動詞から変化したものなのかを覚えておく必要があります。過去分詞への変化も規則変化と不規則変化があります。ただ、過去分詞は厳密に言えば「分詞」の一つで、すでに動詞ではありませんから、現在形の場合や過去形の時のように、主語にあわせて変化することはありません。

不規則変化の動詞に関しては、たいていの辞書が最後に「不規則動詞変化表」と呼ばれる表を掲載しているはずです。不規則動詞の変化に関しては、基本的にこれさえ見れば大丈夫です。この表は非常に重要なので、普段からよく見るような習慣をつけておくといいと思います。

以上が辞書を引くときに意識してほしいことです。簡単にまとめますと、

名詞 複数形を単数に戻せるか。複数の名詞が組み合わされた名詞を引けるか
形容詞 語尾変化した形容詞を辞書で引けるか
動詞 現在形 人称変化した動詞を辞書で引けるか
過去形 現在形あるいは原型に戻せるか
過去分詞 原型に戻せるか

となります。

初心者のうちは、これらのことを常に意識することはとても重要なことです。

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