副文について(2/4)

では、そのような副文とはどのように作るのかといいますと作り方は非常に簡単です。通常の「文」を作ることができれば、誰でも副文を作ることができます。

まず、副文の多くの場合は、「〜ということ」とか、「〜したとき」、「〜にもかかわらず」、「〜かどうか」、「〜なので」などという意味になることが多いです。つまり、第一感として、普通の文にこれらの言葉をくっつけてやることで、それらを普通の文ではなくて、「副文」にしてしまうのです。日本語ですと、
「彼は映画いった」を「彼が映画へ行ったということ」とすることと同じです。
ドイツ語の場合は、日本語のようにそれらの言葉を最後にくっつけてやるのではなくて、文の頭へつけてやります。そうすると文の頭を見るだけで、ああ、この後の表現は副文の表現なのだなと一目で分かります。上の表現をドイツ語の順番で書きますと、
「〜ということ 彼は映画へ行った」という感じになります。これらの、「〜ということ」、「〜したとき」、「〜にもかかわらず」、「〜かどうか」、「〜なので」などの表現に対応する言葉を覚えて、まずそれを文の頭につけるということです。

次に、もう一つ重要なことがあります。それは動詞の位置です。副文も、例えば「彼が映画を見ているときに」というように動詞を含んでいます。しかし、ドイツ語は、全体としての文の中には一つの動詞しか置くことができず、それは文の2番目に来ました。ですから、副文はもはや文ではないので、それがいくら文のように見えたとしても動詞を2番目の場所に置くことはできません。どうするのかといいますと、動詞をそのままその副文の最後に持っていきます。つまり、副文は必ず動詞で終わることになります。もちろん、その動詞は通常だと2番目にくるものなので、その副文内の主語にあわせた形に変化することはいうまでもありません。また、副文の中が、例えば完了形を使った過去の意味で表現されているとすると、元々文の最後に過去分詞があって、2番目に完了の助動詞がありますが、そのときは単純に完了の助動詞を最後にぽんと移動させるだけです。

これをドイツ語の順番にしますと、頭に着く言葉を別とすれば、全く日本語と同じ順番になります。すなわち、
「〜にもかかわらず、彼は、 映画へ、 行った」という語順が副文の語順になるわけです。これは「〜ということ」でも、「〜のとき」でも、「〜なので」でも同じです。
これをドイツ語にしてみましょう。
「彼は昨日映画へ行った」という文は
Er ist gestern ins Kino gegangen という完了形の文で表現します。これに例えば「〜にもかかわらず」を意味するobwohlという言葉をつけて副文にしてみますと
Obwohl er gestern ins Kino gegangen ist, (彼は昨日映画に行ったにもかかわらず)という表現になります。こうした副文の表現を使うことによって、ドイツ語の表現にぐっと広がりがでるわけです。

ちなみに、このような「〜ということ」、「〜したとき」、「〜にもかかわらず」、「〜かどうか」、「〜なので」という、副文の頭につけてやる言葉のことを、「従属の接続詞」と呼びます。それらを使って副文をつくると、それが中心の文に対して従属する文になるわけです。
一応代表的なものは、
「〜ということ」→dass
「〜なので」→weil
「〜にも関わらず」→obwohl
「〜とき」→als
「もし〜なら」→wenn
「〜かどうか」→ob
などを挙げることができます。これら自身は動詞でも何でもありませんので形が変わったりすることは決してありません。ただ単に副文の頭にちょこんと置かれるだけです。そして副文の中では動詞が最後にくることに注意してください。

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